7月1日、例年通り材木座海岸、由比ヶ浜海岸では海開きとなり、8月31日までの間、沢山の海水浴客で賑わいます。

鎌倉市民が日常の買い物をする若宮大路沿いのマーケット前は、大勢の若者達が材木座へ向かって歩く様子がまるで川の水が海へ流れていくかのように見えます。

その一方で、小町通りに店を構えるあるカフェの店主が、真夏の集客のむずかしさを嘆いているのも聞いたことがあります。

夏以外の休日には混雑しがちな街のカフェも、海水浴シーズンは案外すんなり入ることができるかもしれません。

今回は、真夏の午後、普段読めない本を片手にゆっくり寛げるカフェという視点で4店舗をピックアップしてみました。

選出ポイントは2点。

  1. あとからお客さんが来店して肩身が狭い思いをしなくても済むよう、そこそこスペースが広く許容人数に余裕があること。
  2. リラックスできる雰囲気であること。

今回は長谷から旧鎌倉、そして北鎌倉と場所的にも万遍なくご紹介したいと思います。

長谷エリア「vuori」

長谷駅から大仏のある高徳院までの道のりは両脇に土産物店や飲食店が立ち並び、多くの観光客で溢れています。

その中程、長谷観音前の交差点を右に折れた由比ヶ浜通りには、最近古い店舗や倉庫を改装した新感覚のお店が増えつつあります。

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ご紹介するvuoriもそんなお店のひとつ。

海産物問屋の倉庫を店主ご夫妻が自らの手で改装を行った、とても味のある外観とインテリアのカフェです。

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こちらの夏の目玉は何と言ってもかき氷!

和を感じさせるほうじ茶ミルク、黒糖麦こがし、白いんげんミルクと、フルーツのテイストを楽しめる酢ベリー、生いちごミルクの計五種類です。

どれも魅力的で迷いましたが、お店一押しの白いんげんミルクをチョイスしました。

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運ばれてきたのは両手に軽く収まるくらいのガラス器に、溢れるほど盛られたふわっふわの氷、そこに練乳がたっぷりかかり、一番上にちょこんと白あんが乗っています。

白あん作りはとても手間のかかる仕事ですが、パティシエが日々丁寧に作っているとスタッフの方からお聞きしました。

嬉しいのは、暖かい黒豆麦茶がセットになっていること。

しかも、お腹がちょっと冷えてきたなと感じる、半分ほど氷を食べた頃にタイミングよくサーブされるのが気が利いていると思いました。

店舗はゆったりした空間で席数も多め。

店主さんのセレクトなのか、趣のある本が沢山置いてあるので、自ら持参しなくても思いがけない知識との出会いが楽しめることでしょう。

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佐助エリア「スターバックス鎌倉御成町店」

鎌倉駅周辺には、東口と西口にそれぞれひとつずつスターバックスがありますが、のんびりした雰囲気漂う西口から徒歩約4分、市役所の目の前にあるのが鎌倉御成町店です。

市役所とその隣の御成小学校は明治時代、皇室の御用邸があった場所で、それが御成町の名前の由来となっています。

昔から鎌倉は多くの文化人が居を構えた地としても有名ですが、ここ鎌倉御成町店は毎日新聞で連載していた4コマ漫画「フクちゃん」の作者である横山隆一氏の邸宅だった場所。

氏が愛していたという庭とプールはそのまま残され、それを眺めながらひとときが過ごせるよう、天井まで大きな窓がとられています。

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落ち着いた色味の木の床と天井、白い壁にブラックのアクセントを効かせたシックなインテリア。注文カウンター上部にあるトップライトからの採光が開放感ある気持ちの良い空間づくりに一役買っています。

一般的なスターバックスとは一味違い、歴史と洗練されたインテリアがベストミックスされている、わざわざ行ってみる価値のある店舗。

窓際にはゆったり寛げるソファがあり、読書に疲れたら視線をあげて庭のプールを眺めながら、しばしボーっとできるのもおすすめポイントです。

けれどもこの席はとても人気が高いので、かなりの倍率覚悟で臨んでくださいね。

こちら鎌倉御成町店は、スターバックスのいくつかあるコンセプトストアのひとつで、希少なコーヒー豆を扱うスターバックスリザーブの取扱店舗でもあります。

店内の奥にあるスターバックスリザーブ専用カウンターでは、ブラックエプロンのバリスタが一杯ずつ丁寧にコーヒーを淹れてくれますよ。

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小町通りエリア「cafe Biscuit (カフェ ビスキュイ)」

小町通りの中ほどに位置するフレンチテイストのカフェです。

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入り口は間口が狭いのですが、通路を抜けた左側には意外に思えるほどの広々とした空間が広がっています。

古い一軒家を改装したという店内には中庭もあり、視覚的開放感があるのも嬉しいポイントです。

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扇ガ谷の今小路通り沿いにある4cups+dessertsという雑貨店が経営しているこのカフェは、外観からインテリアに至るまでお洒落感満載。

扉に飾られているリースやレジカウンター上のオブジェにはじまり、木のぬくもり感溢れるアンティーク家具が寛ぎのひとときを約束してくれます。

夏になるとここでもかき氷が登場しますが、おすすめは南部鉄器でサーブされる玄米茶とほうじ茶。木のトレーに湯呑と一緒に乗せられて運ばれてきます。

暑いからといって冷たいものばかり食べていると体が冷えてしまいます。フレンチカジュアルなカフェで温かい日本茶をいただくのもなかなかいいものですよ。

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北鎌倉エリア「喫茶吉野」

駆け込み寺で有名な東慶寺の入り口にある喫茶吉野。

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茶色い煉瓦の壁に瓦ぶきの大屋根がとても印象的な建物です。

それもそのはず、ここは北鎌倉在住の建築家、榛沢敏郎氏により設計されました。北鎌倉駅前にある喫茶店「門」、いなり寿司「光泉」、お菓子司「こまき」、蕎麦「やま本」の4軒も全て榛沢氏の手によるものだとか。

この4月に浄智寺奥にグランドオープンした古民家茶室「宝庵」も1972年に氏によって復元修理されたといいます。

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店内はクラシカルで重厚、ダークスーツに身を固めた執事が「お嬢様、おかえりなさいませ。」と言って出てきそうな雰囲気です。

メニューは喫茶のみで軽食などはありませんが、かえって慌ただしくなく、静かな時間を楽しむにはちょうど良いかもしれません。

少し苦みばしったコクのあるコーヒーは、井戸水を使ってサイフォンで丁寧に淹れられています。

エアコンも寒すぎない温度に設定されているので、本を読みながら、また窓の外の緑を眺めながらゆっくりと夏の午後を楽しむことができます。

7月下旬から8月上旬にかけて1週間ほど夏休みがあるので、来店の際は確認してからお出かけになることをお勧めします。

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おわりに

夏の午後、日差しが照りつける中を外出するのはつい億劫になりがちです。

でも、時には思い切って出掛けてみると、家で過ごすのとはまた違う夏時間が流れていることに気付くかもしれません。

サングラスと日傘を持って、涼めるカフェに出向いてみては如何でしょうか?