前回の第1回は、田畑政治(阿部サダヲさん)や平沢和重(星野源さん)の働きによって、昭和の東京オリンピック開催が決定したシーンから始まりました。

そして場面は明治に…東京高等師範学校の校長・嘉納治五郎(役所広司さん)が、フランスからオリンピック参加を要請されます。

日本体育協会や文部省は反対しますが、嘉納はあきらめず天狗倶楽部と一緒にオリンピックの予選会を開催。

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そしてマラソンで世界記録を27分も上回る「いだてん」が現れます。

彼こそが金栗四三(中村勘九郎さん)。日本で初めてオリンピックに参加した男です。

前回の第1回「夜明け前」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第1回「夜明け前」のあらすじとネタバレと感想。

それでは、第2回「坊っちゃん」のあらすじと感想です。

金栗四三、誕生

今回から、金栗四三のお話が始まります。ストーリーテラーである古今亭志ん生(ビートたけしさん)と金栗四三は、生まれ年が1年違いです。

金栗四三は、明治24年8月20日、熊本県玉名郡春富村に、金栗家の四男として生まれます。金栗家は代々酒造業を営んでいましたが、体の弱い四三の父(田口トモロヲさん)が家業を潰してしまいました。父が43歳のときに生まれたので、四三と名付けられます。ひ弱な子で、2歳まで夜泣きがひどかったそうです。

一方、後の古今亭志ん生こと美濃部孝蔵は、明治23年6月5日、東京下町・浅草に生まれました。

明治24年、嘉納治五郎が熊本にやってきました。第五高等中学校(後の熊本大学)の校長として、教育に尽力します。5歳になった四三は父と10里の道を歩いて、高名な嘉納治五郎に会いに行きます。ようやく辿り着くと、柔道場は嘉納を見ようと集まった人達で溢れていました。柔道の父である立派な先生に抱っこしてもらえば、ひ弱な四三も丈夫な体になる…そう思ってここまで来たのに、2人はあきらめて村に帰ります。家に帰った父は、「嘉納先生に会えたけん、もう大丈夫じゃ」と家族に嘘をつきました。

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いだてん通学

その後、四三は尋常小学校に入学します。しかし学校までの山道は険しく、同級生についていけない四三は、家に戻ってきてしまいます。兄の実次(中村獅童さん)にお仕置き部屋に閉じ込められ、「ここで勉強すっとか!それとも走っとか、どっちじゃ!」と責められ、仕方なくトボトボと学校に行きました。

あるとき四三は、兄嫁の出産を覗いて、ヒッヒッフーといういきみ逃しの呼吸法を知ります。自分なりに工夫して、スッスッハッハッと規則的に2回吸って2回吐くと、走っても苦しくならないことを発見。それから往復3里・12kmを走る、いだてん通学が始まります。あまりの速さに同級生から「とつけむにゃあ男ばい」と言われるのです。

その頃シティボーイの孝蔵(森山未來さん)は、小学校をとっくに中退して、飲む打つ買うの立派な不良少年に育っていました。孝蔵の父は警察官で、しょっちゅう父に追い回されて走ります。同じ走るでも、四三と孝蔵では大違い…。

ある夜、四三の父が血を吐いて倒れました。四三は医者を呼びに、春富村から15km以上の山道を走ります。兄の実次は、「父ちゃん、こげんときに悪かばってんが…」と、勉強ができる四三を上の学校に行かせたいと相談しました。

医者の家にたどり着いて診察をお願いすると、四三はとんぼ返りします。しかし、提灯を渡そうとした医者の娘が転び、娘の家まで背負っていきます。家に戻ると、父はすでに息を引き取っていました。父は四三に「なんせ四三は、嘉納治五郎先生に抱っこばしてもろうたけん。いけや、四三。父ちゃんの分まで走れ」という言葉を残していました。

海軍兵学校試験

明治38年。四三は中学(今の高等学校)に進みます。寄宿舎で生活し、学帽と白いシャツに袴という、明治の学生らしい格好。袴の裾が足に絡まないようまとめ、スッスッハッハッともうお馴染みの呼吸で、週に1度、5里(20km)の道を走って実家に戻ります。

その頃、日本は日露戦争に勝利し、勢いに乗っていました。四三は兄に、海軍兵学校に進学したいと言います。兵学校に学費はかかりません。祖母は「立派になった」と喜び、兄も「なってみろ!」と、賛成しました。

四三は学校の先生に、朝起きたらとにかく水をかぶるという健康法を教わります。早速実践し、15杯ほどかぶって風邪をひいてしまいました。級友は「とつけむにゃあ男じゃ」と、驚きます。“とつけむにゃあ”とは“とんでもない”という意味です。

それでも四三は冷水かぶりを続け、海軍兵学校の試験に向けて体の鍛錬と猛勉強に励みます。親友・美川秀信(勝地涼さん)は、夏目漱石の小説を読んで「文体もすばらしかよ~」と勧めますが、四三は「ふうん」と興味がない様子。そしていよいよ、海軍兵学校の試験の日となりました。

女学校の制服を着た娘が、自転車節を歌いながら自転車を漕ぎます。彼女は春野スヤ(綾瀬はるかさん)で、父が倒れたときに往診をお願いした医者の娘。橋の上に佇む四三に明るく声を掛けますが、四三は「落ちました」と言って、立ち去ります。目の検査で不合格となってしまったのです。

河原に下りて「いだてん通学したっちゃ、水ばかぶったっちゃ、あん親父の息子やけんね」とつぶやき、がっくりします。スヤは「ばってん、将来四三さんの奥様になんなはる方は、喜びなさるんじゃなかね」と、兵隊になれば戦にいかなければならない、でも戦争がないと出世しない。どちらにしろ妻は報われないのだから、と言いました。四三は、なぜこの人は将来の嫁の気持ちを代弁するのかと、不思議に思います。

孝蔵と落語の出会い

一方、東京に暮らす孝蔵は、付け馬から逃げ回ります。付け馬とは、遊興費を払わせるために、客の家までついていく係のこと。ある劇場に逃げ込むと、そこでは売れっ子の大看板・橘家圓喬(松尾スズキさん)が落語を演じていました。孝蔵は噺に引き込まれ、この人の弟子になら、なってもいいやと思ったのです。

場面は志ん生の落語に…「こちとら、付け馬から逃げてイヤイヤ走った挙げ句、生涯の師匠に出会えたんですから、たまにはスポーツも悪くねえもんです」と、落ちをつけました。

兵学校の試験に落ちて、落胆する四三。しかし友人の美川が受験する東京高等師範学校の校長が嘉納治五郎だと知って、目を丸くします。

次回の第3回は「冒険世界」。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第3回「冒険世界」のあらすじとネタバレと感想。

四三は熊本を出て東京へ。「れんこんの穴から世界は見えんばい」と高揚する美川に対し、東京での寮生活に馴染めない四三。

そして古今亭志ん生についても、その青春を追っていきます。

オリンピックストーリーでありつつ、落語についても楽しめるドラマのようです。

四三と嘉納治五郎や天狗倶楽部との出会いが、またもや面白おかしく描かれるようで、次回も楽しみです!