紫陽花は英名でHydorangeaといいますね。

その語源はギリシャ語の水(hydro)+器(angeion)から来ていて、「水の器」、「水がめ」を意味しています。

鎌倉は「引越して来たら革製品や敷布団が一夏でかびてしまった」という話を聞くぐらい湿度の高い土地です。そんな鎌倉だからこそ、水を好む紫陽花の観光名所となったのでしょう。

6月に入ると、明月院や長谷寺など有名な紫陽花スポットがテレビ各局のニュースや旅番組などで度々紹介されます。

明月院はその独特な色合いが「明月院ブルー」と称される、日本古来品種の姫紫陽花が群生しています。その様子は大変見事で、他の追随を許さない美しさがあります。

また長谷寺は経蔵裏の眺望散策路に40種以上2500株を超える色とりどりの紫陽花が群れ咲き、その華やかさは一見の価値があります。

ただ、あまりに有名すぎるがゆえ、紫陽花を見に行ったのか人混みを見に行ったのかわからないという気分になるのも正直なところです。

6月の鎌倉はどこへ行っても普段より人の数は多いのですが、紫陽花を楽しみつつゆったりと鎌倉らしい雰囲気も満喫できるおすすめコースを今回はご紹介しようと思います。

鎌倉駅東口からおんめさまへ

小町通り、鶴岡八幡宮への玄関口となる鎌倉駅東口は、特に6月は沢山の人でごった返します。ここは少し我慢して、駅前ロータリーを抜け若宮大路へ出ましょう。

徒歩1分程のところにスクランブル交差点があるので、そこを渡ります。

渡ったすぐ右手にあるのが「おんめさま」と呼ばれる大巧寺です。

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ここは安産祈願で有名なお寺ですが、本堂へ向かう散策路が丁寧に手入れをされ、季節毎に様々な花が楽しめる花好きにとっては嬉しい場所でもあります。

梅雨になると石畳沿いに紫陽花も美しく咲き乱れます。

琴弾橋から妙本寺へ

おんめさまを抜けた先にあるのが小町大路と呼ばれる細い道です。

鎌倉時代、ここには御家人の屋敷や商家などが立ち並んでいたと考えられているそうです。また日蓮上人がこのあたりを中心に布教活動を行ったので「辻説法通り」とも呼ばれています。

ここを右折するのが妙本寺への近道なのですが、少しだけ遠回りをして鎌倉らしい風情の散策路を楽しむため、敢えて左方向へ行きましょう。

数分歩くとセブンイレブンがあるので、すぐ先を右に折れます。

しばらくすると琴弾橋という名前の赤い橋が見えてきます。

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とても風流な名前ですね。

昔この近くの小御所山にあった名木が風が吹くとまるで琴を弾くような音がしたので「琴弾の松」と呼ばれていたんだそうですよ。

橋を渡り、舗装道路に沿って道なりに行くと閑静な住宅地へ出るので、街並みを楽しみながら妙本寺へと向かいましょう。道の突き当りがお寺の参道です。

妙本寺の紫陽花

妙本寺は祇園山に面した谷戸にある、緑陰の中に佇む日蓮宗のお寺です。

鎌倉最大級の木造仏堂建築である祖師堂は雄大で、境内も広々としているので訪れるたび清々しい気持ちになります。祖師堂の回廊でしばし寛ぎ、鳥の声や風の音を楽しんでみてください。心が洗われ、気持ちがスッと楽になっていきますよ。

紫陽花は明月院や長谷寺のようなゴージャス感はありませんが、ゆったりした空間の中で深い緑を背景に咲いている様子がとても自然で落ち着いた雰囲気だと思います。

いつ訪れても混雑した感じがないので、静かに紫陽花を楽しむにはぴったりの場所です。

花期は鎌倉の中でも一番遅めで6月下旬~7月初旬が見頃とのこと。

写真の紫陽花は、方丈門を左手に行ったところの群生です。

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妙本寺からレンバイヘ

妙本寺をあとにし、本覚寺境内の紫陽花を楽しみながらレンバイへ行ってみましょう。

レンバイとは「鎌倉市農協連即売所」の略です。朝採れの鎌倉野菜が販売されています。

観光客はもとより、プロの料理人や地元の人達も新鮮野菜を求めて訪れるので、早いと午後にはすでに品薄となってしまうときもあります。

6月になると、地元の農家さんが敷地で採れた紫陽花を切り花で販売していることもありますよ。

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レンバイの一角にある、デリカテッセンDAILY by LONG TRACK FOODS。

ピクルスやディップ、ドレッシングなどのほか、スコーンやクッキー、生活雑貨なども売っています。レンバイで野菜を買って、ディップをつけて食べるというのも楽しそうですね。

ここでの一番のおすすめはレモンケーキ。

しっかりした食べごたえながらふわっとした軽さ。レモンの酸味も爽やかです。

上質な素材で丁寧に作られていることが伝わってくるレモンケーキ。

鎌倉のお土産にいかがでしょうか?

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最後に

今日ご案内したのは歩いて1時間ほどの気軽に楽しめるコースです。

午前中に鎌倉駅を出発してレンバイのあとランチをしても良し、お昼を済ませてから出発しても余裕を持って回ることができます。

紫陽花で彩られた緑豊かな鎌倉を、妙本寺で是非体感してくださいね。

今回ご紹介したコースは、こちらをご参照下さい。