第34回「226」では、不況にあえぐ日本で226事件が勃発。

クーデターは未遂に終わったものの戒厳令で物々しい雰囲気の東京に、IOC会長・ラトゥール(ヤッペ・クラースさん)がやってきました。

ラトゥールと政治(阿部サダヲさん)は、清さん(峯田和伸さん)が引く人力車に乗り、競技場や歌舞伎・相撲などを見学します。

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下町の子どもまでもがオリンピックを知っていることに感銘を受け、ラトゥールは東京開催を支持しました。

前回の第34回「226」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第34回「226」のあらすじとネタバレと感想。

それでは、第35回「民族の祭典」のあらすじと感想です。

五りんとりく

昭和36年、五りん(神木隆之介さん)は播磨屋足袋店を訪ねます。五りんは、店先で四三(中村勘九郎さん)や増野(柄本佑さん)が写った集合写真を見つけましたが、そこに五りんの母の姿はありませんでした。

志ん生(ビートたけしさん)の語りで、昭和11年の場面に。四三は弟子の小松(仲野太賀さん)を連れ、5年ぶりに東京にやってきました。そこにシマそっくりな少女(杉咲花さん)が現れ、四三は思わず「シマちゃん!」と抱きつきます。驚いた少女は「違うんです、娘のりくです!」と言って四三を押しのけました。

その夜、播磨屋には店主の辛作(三宅弘城さん)や播磨屋の従業員、りくの父・増野が集まって、歓迎の宴会となります。シマそっくりに成長したりくは、播磨屋でお針子をしていました。四三は4年後の東京オリンピックのために上京。「もう1つはこん男!」と小松の肩を叩き、彼に金メダルを取らせるのだと張り切りました。そしてりくがカメラを構えて、集合写真を撮影。その写真を25年後の五りんが見つけたのです。

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次期開催地の投票

1936年…昭和11年7月31日、次回オリンピック開催地の投票が行われます。アメリカ代表のIOC委員は、英語で「アメリカは東京に投票するよ」と約束。これで48名中22票を確約、中国の出方が勝敗を左右する状況です。

まず東京代表が演説。副島(塚本晋也さん)はシベリア鉄道を5割引きに、そして選手1人につき150ドルの補助金を出すと約束します。嘉納(役所広司さん)は「古代オリンピックの地、ギリシャから運ばれた火が、まもなくベルリンに到着する。その日が欧州を飛び出す日を、私は心待ちにしている」と英語で演説しました。

投票終了3時間後…IOC委員が「トウキョウ!」と読み上げます。1940年はトウキョウに決定したのです!嘉納は中国IOC委員の王正延(ホァンシーさん)に握手を求めると、王は片言の日本語で「同じアジア人として、ワタシ、東京を支持する、しか、なかった。スポーツと政治、関係ない」と厳しい顔で答えました。政治がラトゥール(ヤッペ・クラースさん)にお礼を言うと、ラトゥールは「I think Japan should thank Hitler.」、日本はヒトラーに感謝しなければならないと耳打ちします。東京決定の裏には、ヒトラーとの取り引きがあったとされているのです…。このニュースは日本でも報じられ、全国民がお祝いムードになりました。

りくは小松の足袋を作るために足型を取ります。四三と小松は走りに出かけ、小松が「行ってきます!」と言うと、りくも微笑んで「行ってらっしゃい!」と答えました。この2人、出会ったばかりですが、いい雰囲気になりそうな予感…。

ベルリンオリンピック、開幕

翌8月1日、ベルリンオリンピックが開幕します。町にはオリンピック旗とナチスの旗が並び、異様な光景です。ヒトラー(ダニエル・シュースターさん)は当初、オリンピックを「ユダヤの汚れた芝居」と揶揄していましが、側近の助言によって態度を変えました。天然石で作られ10万人が収容できるスタジアムに、著名監督による記録映画…オリンピックはナチスのプロパガンダとして利用されたのです。

ヒトラーの開会宣言でオリンピックが始まります。豪華絢爛でスケールが大きく、ドイツ人らしく統制の取れた演出に、日本人は圧倒されます。ラトゥールは英語で「ベルリンに張り合うことは無い、東京は東京のやり方でいいんだ」と言いますが、嘉納はアジアの代表であることに責任を感じていました。

日本人の若い選手の間で「ハイル・ヒトラー!」という敬礼が流行。日本人は選手村の中で隔離されており、政治は開放的で世界中の選手と交流したロスと比べ「息が詰まるじゃんね~」と、げんなりします。通訳のヤーコプ(サンディー海さん)は、ナチス軍人が通るたびに緊張しながら「ハイル・ヒトラー!」と敬礼。その様子を見て、アナウンサーの河西(トータス松本さん)は「彼はユダヤ人でしょう」と言いました。ナチスはオリンピック期間中だけ差別を緩和し、ユダヤ人を各所に配置しました。

いよいよ陸上競技が始まります。アメリカの黒人選手ジェシー・オーエンスは、100m、200m、400mリレー、走り幅跳びと4種目で金メダルを取りました。さらに棒高跳びでは西田修平と大江季雄が、5時間の死闘の末に銀と銅を獲得します。

マラソン

いよいよマラソン競技、朝鮮出身の孫基禎選手と南昇竜選手が日本代表として出場します。日本時間は夜11時、ベルリン時間午後3時、ベルリンにしては暑い気温の中、スタート。2人はカナクリ足袋を履いてベルリンの町を駆け抜けました。しかし午前0時になると日本のラジオ中継が終了してしまい、人々は「え~~~~~!?」と落胆します。

放送は朝6時半に再開、マラソン競技はまだ続いていました。優勝候補のアルゼンチン代表・ザバラが33km地点で棄権、最初にスタジアムに戻ってきたのは孫選手でした。ラジオの前で待ち構えていた日本人たちは、日の丸の旗を振り大喜びです。四三は声を出さず、手を合わせて涙を流して静かに喜びます。2位はイギリスのハーパー、3位は王選手でした。

表彰式では日章旗が飾られ、君が代が流れます。播磨屋の息子・勝蔵(斎藤嘉樹さん)は、朝鮮出身の孫と王が日本人として表彰されることについて「どんな気持ちだろうね…」と、複雑な顔でつぶやきました。辛作が「オレはうれしいよ。日本人だろうが、朝鮮人だろうが、アメリカ人だろうが、ドイツ人だろうが。オレの作った足袋履いて走った選手はちゃんと応援するし、勝ったらうれしい」と聞くと、四三は「よかです!そっでよかです!」と力強く答えました。

陸上の次は、水泳の番です。しかし政治は調子が出ず、プールサイドで物思いに耽っていました。すると照明の落とされた暗いプールから、前畑が水を掻いて現れます。前畑が「眠れません!」と言うと「オレもだ…。なんか好きじゃない、このオリンピック」と政治も言います。前畑は「今は嫌いだけど、金メダルをとったらこのオリンピックのこと好きになれると思う」と健気に言いました。

ベルリンオリンピックのシーンでは暗い曲が流れることがあり、この大会がヒトラー政権の元で開催され、舞台裏ではひどい人種差別があったことを物語っています。

次回は、第36回「前畑がんばれ」。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第36回「前畑がんばれ」のあらすじとネタバレと感想。

女子平泳ぎ200m決勝はオリンピック史に名を残す伝説の試合となりました。

前畑がんばれ、前畑がんばれ!あの有名なコールは、どのように生まれたのでしょうか?

次回も楽しみです!



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