アスペルガー症候群 ・広汎性発達障害・高機能自閉症など、それらすべてを総称し「自閉症スペクトラム障害」と呼ばれるようになりました。

この新しい名前はやや長いので、会話の中では「自閉症」と略して呼んだりします。

「自閉症」と聞くとその名前の通り、自分を閉ざして他人とは関わらない子。コミュニケーションが取れない子。と思っている方もいます。

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ですが、人と関わることが大好きな自閉症の子もたくさんいます。また特殊な脳機能を持っているために、普通の人にはできないことができる。ということも多々あるのです。

実際にどんなことができるのか。自閉症スペクトラム障害の娘を育てる筆者が、知っていることや感じていることをまとめます。

大人の発達障害者

発達障害には「自閉症スペクトラム障害(ASD)」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」があります。

発達障害を公表している有名人

診断を受けている人の中で、それを公表している人もたくさんいます。

  • 栗原 類さん (ファッションモデル):ADD(注意欠陥障害)
  • 深瀬 慧さん (SEKAI NO OWARIボーカリスト):ADHD(注意欠陥多動性障害)
  • 黒柳 徹子さん (司会者・エッセイスト・ユニセフ親善大使):ADHD・読書障害・計算障害
  • ミッツ・マングローブさん (タレント):学習障害
  • 勝間 和代さん (コメンテーター): ADHD
  • パリス・ヒルトンさん (ファッションモデル・女優・歌手):ADHD
  • ブリトニー・スピアーズさん (歌手):ADHD
  • スーザン・ボイルさん (歌手):アスペルガー症候群
  • トム・クルーズさん (俳優):学習障害・失読症
  • ウィル・スミスさん (俳優):ADHD
  • スティーブン・スピルバーグさん (映画監督):失読症

他にも、エジソン、アインシュタイン、モーツアルト、ウォルト・ディズニー、スティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツ、坂本龍馬といった人たちにも発達障害があったのではないかと言われています。

発達障害者が成功する理由

幼い頃から家族や身近な人がその特性を見守ってくれた。

普通の子供と違う言動に対して叱るのではなく、どうしてそうしてしまうのか。ということを周りの大人がよく観察することで早期に障害が判明し、それを受け入れてくれた。という環境はとても大切です。

自分の存在を非難されることなく全て肯定してもらい、愛してもらうことで得られる「自己肯定感」を、幼い頃にしっかりと得ることて、自分に自信が持てて相手を大切に思うことができるようになります。

障害を個性とポジティブに受け止める。

周囲の人たちがその障害をひとつの個性として尊重し、ありのままを受け入れることで、本人も障害をポジティブに受け入れることができます。

そして他の人と同じようにできない部分に対しては工夫をしようと努力することができるのです。その結果いつしか障害は強みとなり、普通の子供では成しえない才能を開花させるのです。

「障害」と「個性」の違い

対人関係が苦手、こだわりが強い、片づけられない、衝動的に行動する、人の顔が覚えられない等々の障害は、日常生活に支障を来たしていると「障害」とされ、支障がなければ「個性」とみなされます。

本人の工夫と周囲の人たちの理解によって「障害」は「個性」に変われるのです。

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自閉症スペクトラム障害の子供ができること

こだわりの強さは集中力

好きなことはとことんやる!幼い頃から積み上げて突き詰めて取り組んできたことは、普通の人には到底かなわないレベルに達します。まさに「好きこそものの上手なれ。」です。

どんなことでも、好奇心が満足するまでやらせてあげましょう。きっと、親が導いてあげられるレベルを遥かに超えるところまで行くことと思います。

視点の違いは発想の違い

普通の人とは見ているものや聞こえ方が違います。情報収集の仕方が違えば気が付くことも変わり、そこから生まれるものも独自のものになります。

大きな意味では、大人と子供では同じものを見ても視線が向くところは違います。それと同じように、更に独自の視点で世間や目の前の風景を見ているのです。

そこから生まれる発想は、その他大勢の人からは新鮮で刺激的なこともありますから貴重な存在です。

苦手を補うために発達する

人間ができることに限界はありません。例えば両手を失った人が、足を手のように使って文字を書いたりできるようになる。ということもあります。できないことや苦手なことを補おうとして訓練した結果、普通の人よりも優れた能力を身に付けることができるのです。

早口で言われたことは理解出来なくても、その表情や醸し出す雰囲気からその人が何を言いたいのかを汲み取ることはできます。そんな日々の努力から、顔を見ただけでその人が今どんな気持ちでいるのかを理解できるようになります。このように自分に足りない部分を、自分で補うことができるようになるのです。そうして身に付けた能力は、他の人より優れています。


最後に

このように、他の人より優れた能力をたくさん持ち合わせることができるのも、自閉症スペクトラム障害があるからこそなのです。その能力を仕事に生かしたり、才能として開花させたりすることができます。

毎日の生活の中では大きな変化は感じられなくても、子供たちは皆、毎日小さなステップを登っています。そしていつしか、とても高い所まで到達できるのです。その登り方や行き着く所は十人十色。世界に一つだけの場所です。

その子ができること、その子にしかできないことはたくさんあります。そのできることだけにフォーカスして、できないことには目を向けないようにすると、それはできなくても構わないことに変わります。

「障害」を「個性」にし、「強み」になり「才能」となるまで、親がしてあげられることは、その子の好奇心を満たし・見守り・褒め・励ますことだと思います。