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西郷どん 第1回「薩摩のやっせんぼ」のあらすじとネタバレと感想。

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いよいよ始まった、2018年大河ドラマの「西郷どん」。

今年は明治維新150年記念です。幕末・明治が舞台のドラマ「西郷どん」も盛り上がりを見せていくことだと、大いに期待が膨らみます!

目次

オープニング

現代、そして西郷の死後21年が経った上野の情景が流れます。かの有名な西郷隆盛像の除幕式に、西郷の妻・糸(黒木華さん)と、弟の従道(錦戸亮さん)が出席。しかし幕が下ろされ、銅像の姿を確認すると、糸は「違う(ちごう)、うちの旦那さんは、こげな人じゃなか」と、声を荒げます。

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このエピソードは史実です。冒頭に持ってきたのは、銅像に象徴される今までの西郷のイメージを塗り替えるような、新しい西郷像のドラマだということを表現したいからでしょうか。

そして銅像のように浴衣姿で猟犬をお供に、桜島を臨む薩摩の雄大な自然の中、猟銃で狩りをする西郷隆盛(鈴木亮平さん)。肩には深い傷が…。打楽器とトランペットの軽快なオープニング曲とともに、いよいよ本編・第1回「薩摩のやっせんぼ」の始まりです。

薩摩の郷中教育

今から180年程前、薩摩藩(今の鹿児島県)の城下では、郷中(ごちゅう)と言って、町を区割りした単位で、少年を教育する制度がありました。年長者が文武に渡り、厳しく指導します。

後の西郷隆盛こと小吉(渡邉蒼くん)、大久保利通こと正助(石川樹くん)は、同じ郷中で学びます。小吉の弟・吉二郎(荒井雄斗くん)も一緒です。

小吉の下鍛冶屋町郷中と、隣町の高麗町郷中とは喧嘩ばかり。この日も喧嘩の末、うなぎ取り勝負に。さらに次の日、名主様の別邸“磯の御殿”に忍び込んで、お菓子を取ってくるという肝試しをすることになります。

途中「いとう」という少年(渡邉このみちゃん)が、下鍛冶屋町郷中に加わります。御殿の山には天狗がいるという噂ですが、負けてられないと、少年たちは我先に忍び込みます。しかしあっという間に見つかり、逃げ出す羽目に。

大砲を打つ天狗

小吉たちは逃げる途中、山の中で大砲の試し打ちをする一団に遭遇します。試作品であろう大砲は壊れ、煙の中から現れた男を「天狗じゃ」と勘違いします。

天狗と呼ばれた男は「お前は一番弱い仲間を見捨てて逃げた」「そういうやつを薩摩じゃ『やっせんぼ』と言うんだ」と、小吉を鼻で笑います。

男は、ここで見たことは誰にも言うなと口止めし、包み紙に包まれたカステラを投げてよこしました。小吉は、カステラの包み紙に書かれた『Cangoxima』という異国の文字を、天狗の呪文か?と不思議がります。

天狗と呼ばれた男は、島津斉彬(渡辺謙さん)。藩主・島津斉興の長男でした。大名の正室・嫡男は江戸住まいとなりますが、彼は江戸に影武者を置き、勝手に薩摩に戻ってきとのこと。なるほど、みな薩摩言葉ですが、斉彬は見事な標準語です。白いワイシャツと灰色のベストに、金の袴と黒い羽織を合わせるという、和洋折衷の出で立ちです。

斉彬は異国の脅威を感じ取り、藩の財政が傾くほどの金をつぎ込み、軍備を増強します。そのため、藩主の斉興(鹿賀丈史さん)から「お前に藩主の座は渡さん!」と宣言されてしまいます。

藩主の側室・由良(小柳ルミ子さん)は、自分の息子・久光(青木崇高さん)に「斉彬にみすみす藩主の座を譲ってもいいのですか?!」と焚き付けますが、久光は「そんなこと言われても…」と頼りなげな様子。

妙円寺詣り

関ヶ原の戦いで島津義弘公が敵陣を突破し、無事に帰還した武運を称える、妙円寺詣りという行事があります。鎧兜を身につけて走り、郷中で一番乗りを競う、激しいものでした。

一番乗りは、例の「いとう」少年でした。小吉たちは、褒美の餅を頬張ります。しかし「いとう」少年は、実は「岩山糸」という名の少女でした。

小吉の師匠である赤山靱負(沢村一樹さん)が、なぜここにいるのかと問いただすと、糸は「おなごになったことのないものには、分からぬ」と言い残して、走り去りました。そこに斉彬が現れ、小吉は天狗が藩主の跡継ぎ・斉彬だと知ります。

小吉は糸の言葉が忘れられず、女装してまで、糸の気持ちを理解しようとします。

剣術の夢、絶たれる

ある日突然、「妙円寺詣りの恨み、忘れたか!」と、他の町の少年が、小吉に襲いかかってきました。肩と手首に負った傷は深く、小吉は2度と剣握れぬ体になってしまったのです。

剣術で鍛え、強い男になる夢を絶たれた小吉は、林で1人泣き崩れます。すると、斉彬が馬で駆け抜け、猟銃で狩りをしています。小吉は馬の前に踊り出て「恐れながら斉彬様、オイはいつか斉彬様のために忠義を尽くしとうございます。ちゃっと、こん右手で二度と刀をもてなくなりもした」「オイはもう、生きとってもしょうがなか人間でございます」と、泣きわめきます。

斉彬は「メソメソするな、この、やっせんぼ。死んではならぬ」「これからはな、か弱きものの心を聞き、民のために尽くせるものが、真の侍となる。強くなれ」と言って、馬の向きをくるっと変えて、去っていきました。

しばらくして、師匠・赤山の家で、郷中の皆と世界地図を見せてもらうと、そこには世界の中であまりにも小さな日本。そして、カステラの包み紙に書かれた『Cangoxima』と同じ文字が。赤山がこれはカゴシマと読み「世界はこのカゴシマを見ちょっとじゃ」と教えてくれました。誇らしげな、郷中の面々。この下鍛冶屋町郷中の少年たちは、将来日本を背負って立つ人材となります。

第1回は、斉彬こと渡辺謙さんの堂々たる演技で、存在感が光っていましたね。次は第2回「立派なお侍」からは、いよいよ鈴木亮平さんが登場。青年となった小吉を演じます。鹿児島青春編と題し、若い西郷隆盛が描かれます。楽しみですね!

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