第35回「民族の祭典」では、次期オリンピック開催地が東京に決定し、日本中が喜びました。

翌日、ベルリンオリンピックが開幕。ナチスが主導した壮大で威厳のある開会式は、世界中の人々を圧倒します。

アメリカ代表で黒人のジェシー・オーエンスが100m、200mなど4つの種目で金に輝き、マラソンでは朝鮮出身の孫と王が日本代表として出場し、金と銅のメダルを獲得。

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次は水泳、前畑秀子(上白石萌歌さん)の出番です。

前回の第35回「民族の祭典」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第35回「民族の祭典」のあらすじとネタバレと感想。

それでは、第36回「前畑がんばれ」のあらすじと感想です。

金メダルのプレッシャー

ロサンゼルスの銀メダル後、200mを10本、100mを10本、さらに50mを30本に25mを30本…これを朝昼晩という凄まじい練習量をこなした前畑は、世界記録を出し、それを自ら3度も更新しました。それにより金メダルへの期待は倍増し、さらなるプレッシャーになります。「殺される!金メダル取らな殺される~!」と、前畑はストレスでおかしくなり、夜も眠れなくなってしまいました。

前畑のライバルは、ドイツのマルタ・ゲネンゲル選手(マルテ・オームントゥさん)です。前畑は予選を世界記録で通過。しかし翌日の準決勝は1位通過ながらもタイムを落とし、一方のゲネンゲルは調子を上げてきました。

ロスでは浴衣でしたが、ベルリンではTシャツにスウェットのズボンを寝間着にしていますね。試合前夜、眠りにつくと、またもや亡き父(康すおんさん)と母(中島唱子さん)が夢枕に立ちました。「よう頑張ったねえ」という母に、前畑は「頑張れの他に何かないの!?」と怒ってしまいます。しかし母は「秀子が生まれてよかったよ。秀子は母ちゃんの金メダルよ」と励まし、父と母は「明日はみんなで泳ぐんや」「日本人みんなや」「頑張れ」と言って、前畑の手を握ります。

決勝当日。前畑は、励ましの電報の紙を2枚程丸めて口に入れ、水でごくんと飲み込んで「これでうちは1人やない、日本人みんなで泳ぐんだ!」と意気込みます。ドイツの控室では、ヒトラー(ダニエル・シュースターさん)自らがゲネンゲルを激励。ヒトラーに「金メダルを期待してる」と言われ、「はい、必ず取ります」とゲネンゲルが答えます。

政治(阿部サダヲさん)は立ち去るヒトラーを「ヘイ!」と呼び止めました。通訳のヤーコプ(サンディー海さん)に「訳してくれ」と頼みますが、ヤーコプは敬礼したまま固まって動きません。政治はヒトラーに近づき「ヒトラーさん、オリンピックを東京にナニする件では、アレしてもらってダンケシェン!」と日本語で言うと、ヒトラーは政治の言葉を理解したのかどうなのか、無言で政治と握手をして、立ち去っていきました。

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女子平泳ぎ200m決勝

いよいよ決勝。会場には「マルタ!マルタ!」とマルタ・ゲネンゲルへのコールが響き、完全にアウェイな状況です。政治は前畑を励ましますが、集中している前畑の耳には届きません。

日本時間で夜12時を過ぎ、ラジオ放送が終わると思いきや、河西アナ(トータス松本さん)の「切らないでください!」との言葉で、プールサイドからの実況が開始されます。「レディー…」の掛け声で構え、号砲と共に選手が飛び込みます。50mでターンして、イギリスのストレー、前畑、ゲネンゲルという順位。やがてストレーが脱落し、2人の一騎打ちとなります。河西アナは「まさに大接戦、火の出るような大接戦、心配でございます!心配でございます!」と心配を連呼。前畑がわずかにリードしました。

いよいよ最後のターンとなり、レースはクライマックスへ。河西アナは「前畑頑張れ、前畑頑張れ!」と頑張れの連呼になり、ラジオの前の人々も前畑のひとかきごとに「頑張れ、頑張れ!」の大合唱となります。そして僅差でゴール!場内アナウンスは「ヒデコ・マエハタ…ヤーパン!」、前畑は金メダルを取ることが出来たのです。河西アナは「前畑勝った、前畑勝ちました!」と喜び、日本中が歓喜に湧きます。

隣のコースのゲネンゲルが、前畑に「また一緒に泳ぎましょう!」とドイツ語で笑いかけましたが、視界の端で不機嫌に席を立つヒトラーを見つけると、ゲネンゲルの表情は険しくなります。

ベルリンオリンピック閉幕

表彰式で前畑は、オリーブの冠とメダルを受け取り、涙を流して喜びました。そしてベルリンオリンピックは幕を閉じます。閉会式のスタジアムに「1940 SEE YOU TOKYO」という大きな文字が掲げられました。

閉会式が終わった後、通訳のヤーコプが政治に「マエハタサン、モウカエッテシマッタ?」と話しかけ、写真を渡してくれました。政治は「4年後、東京に来るといい。通訳が足らんのでね」と言いますが、「ソレハ…ムズカシイカモシレナイ」と暗い顔で答えました。

4年後のTOKYOに向けて

帰国後、嘉納(役所広司さん)はオリンピック委員会の組閣に取り組みます。体協や東京市以外に、軍人や政治家など各界の大物が集まりました。嘉納は「オリンピックは国家的大事業です。日本の文化や精神を世界中の人達に理解してもらい、今の日本を広く世界に見てもらうんです」と言い出します。

副島(塚本晋也さん)は「国家主導ではなく飽くまでもスポーツ精神に基づいた大会をやるべきだ」と言い、嘉納の言葉の日本をドイツに置き換えると、ナチスそのものだと心配します。「嘉納さんにその気がなくても、挙国一致路線では必ずベルリンの模倣になる。肝に銘じ給え」と、政治に忠告しました。そして「それから…選手村の通訳いただろ、ベルリンの…自殺したそうだ」と、衝撃の事実を知らせます。政治は言葉が出ず、ヤーコプの最後の言葉を思い出しました。

ショックをうけたまま、マリー(薬師丸ひろ子さん)のバーへ行きます。マリーは楽しげにベルリンオリンピックのラジオ実況が大盛況だったと言い、「東京に来るんでしょ、4年後。どうしよう、こんなもんじゃないわよね」と嬉しそうです。しかし政治は「占ってくださいよ、東京でオリンピック、本当にやれんのかどうか…いや、そもそも日本はこの先どこに向かおうとしてんのか」とヒステリックになり、店を出ていきました。

新聞社に行くと河野(桐谷健太さん)が来ていました。政治を見つけ「スポーツはお前に任せたのに、何だこのザマは!オリンピックは軍のものじゃないんだぞ!」と怒りをあわらにし、「次の国会で、オレはオリンピック反対論をぶち上げる」と言って立ち去ります。

昭和12年7月8日、大陸から戦争開始の一報が届きました。盧溝橋で起きた日本軍と中国軍の衝突をきっかけに、日中戦争が始まったのです。

次回は、第37回「最後の晩餐」。

いだてん~東京オリムピック噺~ 第37回「最後の晩餐」のあらすじとネタバレと感想。

日中戦争が始まり、副島は「大会中止、返上もやむを得ません」と言い、四三(中村勘九郎さん)も「ドンパチやっとる国で平和の祭典?」と、オリンピック中止の意向を示しました。

政治は「アンタもオレも、オリンピックしかないじゃんね!!」と訴え、嘉納はかすれた声で「みんなが驚く…そんなオリンピックを見事にやってのける」と言います。

嘉納は最後の大舞台で何をするのか…次回も見逃せない展開です。



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