第20回、四三(中村勘九郎さん)は8年目ぶりに開かれたオリンピックに参加。テニス、水泳、陸上…15名の仲間たちとアントワープに向かいました。

結果は…テニスはシングルス、ダブルスともに銀メダルでしたが、他の競技は予選落ちなど散々な結果でした。

四三は後半失速して16位という順位で終わります。

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帰国せずにヨーロッパを彷徨っていた四三は、ドイツで生き生きとスポーツをする女性たちに出会い、女子スポーツの可能性を直感しました。

前回の第20回「恋の片道切符」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第20回「恋の片道切符」のあらすじとネタバレと感想。

それでは、第21回「櫻の園」のあらすじと感想です。

ドイツ女性の強さ

傷心のまま、幻となったオリンピックの地・ベルリンにやってきた四三。広場では女性たちが、乗馬や槍投げなどスポーツを楽しんでいます。彼女らの1人は、スポーツ選手だった夫を戦争で亡くしていました。その女性は「ドイツは敗戦国でアントワープは不参加だし、槍でも投げないとやってられないわよ!」とドイツ語で文句を言って、「くそったれ!」と叫びながら夫の形見の槍を思いっきり投げました。

~ここでオープニング。中程の映像が、女性選手の活躍するシーンに変わっていたのが印象的でした。

大正9年秋、日本に戻った四三は、シマ(杉咲花さん)と喫茶店にいました。ドイツ人女性が槍投げをする写真を見せて「ドイツは立ち直る。女子はもう立ち直っとる。そう、女子ばい。おなごの番たい。おなごの体育ば、おれはやる」と話しているところに、ピシッとした身なりの礼儀正しい青年が現れました。シマが見合いで知り合った増野(柄本佑さん)という人物で、日本橋の百貨店に勤めているそうです。

播磨屋は、ハリマヤ製作所という看板を掲げ、マラソン足袋を製作・販売する店に変わっていました。そして、スヤ(綾瀬はるかさん)と正明が東京にきていたのです。四三が「もう30だけん、吹っ切れたけん、引退たい」と言うと、スヤは熊本に帰ろうとうながします。しかし四三は、東京の竹早第二高女で教師をすることが決まっていました。怒って帰ろうとするスヤを、四三がぎゅっと抱きしめて「東京で一緒に暮らそう」と言います。スヤは笑顔で「はい」と答えました。

孝蔵、東京で再出発

浜松の水泳選手・内田正練(葵揚さん)は、仲間にクロールの凄さを語っていました。政治(原勇弥さん)は悔しがり、服を脱ぎ捨てて浜名湖に飛び込みました。そばで見ていた孝蔵(森山未來さん)は、脱いだ服から財布を抜き取り「東京に帰れんな」とつぶやきます。

そして東京に。1杯飲もうと座った屋台の主人は、なんと清さん(峯田和伸さん)でした。清さんは車屋をやめ、なんだかんだで小梅(橋本愛さん)と所帯を持ったのです。清さんが「間男が睨んでら」と包丁を向けた先に、美川(勝地涼さん)が立っていました。小梅は熊本弁で「しつこかね、こん男は!」「さっさと熊本に帰りなっせ!」とまくしたてながら近寄り、小声で「達者でね」とささやきました。美川は「こんちくしょー!」と叫んで、逃げていきます。

とにかく孝蔵は、三遊亭円菊という名前で二ツ目から再出発します。ドサ回りで芸を磨いた孝蔵の落語は、客に大受けでした。

竹早女学校

四三は竹早女学校へ赴任。生徒はいい嫁、賢い母になるべく厳しく教育されていました。シマが教員として勤務しており、体育はたまにテニスを教えるくらいだと伝えます。四三は教室に入り、女子集団独特の雰囲気に圧倒されながらも「こんにちは!」と大きな声で挨拶しました。「グッドモーニング!グーテンモルゲン!ふふっドイツ語ばい」と冗談を言って、陽気な女子たちから笑いをとります。つかみは上々と、その日の放課後からスポーツ指導を開始しますが、誰も運動場に来ません。2日目、女性の裸体の絵を使って欧米人と日本人の体格差を比較し、「ボリュームばい!運動ばしてボリュームばつけんと!」と熱弁をふるいますが、生徒は顔をしかめるだけでした。

女子の扱いに困り果て、シマにテニスの先生を紹介してもらいます。テニスの先生は、あの永井教授(杉本哲太さん)でした。永井の助言どおり、一番お気に入りの服…日の丸のユニフォームを着て香水をたっぷり振りかけ、下校する女子に「グッドイブニ~ング!」と声をかけますが、無視されます。教室から見ていた女学生たちは「金栗先生ってなかなかのあぶさんね」「あぶさんというよりも、田紳じゃございません?」と、囁きあっていました。あぶさん=アブノーマル=変わり者、田紳=田舎紳士。大正時代も現代も、女子は自分たちだけの若者言葉を作りたがるものだなあ、と思います。

女生徒とスポーツ

村田富江(黒島結菜さん)という女生徒が「あーもう見てられませんわ。ご忠告しませんと!」と、友人を連れて運動場にやってきました。村田は四三に向かって「運動などしたら色は黒くなる、手足は太くなる、嫁の貰い手がなくなります!」と、やめるよう言います。四三は4人に「こんまま諸君が教室に戻ったら、俺の面目が丸つぶれたい」と頭を下げて、槍を投げるように頼みました。しかたなく、梶原(北香那さん)が槍を両手でポイッと投げます。次に溝口(松浦りょうさん)が片手で遠くに飛ばすと、皆が「わあ~」とどよめきました。最後の村田は、もっと飛ばしたいと思ったのか、上着を脱いでタスキ掛けをします。四三が「何か叫んでみなっせ」と助言すると、村田は「くそったれ~!!」と叫びながら槍をなげました。槍は運動場の端まで飛び、歓声が上がります。体を動かすのが面白くなった女生徒たちは、走り幅跳びなどのスポーツを楽しみます。

四三はハリマヤの店主(三宅弘城さん)に頼んで、半袖の体操着を作ってもらいました。「万歳したらお腹が見えてしまいますわ。お嫁に行けません」などと渋る女生徒たちを、シマは「嫁になんか、行かなきゃいい~!!」と怒鳴り散らし、さっさと着て走るよう、命じます。

シマは増野との結婚を断りました。「家庭に入る気持ちにはなれないんです。学校もようやく面白くなってきて…走るのも」と言うと、増野は「続けてください。仕事も、走るのも。結婚のために何も犠牲にして欲しくないんです。もうそんな時代じゃない」と言って、シマの手を握ります。この時代、職業婦人という言葉が生まれ、シマはその走りだったのです。金栗夫妻を仲人に、シマと増野は結婚式をあげました。

この頃、孝蔵にも結婚話が。清さん・小梅夫婦に見合い写真を渡されて「は?」とすっとんきょうな声を出します。飲む、打つ、買うが趣味の孝蔵に、ちゃんとした結婚生活ができるのでしょうか…。

次回の第22回は、「ヴィーナスの誕生」。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第22回「ヴィーナス誕生」のあらすじとネタバレと感想。

村田富江は「女らしさって何ですか!?」と怒り、小梅が「お前なんかこれ以上臭くなるかい!」と怒鳴り、スヤも「どういうつもりね、デレデレして!」と責め立てました。

『金栗先生をやめさせるな!』と書かれた紙を貼り、村田は大旗を振り回します。

四三の身に何がおきたのでしょうか?

そして伝説の女性アスリート、人見絹枝も登場!

次回、怒れる女たちのめざましい活躍が楽しみです。