日本国内で最も有名な除菌・消臭スプレーと言えば、真っ先にファブリーズが思い浮かびますが、実は犬にとって危険な製品であるという噂が飛び交っています。

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この噂は、どのくらい信憑性があるのでしょうか。

どのような症状が現れるのか

ファブリーズが犬に危険だという噂が広まったのは、2015年4月頃のことです。

ペットを多頭飼いしている家庭で動物たちが次々と肝臓を患ったことに関して、獣医師さんが布用消臭スプレーの使用を原因として指摘したというツイートが話題になりました。

ファブリーズを使用した際のペットへの影響は他にも報告されており、「犬が死亡した」、「猫に目ヤニが出るようになった」、「ペット用のマットに噴射したら、ペットが嘔吐した」といった報告があります。

ペットがいるとどうしても部屋のニオイが気になるときがあるので、ついファブリーズに頼ってしまうという飼い主さんも多いと思いますが、このような噂があると不安になりますね。

ファブリーズに含まれる成分

ファブリーズに含まれる成分は、主に次の5つに分けられます。

  • トウモロコシ由来消臭成分
  • 除菌成分(有機系)
  • 水溶性凝集成分
  • 香料

この中で有害なのではないかと疑われているのは、除菌成分です。

ファブリーズの除菌成分には、Quat(第四級アンモニウム化合物)という成分が使われているのではないかと言われています。

Quatは、逆性石けんとも呼ばれています。石けんと聞くと、汚れや細菌を落としてくれるイメージがありますが、逆性石けんはその逆で、細菌やカビを吸着する働きがあります。

逆性石けんに吸着された細菌やカビは、細胞構造を破壊されてしまうので、弱っていきます。ファブリーズの除菌効果は、この仕組みを利用しているのではないかと考えられています。

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Quatに関する研究

2010年に、Quatの毒性に関する実験の結果が発表されました。

この研究では、マウスに毎日Quatを飲ませると、死亡率が増加するかどうかということが調べられました。

結果は、増加傾向が見られるというものでした。そのため論文では、「Quatには毒性がある」と結論付けられています。

しかし、ファブリーズは噴射するものであり、故意に飲ませるものではありません。この研究を根拠に「ファブリーズが危険である」と主張するのは、いささか強引すぎる気もします。

最後に

ファブリーズが犬にとって危険かあるかどうかについては、科学的根拠のある説は今のところないようです。

しかし、私はあえて危険を冒してまでファブリーズを使おうとは思いません。

一ヶ月に一度シャンプーをしてやれば、我慢できないほどのニオイがすることはありませんし、どうしてもニオイが気になる場合でも、手づくりで安全な消臭剤を作るという手があるからです。

どのような選択をするのかは飼い主さん次第ですが、これを機にこれまでの習慣を見直していただければ幸いです。