つかまり立ちを始めたと思ったら、あっという間にトコトコと歩くようになり、目が離せない1歳児。

表情がとても豊かになり、日増しに可愛いらしくなりますね。

そんな時、1歳半健診で思わぬことを言われたら・・・。

1歳半健診とは?

各市町村が行っている乳幼児健診は、1ヶ月、3~4ヶ月、6~7ヶ月、9~10ヶ月、12ヶ月、1歳半、2歳、3歳にあります。

中でも1歳半健診はそれまでの健診とは違い、体の成長だけでなく、運動機能・言語発達・生活習慣・社会性の発達を診査するため、発達に遅れがあることを指摘される最初のタイミングになるケースが多いようです。

具体的には、一般的に以下の方法で検査が行われ、その場でやったり、ママから聞き取りをしたりします。

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積み木

キューブ形の積み木を、重ねたり2個を持って音を出したりできるか。

指先の微細運動と相手を真似ることができるかを見ます。

指さし

「犬はどれ?」と聞いて絵の中から指差しで答えられるか。

意味のある言葉を理解し、指を差すことでの意思表示ができるかを見ます。

言葉

名前を呼ばれて反応するか。「積み木をとってきて。」など簡単な口頭指示が理解できるか。

発語を伴うか。目が合うかも見ます。

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「再検査」、「要観察」が勧められた場合

もし、遅れが認められた場合「再検査」という結果になります。

再検査は2歳検診で行われます。それまで成長を見守るか、その前に医師の診察を受けるかを検討しましょう。

市町村が行っている「子育て相談窓口」もありますので、まずはそういったところで病院の情報などをもらうのも良いでしょう。

悩んでいる時間を、情報収集の時間に変えましょう。

専門医が良い?

かかりつけの小児科でも良いのですが、できれば総合病院や大学病院にいる、発達障害の専門医が良いです。

発達障害については最近になって研究が始まった部分も多く、専門的な知識のある医師の場合、数回の診察で「将来はこのような障害が残る。」といった具体的な回答をくれます。

一方小児科医は、自身が持っている知識の中から、「障害のあるお子さんはこうなります。」といった教科書の内容を教えてくれますが、実際にこの子がどうなのか。といった判断までは難しいことが多いからです。

専門医に診てもらうには

総合病院や大学病院に初診でかかる場合「紹介状」が必要なこともあり、その場合はかかりつけの小児科で書いてもらいますが、ここで、「その必要はない。」と言われることもあります。その時の医師の説明に納得ができれば、そのまま様子をみてもいいでしょう。

もしそれでも「専門医に診てもらいたい。」という思いがあれば、他の小児科医を訪ねましょう。「年齢が小さい頃の診断は、医者の数だけある。」と言われることもあるほど、医師により見解は様々です。

大切なのは、ママが納得できるかどうかです。

また最近は発達障害の診断を仰ぐ人が増え、専門医の初診は3か月から半年待ち。ということも珍しくありません。まだ1歳半だと受診を急ぐ必要はありませんが、ママの心に強い心配や不安があることは、子供に良い影響はありません。

大切なのは、ママが心穏やかでいることです。

家族への対応について

夫への対応について

まずは、パパに報告しましょう。もしくは一番信頼をしている人でも良いです。再検査まで様子を見る場合でも、一人で抱え込むことは子供にとっても良くありません。報告することは、発達が遅れていると決定づけることではありません。

現状の認識を揃えることで、必要な情報が共有でき、よりよい選択ができます。

両親への対応について

祖父母の世代は「発達障害」の認識が薄く、こういった話を「我が子を信用していない。」「母親の育て方が悪い。」と考える方もいます。その場合は話が平行線になりますので、素直に従っておいてその後の相談はやめましょう。

子供の発達度合いを心配するママは、それだけ子供を愛しているということ。そして発達障害は先天的なもので母親の育て方とは無関係です。

発達には個人差があり、遅いだけの場合は祖父母の言う通り「心配しすぎ。」で済む話です。でももし何らかの「障害」があった場合は療育の必要があり、多くは3歳前後で始めます。両親に隠し事をすることに良心が痛みますが、それは一時的なものでいずれ解り合える時が必ず来ます。

「心配しすぎること。」と「可能性を考慮しない。」ことは別物です。

検査結果の受け止め方

健診では型通りの発達検査をし、出来なければ発達遅滞の扱いになります。この「平均ゾーン」はあくまで目安です。発達のスピードには幅があり、「平均より遅れています。」=「発達障害です。」というわけではありません。

また幼い子供は体調やその時の気分で結果が変わることが多々ありますから、健診での結果が全てではありません。

例えば発語については、初語(しょご:初めて話した意味のある言葉)を発する時期は、障害のない定型発達の子供でも10か月未満~1歳3か月と幅があります。平均は12.7か月。よって1歳半健診で発語がなくてもそれだけで心配することはありません。周りの子供と比べる必要も全くありません。

家庭でできること

一方、幼いころの家庭環境は障害の有無に関わらず、子供に与える影響は計り知れないものがあります。

「発達の遅れが家庭環境によるもの」だとは一概に言えませんが、「家庭環境で改善される。」ということは言えます。

テレビやスマホではなく親子の会話や関わり合いの中で、子供の情緒や言語の発達は促されます。

「親は子供を心配することが仕事」などと言うように、パパやママが悩んだ分、心配した分、子供は愛情豊かに育ってくれます。1歳半健診は「我が子の長い人生にある、たくさんの指標のひとつ。」と捉え、有効に使いましょう。