痛風での食事制限といえば、まず思いつくのはプリン体が多く含まれているビールではないでしょうか?

痛風になるとビールを飲むことができない、プリン体が含まれていないお酒に変えれば良いなど、いろいろな話が飛び交っていますが、痛風の原因となるのはビールだけなのでしょうか?

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ビールに限らず、アルコールを摂取することで体に与える影響を知っておきましょう。

アルコールが痛風の原因となる理由

痛風とは、体内に尿酸が増えすぎることによって起きるものです。アルコールには二つの理由から、尿酸値を上げて痛風になる原因とされています。

  1. アルコールは肝臓で解毒されます。そのときに尿酸の素となる物質が使われ、尿酸の生成を促進してしまいます。
  2. 肝臓でアルコールが解毒されるときに、乳酸が作られます。この乳酸が、尿と一緒に尿酸が排泄されるのを阻害してしまいます。

このように、アルコールを摂取することによって、体内で作られる尿酸の量が増えてしまいます。

しかし乳酸の働きで、尿酸が排泄されにくくなってしまいます。またアルコールには利尿作用があり、水分の排泄量が増えるため、血液中の尿酸が濃縮されて尿酸値が上がり、痛風の原因となるということです。

一番の方法は禁酒

痛風や高尿酸血症の症状がある場合、一番良い方法は禁酒することです。

言うのは簡単ですが、いざいきなり禁酒しようとするとかえってストレスとなり、代わりに暴食になる可能性もあります。

これでは食生活が乱れてしまい、生活習慣病につながってしまいます。

どうしても禁酒できない場合は、適量を守ってアルコールを摂取するようにしましょう。

アルコールの適量

一日の適量は、純アルコール量で20グラム程度です。

ビールだと500ml(中ジョッキ1杯)、日本酒一合、焼酎120mlワインはグラス一杯半が目安です。

また、週に二回は休肝日をつくり、肝臓を休ませることも大切です。

尿酸が増えると他のリスクも

アルコールの大量摂取で尿酸値が上がってしまうと、可能性が高くなるのは痛風だけではありません。

尿路結石

体内の尿酸値が高くなりすぎると、尿が排泄される通り道に尿酸の結石ができ、尿路結石という病気を発症してしまう可能性があります。

この病気が発症すると、炎症を起こして激痛をともないます。

腎障害

腎臓内にも尿酸が増えて沈着してしまうと、腎臓に大きな負担がかかります。こうなると腎機能が低下して腎障害を引き起こします。

体内の尿酸が多くなりすぎると、尿が酸性に傾きます。尿酸はアルカリ性には溶けやすいのですが、酸性には溶けにくくなっています。

アルコールを大量に摂取することで尿が酸性に傾いてしまいますので、溶けきれなかった尿酸が結晶化しやすくなってしまい、痛風だけでなく合併症である他の病気の原因にもつながります。

大量摂取を継続しない

アルコールを大量に摂取したあとは、尿酸値が高くなってしまいます。

しかしアルコール摂取による尿酸の上昇は、摂取後時間が経つにつれておさまりますので、ちょっと飲みすぎたかなという場合は、その後きちんと肝臓を休ませてあげましょう。

どれも同じアルコール

よく耳にするプリン体。ビールにはプリン体が含まれているから摂取してはいけないという話もありますが、プリン体が入っていないお酒はどれだけ飲んでも良いというわけではありません。

どんなお酒でも、アルコールが入っていればどれも同じです。

禁酒が難しいようであれば、適量を守って摂取するようにしましょう。

休肝日を設けることも忘れずに!