一般の人に鍼灸治療で治すことのできると思う症状を尋ねてみると、多くの人が肩こり、腰痛、神経痛といった回答をします。

実際に前述した症状に対し、鍼灸治療の効果は認められていますが、その詳しいところはあまり知らないという人が大多数だと思います。

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今回は、特に腰痛について、なぜ治療効果があるのか解説します。

どのような腰痛で鍼灸を受けるべきか?

一言に腰痛といっても、腰痛を引き起こす原因は数多く存在し、人によっても痛み方が違うものです。

まずは、どのような腰痛の場合に、鍼灸治療が適切か説明します。

腰痛の原因として多いのは、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎圧迫骨折(CMなどにも出て来るいつの間にか骨折のこと)、悪性腫瘍(がん)などが挙げられます。

この中で鍼灸治療を利用している人に多いのは、腰椎椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症です。

ここに挙げたのは、病院に行くことで原因がはっきりとする腰痛です。

一方で、腰痛の大半は原因不明だという言葉があるくらいに、原因のいまいちわからない腰痛が多く存在します。

ぎっくり腰もここに含まれますが、それ以外に座っていたり、立っていたりしていると何となく腰が重く痛むなどといった、日ごろ感じる機会の多い腰痛は、ほとんどが明確な原因がわかりません。

これらの腰痛は、筋肉の緊張によって起こっていると言われています。

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腰痛になぜ鍼灸治療が効くのか?

局所(今回は腰)で筋緊張が起こると、筋肉の中の血管が圧迫されて虚血(血が足りない)状態になり、それに伴って痛みを起こす物質が出て痛みが誘発されます。

鍼灸を行うことによってこの筋緊張を改善することができるので、筋肉の中の虚血状態が改善されるのです。

いわゆるコリをとることが、できるということです。

これに加え、鍼灸治療は鎮痛作用があります。

抜歯や開腹手術を鍼麻酔で行ったという記録があるくらい、鍼灸には強い鎮痛作用があります。

鍼灸を行うことによって、特定の神経を興奮させることができ、痛みが脳に伝わるのをブロックします。

これに関わっているのが、がんの治療でも用いられるモルヒネ(麻薬)と同じような、物質であることがわかっています。このように痛みの原因である筋緊張を緩和すると同時に、痛みをブロックすることによって鍼灸治療は腰痛に対して効果を上げることができるのです。

最後に

いかがだったでしょうか?

鍼灸は、東洋医学で摩訶不思議なイメージがあるかもしれませんが、現代において研究が進んでいるため、わかっていることもたくさんあります。

皆さんも、安心して鍼灸治療を試してみてください。