第4回の「冒険少年」で、四三(中村勘九郎さん)は校内長距離走で3位に。

好成績でしたが、1.排便をしておくこと。2.わらじは好かん。3.スタミナ必要と、反省点をまとめます。

陸上部に入部して日々練習すると共に、わらじの代わりに足袋を履くことに。

そして脂抜き走法という練習をしますが、倒れてしまいました。

d08280ed586fb1812008ce73b09c8715_s_021719_094718_PM

一方、嘉納治五郎(役所広司さん)は天狗倶楽部や体育学士の大森兵蔵(竹野内豊さん)と共に、オリンピック予選の準備を進めていくのでした。

前回の第4回「冒険少年」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第4回「小便小僧」のあらすじとネタバレと感想。

それでは、第5回「雨ニモマケズ」のあらすじと感想です。

予選会、開始

昭和35年。志ん生(ビートたけしさん)は酒臭い体で高座に上がり『芝浜』を演じるかと思いきや、日本初のオリンピック予選会について話し始めます。

場面は明治に…羽田の競技場では100m走が行われていました。審判として高みの見物を決め込んでいた三島弥彦(生田斗真さん)ですが、ウズウズと湧き出る衝動を抑えきれず、飛び入り参加します。

迷子になった高師の徒歩部員たちがやっと羽田に着いた時、ちょうど弥彦が100mを12秒ジャストでゴールしたところでした。永井教官(杉本哲太さん)が「あいつ、最初から走る気だったんじゃないのか」と言うと、助教授の可児(古舘寛治さん)が「ですよね、スパイク履いてましたもんね」と、同意します。そして100m、400m、800mの3種目でぶっちぎりの優勝を果たしました。

いよいよマラソン競技が開始。小樽の佐々木(当来庵さん)、慶応の井出(宇野けんたろうさん)など有名選手と共に、『早セ田』の偽ゼッケンをつけた車夫の清さん(峯田和伸さん)の姿も。

パン!と合図が鳴ってスタート、同時に激しい雨が降り始めました。清さんはなんと3位。高師の3人は最下位グループです。美濃部孝蔵(森山未來さん)の実況と志ん生の語り、マラソン競技がオーバーラップします。多摩川土手に入ったところで清さんは棄権。5.5km地点では強い日差しに落語者が続出し、四三は徐々に順位を上げます。

世界記録でゴール

「えーこちら折り返し地点です。現在金栗、なんと4位につけております」と、孝蔵の実況が入り、志ん生も「2位の井出が折り返しやがった。なんだ、ふらふらじゃないの。3等だよ3等、こりゃ、ひょっとしたら勝てるんじゃないの」と四三の心境を代弁します。美濃部の実況と志ん生の落語が混じりながら、レースは進みます。

あと4里、四三にとって未知の領域です。四三の足袋は底が剥がれ、ぺったぺったと餅つきのよう。沿道の人々や旅人たちは「マラソンだよ、マラソン!」と初めて見る競技に盛り上がりました。

穴森神社の鳥居をくぐり、四三はトップで競技場に。嘉納が双眼鏡でその姿を捉え「いだてんだ!」と叫びます。四三の額には、帽子の塗料が雨で流れ落ちた赤い液体が。この時の世界記録は2時間59分45秒、四三のタイムは現在2時間31分です。

赤い塗料が四三の目の周りをつたい、まるで歌舞伎の隈取りの様。四三役の中村勘九郎さんは歌舞伎役者、演出なのでしょう。四三は鬼のような形相でトラックを周り、ついには壊れた足袋を脱いでしまいます。会場は大盛り上がり。ゴールテープを切ると、嘉納が「2時間32分45秒、世界記録だぞ!」と叫び、よろける四三を抱きかかえます。子供の頃に嘉納治五郎に会いに行ったことが頭を駆け巡り、感激して「ありがとうございます」とつぶやきました。

四三は「結構です」と、水を断ります。志ん生が「どうしてだい?世界記録がまた夢になるといけねえ」と、『芝浜』の落ちをつけて頭を下げ、拍手喝采となりました。

美濃部孝蔵、運命の出会い

運動会当日、孝蔵は清さんの代わりに車夫をしていました。「おい、人形町までやってくれ」と声をかけたその人こそ、孝蔵の憧れる橘屋圓喬(松尾スズキさん)だったのです。

寄宿舎では、祝賀会が開かれました。可児は酔っ払って優勝カップに酒を注ぎ、説教する永井のマネをして生徒の爆笑をさらっていました。庭にいる美川(勝地涼さん)に、四三が声をかけます。美川は漱石の読み過ぎか、猫を抱いていました。四三が今の気持ちを聞かれて「うれしさ半分、痛さと疲れで、プラスマイナス0ばい」と言うと、美川は「嫌味なほどに謙虚だね」と返します。

その晩、四三は目が冴えて眠れません。『勝つために』とノートの表紙に記して、勝因を分析します。排便ヨシ。食事、適量だった。服装、厚手の冬シャツと帽子で助かった。課題は、破れない足袋を作ること。

翌朝の登校中、足袋の播磨屋に『天晴レ金栗君 當店ノ足袋ニテ十里ヲ走破!』と張り紙がありました。四三は「あのう、ごめんください」と店に入ります。店主(ピエール瀧さん)は四三の顔を見るとパアっと笑顔になり「やってくれたな、世界記録!」と上機嫌です。「で、どうだい、うちの足袋は」と聞くと、裏表の無い四三は「走り辛かです」と、率直な意見を述べます。底を丈夫にしないと、1里も持たないと…。店主の顔がみるみる曇り、座敷用の足袋なのだから当たり前だと、「帰れ、帰れ!この田舎もんが!」と怒鳴って追い出してしまいました。

三島家。女中のシマ(杉咲花さん)が兄・弥太郎(小澤征悦さん)と母・和歌子(白石加代子さん)に、弥彦が載った新聞を渡しますが、無視。自室にいる弥彦に、シマは「この家はどうかしています!」と嘆きます。弥彦は「僕が有名になろうが日本一になろうが、学生の道楽に変わりない」と、諦めている様子…。

孝蔵と圓喬

美濃部の話に戻ります。人力車が人形町につきました。「はい、ごくろうさん」と立ち去る圓喬に、孝蔵は「師匠の芸に惚れました。どうぞ弟子にして下さい。よろしく頼みます!」と、土下座します。圓喬は「あ、そう。じゃあ明日も浅草から人形町まで頼むよ」と言いました。

次の日孝蔵は「オレはもう、以前のオレじゃねえ。酒も博打もパッとやめて、これからはまっとうに生きるんでい」と宣言します。清さんや小梅(橋本愛さん)に嘘だろうとからかわれると、ムキになって「圓喬が来るか来ないか!さあ、張った張った!」と賭けを始めました。「博打はやめたんじゃないのかい」と声をかけられて振り返ると、圓喬が人力車に座っていました。

熊本のスヤ(綾瀬はるかさん)は新聞記事を見て「こぎゃん立派になって!」と喜びますが、父(佐戸井けん太さん)に「これから嫁に行くっち娘が」と、嗜められます。スヤは「そっか、そぎゃんたいね…」と寂しそうな顔で遠くを見ました。

次回は、第6回「お江戸日本橋」。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第6回「お江戸日本橋」のあらすじとネタバレと感想。

オリンピック派遣に足りうる選手を見つけることができて、喜ぶ嘉納。

しかし弥彦は大学卒業後の進路を考えて「ストックホルムには行きません!」とオリンピックを辞退します。

そして四三は、負ければ切腹かと出場を躊躇…。

一方の美濃部孝蔵は、落語にでてくる東京の町並みを覚えるため、ひたすら人力車で走り続けます。

落語とオリンピックが絡み合って怒涛のように進行していくストーリー、次回も楽しみです。