春になればピカピカの一年生。

期待に胸を膨らませて迎える入学式。

そんな輝かしいスタートの日を控えている我が子に、心配事のあるご両親も少なくないと思います。

他の子と比べて落ち着きがない。文字の読み書きがおぼつかない。数を数えるのが苦手。人見知りが激しい。気持ちの切り替えが上手くできない。

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挙げだしたらキリがないほど、心配の種はあるものです。

でもひとり一人に個性はあっていいのです。たとえ苦手なことがあったとしても大丈夫です。

ここでは、知能的なことではなく主に人間性について、就学までに習得したいことをご紹介したいと思います。

できるようになっておくと良いこと

1、鉛筆を正しく持つ

最初にひとつだけ、お勉強関連のお話です。

鉛筆の持ち方に癖があると、きれいな文字は書けません。学校の先生はクラス全員を見ていますから、一人の生徒の鉛筆の持ち方の癖まで直すのは難しいです。

癖のある持ち方が長く続くほど直すのにも時間がかかりますから、最初から正しい持ち方ができるように教えましょう。

2、挨拶をする

日常生活の中で挨拶をする場面はたくさんあります。幼稚園や保育園の先生やお友達。ご近所の方々など。それらの人たちには挨拶ができていると思います。それは皆が顔見知りだからです。でも小学校へ入学すると見知らぬ顔ばかりになります。知らない人に自分から挨拶をするのはハードルが高いかもしれませんが、挨拶をされた時には元気よく返せるようになっておきましょう。

相手に聞こえる声で「おはようございます。」「ありがとうございます。」「ごめんなさい。」「さようなら。」と言えれば、すぐに顔見知りになれます。

3、自分の名前が読めて、大きな声で言える

これも幼稚園や保育園に通っている子なら自分の名前は読めると思います。(自分の名前が書けるようになる必要はありません。)

見知らぬ人に名前を聞かれたときに、はっきりと相手に聞こえるように名乗れることが大切です。先の挨拶と同じで慣れない人や環境でも自分の名前をしっかりと言えるようになりましょう。小児科で名前の確認をされたらお母さんが答えるのではなく子供に答えさせるなどして経験を積みましょう。

4、椅子に30分座っていられる

小学校の授業は45分間です。その間の離席は問題行動になります。ですから最低30分は机上での作業が続けられるようになりましょう。ですが今の小学校の授業は親の世代とは違います。先生の話を聞く時間ばかりではなく、発表したりグループで話し合ったりする時間が多いです。ですからそこまで心配することはありませんが、まとまった時間を座って過ごすことに慣れておくことは大切です。

5、お友達の誘いに応じられる

お友達から一緒にやろうと誘われたり席の移動を促されたら、なるべく素直に相手を選り好みせず受け入れられるようになるといいですね。

協調性が少ない性格のお子さんには難しいことですが、やはりお友達との集団生活を円滑にするためには不可欠です。

普段から同年代の子供と関わる時間を多く持つようにし、一緒にやると楽しい。一人ではできなくてもみんなで一緒にやるとできる。という経験をたくさん積ませてあげてください。

6、お友達の嫌がることをしない

幼稚園や保育園から、お友達関係のトラブルに関して指摘がないお子さんなら問題ありません。多少でもあるお子さんの場合、相手の顔色を汲み取ることが苦手である場合もあります。先の「お友達の誘いに応じる」こともですが、集団生活に問題がある状況が続くようであれば、発達検査を受けてみるのもひとつです。その子の苦手な部分を知ることは、改善の第一歩です。

7、たくさん遊ぶ

就学すると、起きている時間の大半は勉強時間になります。毎日遊んで過ごしていられるのも未就学児の間だけですから、一生懸命遊んで過ごしてください。遊びの中から子供は実に多くの事を学んでいます。

お友達と一緒に遊ぶ中で協調性やコミュニケーション能力が身につき、自分に自信を持つことができ、自分が得意なことも知っていきます。経験したことの一つひとつが成長につながっていきます。

またパパやママともいっぱい遊んでください。それは自己肯定感につながり、自分を大切にすることができるようになります。

習得を急がなくてもいいこと

一般的には就学までに習得しておくこととして挙げられる事柄ですが、筆者はそうは思わないことをご紹介します。

食べ物の好き嫌いをなくす

好き嫌いは少ないほうが良いことはもちろんですが、食材だけでなく味付けにも苦手はあります。

無理に食べさせすぎるとその後大人になっても、その食べ物に対していい印象が持てずに苦手が続くことになります。

最近の小学校では無理やり食べさせる先生はいませんから、自分から食べてみようかなと思うのを待ってあげでも大丈夫です。味覚も成長しくので、少しづつ好みが変わっていくのを長い目でみましょう。

学校まで一人で歩ける

学校までの距離が長いお子さんの場合、最初の頃は体力的に厳しいこともあります。

でも「学校が楽しい。」という気持ちがあれば頑張れますし、一緒に行くお友達と楽しくおしゃべりしながらだと疲れを感じないものです。

入学前からあまり修行をすると、学校へ行くことが忍耐を強いられることと感じてしまいます。

時計が読めるようになる

読めないより読めた方が良いのは当たり前ですが、学校で教えてくれますから大丈夫です。

それよりも、「長い針が12になったらお片付けね。」といったように、時間を意識して行動し、時間で気持ちを切り替えることができるようになることが大切です。

読み書きと数の計算ができる

ひらがな・カタカナは読み書きできるように。10までの足し算ができるように。ということをよく聞きますが、小学校で学ぶことですから必ずしもできるようにしておく必要はありません。

4月から始まる最初の頃の授業が、自分ができることだったら、そこで自信を付けて学校の授業が好きになる。というメリットはあります。

実際の授業では、一学期の国語はひらがなとカタカナ、算数は10までの足し算と引き算を学びます。そして夏休み明けから国語は漢字、算数は繰り上げ・繰り下げの計算がスタートします。

最後に

筆者も子育て中の母親です。その経験の中でのお話をさせていただきました。

親御さんにもそれぞれ、いろいろな考えがあり、早期教育の大切さを決して否定はしません。

その教育は何も無駄にはなりませんし、将来の役に立つことと思います。

ですが私は人として大切なことを重視しています。幼児期に経験しておきたいことは何かと考えた時、その後の人生の基礎となる自己肯定感や協調性をしっかりと身に付けることが大切だと思っています。

自分を大切する人は他人も大切にできます。

その心の柱を高く高くしておけば、将来その高いところからの裾野は広く大きくなり、その子の伸びしろが広がることになると思います。