犬と飼い主が一緒にいるところを見たとき、どことなく似ていると感じたことはないでしょうか?

過去には、犬と飼い主の類似性をテーマにした書籍も出版されています。しかし、当然ですが犬と飼い主には血のつながりは全くありません。

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そうであるにも関わらず、なぜ似ているように見えるのでしょうか?

実際に行われた研究

犬と飼い主の顔の類似性に関しては、科学的な研究が行われています。

関西学院大学の中島教授が行った研究が話題となり、テレビや新聞でも取り上げられました。この研究は、犬の写真40枚と飼い主の写真40枚を使用して行われました。

第一実験では、ランダムに提示された犬の写真5枚と飼い主の写真5枚を正しく組み合わせるという作業を、70人の被験者に8回ずつ行ってもらいました。その結果、高い正答率が得られました。次に、最も正答率の高かったペアと最も正答率の低かったペアをまた別の被験者たちに比べてもらい、「どちらのペアのほうが犬と飼い主の類似性が高いか」を答えてもらいました。すると、「前者のペアのほうが似ている」と答えた人が有意に多いという結果になりました。

第二実験では、犬と飼い主の写真を正しく組み合わせたペア20組と、犬と飼い主の写真をでたらめに組み合わせたペア20組を被験者に提示しました。「どちらが正しい組み合わせだと思うか」を被験者に答えてもらったところ、62%の人が前者のペアが正しい組み合わせであると答えました。その後、全く別の被験者に、「犬と飼い主が似ているのはどちらのペアか」を答えてもらったところ、66%の人が前者のペアのほうが似ていると答えました。

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なぜ似ているのか?

犬と飼い主がなぜ似ているのか、はっきりとした理由は解明されていません。

しかし、飼育年数が犬と飼い主の類似性に影響を与えていないことから、「犬と飼い主が一緒に暮らすうちにだんだん似てくるのではなく、飼い主が自分と似ている犬を選んでいるのだ」と中島教授は考えているようです。

人は見慣れているものに好感を抱きやすいという心理的特性があるため、犬を選ぶときにもそういった特性が出ているのだろうとのことです。

しかし、犬に限らず動物というものは、環境によって顔つきが大きく変わるものです。人間も、戦場に行く前と行った後で顔つきがかなり変わってしまうというのは有名な話です。そのため、飼い主が自分と似た犬を選んでいるのだと言い切ることは、今の段階ではできないと思いました。

最後に

その後も、犬と飼い主の類似性に関する研究は、進められています。

見た目だけではなく、性格の類似性に関する研究も注目を浴びています。

これからどのような真実が解明されて行くのか、楽しみですね。