第21回、四三(中村勘九郎さん)はドイツで女子スポーツの輝きに触れ、日本の女性にもスポーツを広めようとします。

熊本に帰る約束を破ってスヤ(綾瀬はるかさん)と一緒に東京に住み、竹早女学校の教師になりました。

女学生たちは四三に反発しますが、徐々にスポーツに目覚め、テニスや陸上競技を楽しむようになります。

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竹早の教師となったシマ(杉咲花さん)は、結婚しても学校を辞めず、職業婦人として歩み始めました。

前回の第21回「櫻の園」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第21回「櫻の園」のあらすじとネタバレと感想。

それでは、第22回「ヴィーナス誕生」のあらすじと感想です。

孝蔵の真打ち昇格と結婚

大正10年9月、孝蔵(森山未來さん)は上野鈴本亭の楽屋へ呼ばれます。この頃の芸名は金原亭馬きん。師匠の金原亭馬生(古今亭菊之丞さん)が「真打ちにならねえかって言って下すってんだよ、席亭が」と昇格を認めてくれましたが、寝間着で高座に出ている自分には無理だと断ります。しかし浜松で一緒だった万朝(柄本時生さん)が羽織を贈ってくれ、席亭(中村育二さん)が着物一式を用意し、真打ちになることに。孝蔵は「ありがてえな、コンチクショー」と涙目でつぶやきます。その帰り道、楽しそうな酒場を眺める孝蔵。嫌な予感が…。

明くる日の、真打ち昇進披露。控室に座る孝蔵は、いつもの寝間着姿でした。結局、上等な羽織も着物も質に入れて、飲んで打って買って使ってしまったのです。席亭が「しょうがねえ野郎だな」と呆れると、「えっあたしが頼んだわけじゃない、あんたが勝手にくれた金だ!しょうがねえと思って諦めやがれ!」と逆ギレします。

そんな孝蔵に、清さん(峯田和伸さん)と小梅(橋本愛さん)が見合い話を持ってきました。相手のおりん(夏帆さん)は、高田馬場の下宿屋の娘で、25歳の働き者。孝蔵の寄席を見たおりんの父・清水亀次郎(遠山俊也)は、「うん、真面目そうな男だ」と、孝蔵を気に入った様子です。

結婚話は進み、孝蔵の狭い長屋で、鯛の代わりに鯛焼きで祝言を挙げました。終わった直後、孝蔵はご祝儀を持ってチョーマイとモートルに出かけてしまいます。素人のおりんは芸人の付き合いだと思ったのですが、芸人用語でチョーマイは遊郭で女を買うこと、モートルは賭け事のことでした。

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女子スポーツの歩み

四三の指導で、竹早はスポーツ女子の代名詞というほど有名になりました。村田(黒島結菜さん)と梶原(北香那さん)は、憧れのフランス人テニス選手、スザンヌ・ランランを真似たユニフォームを手作りします。真っ白でひらひらとした膝下のワンピースに、肌を出さないよう丈の長いブルマと靴下を履きます。その可愛らしさに、同級生がキャーと歓声を上げました。各地のテニス大会に招かれ、2人はアイドルのよう。

スポーツ女子とは言え、大きな関心は『見た目』について。西洋人に比べて日本人の足は大根だと嘆きます。村田が「そういえば、陸上選手の足ってシャン(美人)よね」と言って、四三の家に押しかけました。生徒たちが「パパ、足見せて?」とお願いして、きゃあきゃあ言いながら四三の足を触ると、スヤは「パパって何かイヤらしか~、鼻の下ば伸ばして!」と嫌な顔をします。女生徒たちはシャンな足のために、四三に陸上を教わってスッスッハッハッと走りました。

その場にいたシマは、走りに参加しませんでした。部屋に残り、スヤにオメデタであることを伝えますが、浮かない顔です。「結局、私…何も成し遂げてない」、教員としてもランナーとしてもこれからなのに、母親になることを躊躇しているようです。スヤは「シマちゃんは、女子体育と結婚したとね?違うでしょ、増野さんと結婚したとでしょ。だったら道理ばい、何の負い目もなか」と励ましました。

シマは、恩師の二階堂トクヨ(寺島しのぶさん)にもオメデタを知らせました。夜の暗い部屋で、雷鳴と共にトクヨが振り返って「いよいよ私は、女子体育と心中する覚悟を決めたのです!」と宣言。1922年4月、代々木に二階堂体操塾という全寮制の学校が開校しました。トクヨが人生を捧げたこの学校は、現在の日本女子体育大学となります。

伝説の女子選手・人見絹枝

四三やシマの引率で、竹早組は岡山にやってきます。スポーツ界のアイドル村田と梶原が登場し、黄色い声援を浴びました。そこに岡山の女子生徒が入場、先頭を歩くのはとびきり背の高い人見絹枝(菅原小春さん)でした。村田と絹江が握手し、テニスの試合が始まります。絹江は大きい体ながら素早い動きで、パワーのある球を次々に打ちこみます。村田も梶原も追いつけず、完全試合で負けてしまいました。

試合後にシマが絹江に声をかけますが、「勝つと決まってばっさいじゃ、ぼっけえ男じゃとか言われるけん、勝ってもうれしくねえ」と、絹江は下を向きます。岡山弁で『ばっさい』はお転婆、『ぼっけえ』はすごいという意味、相当なコンプレックスがあるようです。シマは東京へスポーツ進学するよう勧めますが「文学部へ進むつもりです!」と言って、逃げてしまいました。身長170cmの人見絹枝は、のちに女子初のオリンピック選手となります。

翌年、大正11年の春。スヤは熊本で長女・正子を出産。同じ頃、シマは長女・りくを出産しました。

素足の女子選手

その秋、四三が主催した女子陸上大会が開かれました。袴をたくし上げた格好や、体操着姿の女子たちが、華麗にハードルを越えます。短距離に出場する村田は、新しいスパイクがきつくて困っていました。四三が駆け寄ると、靴下を脱いでしまいます。記者たちはカメラを向け、観客からはキャー!という悲鳴が起こりました。村田は気にも止めず「パパ、これ持ってて」と靴下を四三に渡します。そして50m、100m、50m障害のすべてで優勝したのです。

女子が素足を晒して競技に出たことは、新聞記事になりました。文部省は、女子学生の腿を出してはならないという通達を出します。この騒ぎで父兄が学校に押しかけ、スポーツを止めろと金栗四三の免職を求めました。四三は「あんたらがそぎゃんだけん、女子スポーツはいっちょん普及せん!」と一括します。

しかし村田の父(板尾創路さん)は、金栗四三の免職を求める署名を提出。それを聞いた村田とクラスメートたちは、机をバリケードにして教室に立てこもりました。「たかが靴下脱いだぐらいでガタガタ言ってる文部省も、ビクビクしてる先生たちも、全然男らしくない!アウト、アウト~!」「パパを辞めさせるなー!」と、声を張り上げます。そこに四三がやってきて「村田ー!梶原ー!」と大声で呼びかけました。

次回の第23回は、「大地」。

シマの提案で、村田親子が四三の免職を賭けて徒競走で勝負することに。

鍛えた女性は、男性に運動で勝てると主張します。

しかし、大正12年9月11日。関東大震災が関東各地を襲います。

増野(柄本佑さん)は赤ん坊を背負ってごった返す町を進み、清さんは「明るいニュースがねえからよ」とさみしげに笑いました。

金栗夫婦や孝蔵夫婦、皆はどうなってしまうのでしょうか?次回も楽しみです。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第23回「大地」のあらすじとネタバレと感想。



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