2019年1月6日(日)にスタートした「いだてん~東京オリムピック噺~」。

大河ドラマとしては、1986年の「いのち」以来、33年ぶりに近代日本が舞台。

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そして複数主人公というのは2000年の「葵~徳川三代~」以来となります。

脚本は「あまちゃん」の宮藤官九郎さんで、過去にない斬新な大河ドラマになりそうです。

それでは、第1回「夜明け前」のあらすじと感想です。

モノローグ

オリンピック誘致関連のニュースがラジオから流れるタクシーに、昭和の落語名人・古今亭志ん生(ビートたけしさん)と、長女の美津子(小泉今日子さん)が乗っていました。オリンピックを目前に、首都高などの工事ラッシュで東京はどこもかしこも渋滞です。

一方、誘致委員の北原が大怪我を負ったと聞いた田畑政治(阿部サダヲさん)。JOC常任委員の岩田幸彰(松坂桃李さん)は、代任には平沢一茂(星野源さん)が適役だと言いました。

その後、ミュンヘンで国際オリンピック委員会が開かれます。「五輪の紋章に表された“第五の大陸”。オリンピックを導くべきではないでしょうか、アジアに!」と平沢一茂の演説が終わると、拍手が巻き起こりました。こうして、悲願の1964年東京オリンピック開催が決定したのです。

♪~軽快な音楽とともに、1964年の東京オリンピックの映像と、東京を縦横無尽に走る金栗四三の姿が印象的なオープニング映像が流れます。

オリンピックと日本

昭和35年。志ん生は寄席でオリンピックについて話し始めました。「ほんの50年ばかし前のことです…」

舞台は明治、柔道の創始者・嘉納治五郎(役所広司さん)が、フランス大使館に招かれました。フランス大使はオリンピックがスポーツと平和の祭典であることを語り、日本のオリンピック参加を治五郎に依頼したのです。

嘉納はオリンピックの精神に感動し、足の速い人力車の車夫・清さん(峯田和伸さん)に「君、オリンピックに出ないか?」と冗談を言うほど興奮します。嘉納は自身が校長を務める東京高等師範学校の教授・永井道明(杉本哲太さん)に、ロンドンオリンピックを視察した感想を聞きました。永井は「愉快な話ではありません。体も心も未熟な若者に、一国の命運を託するという意識が何を生むか」と、ドランドの悲劇を語ります。

1908年ロンドンオリンピック、マラソン競技は記録的な暑さの中で行われました。イタリアから参加したドランド青年はトップで競技場に戻ったものの、4回も意識を失い抱えられながらゴールしたのです。競技スポーツの弊害を目の当たりにした永井は、オリンピックへの日本人参加は無理だと言います。

嘉納は諦めず、文部省に掛け合います。日本体育協会会長の加納久宜(辻萬長さん)は、義和団の乱で撮影された、各国将兵が背の順に並んだ写真を見せます。体格で劣る日本人は、欧米に勝てないと反対しました。]

破天荒なエリート集団・天狗倶楽部

嘉納と助教授の可児徳(古舘寛治さん)は、千駄ヶ谷の三島邸に招かれます。そこで早稲田大学の総長・大隈重信(平泉成さん)と、競技スポーツの意義を語り合います。そこに、野球のユニフォームを着た男が乱入、助教時の可児を突き飛ばしてフライをキャッチしました。その男は三島弥彦(生田斗真さん)、そして仲間の天狗倶楽部メンバーも乱入、ビール瓶の栓を歯でこじ開け、勝手に乾杯して盛り上がります。嘉納を見つけると取り囲んで、無礼にも「背負投してくれよー!」などと囃し立てました。

このウザくてチャラい集団・天狗倶楽部は、実在した団体で、創設者の押川春浪(武井壮さん)は人気小説家。運動会の覇王と呼ばれる三島弥彦を始め、早稲田OBの吉岡信敬(満島真之介さん)、鉄道会社に勤める中川臨川(近藤公園さん)など、個性的なメンバーが名を連ねます。

嘉納はオリンピック出場を諦め、フランス大使館に辞退の意向を伝えに行きますが、2万2000人を収容できるスタジアムや日の丸が書き込まれたポスターの原案を見て高揚し、思わす「お受けいたします!」と、承諾してしまいました。

場面は変わって戦後の昭和に。志ん生の家に、若者(神木隆之介さん)が訪ねてきました。彼は満州で死んだ父からの絵葉書に「志ん生の富久は絶品」と書かれているのを発見し、弟子入りにきたのです。

日本大運動会

また明治に戻って…。嘉納は周囲の反対を押し切って大日本体育協会を立ち上げ、オリンピックに向けて動き始めました。天狗倶楽部と協力し、オリンピック予選として大運動会を開催。会場は羽田にある広大な土地で、短距離100、200、400mとマラソン競技を行います。マラソンは線路沿いのコースにして、駅に伝令を置いて救護隊を準備するなど、万全の体制です。そこまでやっても、世界レコードに届く選手が出ない場合は、オリンピックを辞退する方針でした。

嘉納は糖尿持ちなのに酒を飲んで体調が悪化、入院となってしまいます。さらに自宅を抵当に入れて借金をし、選手の渡航費を用意しました。嘉納は「いだてんなどいない」と落ち込みますが、助教授の可児は、こっそりと作った優勝カップを見せて「いだてんはいます。必ずいますよ、先生!」と、励まします。

いだてん現る

そして明治44年11月19日、大会当日。マラソン競技には19人の選手が出場。車夫の清さんも、小学校しか出ていないのに早稲田大学というゼッケンをつけて参加しています。

スタート後に雨が降り出し、伝令が「落伍者5名!」と伝えます。折り返し後に計13名が落伍。永井は「これは羽田の悲劇ですよ!」と、嘉納を責めます。その時、嘉納は誰かが返ってくるのを発見し「いだてんだ!」と叫びました。皆も興奮して「がんばれー!」と応援します。

男はゴールすると、力尽きて嘉納に抱きかかえられます。記録は2時間32分、世界レコードを27分も上回る大記録でした。彼こそ、金栗四三。東京高等師範学校の学生です。

志ん生の語りに戻り、「雨が降っていてよく聞こえませんでしたが、嘉納先生はきっとこうおっしゃったでしょう。『金栗くん、君こそ世界に通用するいだてんだ。いや、不可能を可能(嘉納)にする男だ!』」と、噺に落ちをつけました。

いよいよスタートした「いだてん」。

毎度、志ん生が落ちをつけるという演出なのですね。2005年のドラマ「タイガー&ドラゴン」を彷彿とさせます。

次の第2回は「坊っちゃん」、金栗四三のストーリーが始まります。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第2回「坊っちゃん」のあらすじとネタバレと感想。

熊本で生まれ育ち、幼少期は病弱だったという金栗。

どんな少年として描かれるのでしょうか。

四三の幼馴染み・春野スヤ役の綾瀬はるかさんの登場も楽しみです!