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いだてん~東京オリムピック噺~ 第16回「ベルリンの壁」のあらすじとネタバレと感想。

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第15回、熊本に帰郷した四三(中村勘九郎さん)は、突然スヤ(綾瀬はるかさん)と見合いをすることに。

スヤの夫が亡くなり、四三の兄・実次(中村獅童さん)が四三を婿にして跡継ぎにと池辺家に申し出たのです。

四三はマラソンとの両立に悩んだものの、スヤへの思いに素直になって結婚を決意しました。

一方、孝蔵(森山未來さん)は師匠とケンカして浜松の演芸小屋を追い出されてしまいます。

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祝言をあげてすぐに東京に戻った四三は、卒業しても教師にはならず、マラソンのプロフェッショナルとして、ベルリンオリンピックを目指すことにしたのです。

前回の第15回「あゝ結婚」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第16回「ベルリンの壁」のあらすじと感想です。

目次

オリンピックへの再挑戦

大正3年の春、マラソン一本で生きると決めた四三。東京で練習するため、播磨屋の2階に下宿します。播磨屋のマラソン足袋は大ヒットし、高師はもちろん、明治や早稲田の学生にも大人気で、店主・黒坂辛作(三宅弘城さん)は大喜びでした。池辺家から毎月仕送りが届き、四三は後輩たちに豚鍋をおごります。四三は結婚したことを周囲に隠していたため、後輩の野口(永山絢斗さん)は金回りの良さを怪しんでいました。

播磨屋の2階で目覚めた朝、向かいの窓から顔をのぞかせた女性は、三島家の女中・シマ(杉咲花さん)でした。シマは女中を辞めて、近くのミルクホールで働きながら東京女子高等師範学校を目指して勉強しているのです。

そのころヨーロッパは、サラエボ事件をきっかけにイギリス・フランス・ロシアの連合国と、ドイツ・オーストラリアの中央同盟国が対立し、第一次世界大戦へと突入します。

牢屋で演じた文七元結

一方、ドサ回りの一座をクビになった孝蔵は、落語仲間の万朝(柄本時生さん)と2人で旅籠に泊まり、豪勢に鰻を頬張って酒を飲んでいました。しかし、2人とも一文無し。万朝は早朝逃げ出し、孝蔵は警察に突き出されます。牢屋の中、布団がわりの新聞紙を見て、孝蔵は尊敬する橘屋円喬(松尾スズキさん)が亡くなったことを知りました。

牢名主の男(マキタスポーツさん)にバナナをもらうかわりに、孝蔵は『文七元結』を演じることになります。『文七元結』とは…博打好きで借金を抱える長兵衛の娘は、父に改心してもらおうと身売りまでして大金を作ります。しかし長兵衛は身投げしようとしている若者に金をあげてしまうという話。泣かせる上に笑いも入れながら演じなければならず、1時間もかかる大作です。

ボロ畳を重ねて作った演台で一生懸命演じますが、牢名主はいびきをかいて寝てしまいます。起こして感想を聞くと、酒屋のまーちゃんと同じように、長い話を覚えたのは偉いが「面白かねえや」と言い放ちました。

そのまーちゃんこと、もうひとりの主人公・田畑政治は、このときまだ子供でした。体が弱かった政治は、熱にうなされ苦しみます。医者の見立てでは、慢性胃腸炎と大腸カタルを併発してもう水泳は諦めるしかないだろうとのこと。丈夫にするために泳ぎを習わせたのに、と両親が悲しみました。

牢名主は孝蔵の芸を批評します。「芸はもう一つだが、おめえさん、どこかおかしなところがある」「ところが話を始めると、おかしなところが無くなっちまうんだ」「うめえもん食うときはうまそうに食うだろ、面白れえ話をするときは面白そうに…」孝蔵が話を遮って「そういう臭えことはやりたくねえ」と言うと、「臭えかどうか決めるのは、客じゃねえか」と言い返され孝蔵はハッとします。「じゃ、今度は臭くやります」と、師匠の『文七元結』を思い浮かべて、今度は表情たっぷりに演じました。途中、師匠との別れを思い出しながら「チクショー、チクショー」とすすり泣きます。でもやはり牢名主は寝てしまいました。

孝蔵は看守にハサミを借りると、長かった髪をジャキジャキとざんばらに切ります。そしてドサ回りの一座に戻ると「師匠、本日よりまたお世話になります」と頭を下げました。修行のやり直しです。

ベルリン・オリンピック

四三は陸上競技会選手権で、世界記録を更新する2時間19分30秒という記録で優勝。1日も無駄にできないと、盆も正月も熊本に帰らずに練習します。スヤが四三のことを好きだと知っている幾江(大竹しのぶさん)は「あの山超えて行ったらよか」と、スヤに東京に会いにいくよう勧めました。

3年の留学を終え、二階堂トクヨ(寺島しのぶさん)が帰ってきました。大日本体育協会では、ベルリンオリンピックの費用について会議が開かれます。しかしトクヨは「その議論に意味を感じないのですが」と遮りました。欧州は過去最大の戦禍に見舞われ、オリンピックを開催できる状況ではありません。しかし嘉納(役所広司さん)は「関係ない!」と声を荒らげ「政治とスポーツは別だ。オリンピックは平和の祭典、4年に一度の相互理解の場なんだよ」「国家だろうが、戦争だろうが、若者の夢を奪う権利は誰にも無いんだよ!」と、熱い思いを語りました。

スヤの上京

四三が練習から帰ると、播磨屋の玄関に見慣れぬ草履がありました。スヤが東京にやってきたのです。四三はスヤが持ってきたいきなり団子を懐かしそうに頬張りました。スヤが茶を入れ、なごやかな雰囲気です。四三はスヤを笑顔で見つめ「スヤが部屋におる…」と言ったあと、急に真顔になって「帰って」と言い出しました。スヤは驚いて「えっ」と声を漏らします。四三は「俺は今、オリンピック出場を目標に掲げて日々頑張っとる。2年前から1日も休まずやっとる。妻も郷里も忘れて、祖国のために走ろうて思ってる。だからスヤ…さん俺の気持ちば、散らさんといて!」と言います。スヤがにらむと、四三は「すいまっせん!」と部屋から出ていってしまいました。スヤは播磨屋夫妻に「帰ります。どうぞ主人ばよろしゅう願いします」と笑顔で挨拶して、熊本に帰っていきました。

一泊もせずに返さえたことを知った幾江は、四三の実家に怒鳴り込みます。「いだてんかじゃこてんか知らんけん、オリンピックば終わったら玉名から一歩も出さんけん、覚悟ばしとけ!」と怒鳴り散らし、兄・実次は土下座して平謝りです。

25歳の四三は世界記録をマーク、選手としてピークを迎えます。しかしヨーロッパの戦況は悪化するばかり。ある朝、シマが声をかけても四三は部屋から出てきませんでした。物が散乱した部屋で、四三は膝を抱えて呆然とします。大正4年6月、ベルリン・オリンピック中止の記事が新聞に掲載されたのです

次回の第17回は、「いつも二人で」。

スヤは再び上京。激しく落ち込む四三を慰めます。

スヤの愛を受け復活した四三は、東京から京都の東海道五十三次を皆で走る「駅伝」を思いつきました。

予告では「駅伝って金メダルの代わりに生まれたんだね」というシマのナレーションが。

次回は、今も日本中から注目される箱根駅伝の誕生秘話。

どうやって箱根駅伝が誕生するのか、楽しみですね。

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