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おんな城主 直虎 第18回のあらすじとネタバレと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「おんな城主 直虎」。

2017年5月7日、第18話「あるいは裏切りという名の鶴」が放送されました。

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前回第17話で井伊直虎(柴咲コウさん)は、小野政次(高橋一生さん)から再び今川家への謀反の疑いを掛けられ、虎松(寺田心さん)の後見を降りるよう迫られてしまいます。

それでは、第18話のあらすじと感想です。

目次

「銭の犬」方久が動く!

「種子島」(火縄銃)で謀反を企んでいるのでは、という政次の挑発ともとれるゆすりに、直虎の家臣・中野直之(矢本悠馬さん)も刀を抜かんとするほど激怒し、まさに一触即発の状態に。

これを収拾すべく、直虎はとうとう「後見は譲る」と政次に告げてしまいます。

そして、今川へ申し開きをすべく、再び駿府へ赴くことになりました。

直虎が政次、直之とともに駿府へ着くと、そこには井伊にいるはずの商人・瀬戸方久(ムロツヨシさん)の姿が。

実は直虎たちよりも一足先に駿府へ着いていた方久は、今川氏真(尾上松也さん)に謁見し、なんと「種子島」を売りつけたというのです。同時に、井伊が「種子島」を作っていたのは今川に買ってもらうためであり、決して謀反など考えていないと話し、氏真も大喜びしていたと言いました。

これには直虎も大喜び。こうして再び謀反の疑いは晴れました。

さすがは「銭の犬」と呼ばれる方久。あくまでも「銭の匂いがしたから」と、自分の儲けのために動く商人の中の商人ではありますが、結果的に井伊を救う大手柄を挙げたのですからすごいことです。

しかも、その相手が今川家の当主であっても全く動じないのが方久らしいなと思います。

口八丁手八丁で氏真に取り入る様子は、個性派俳優として人気のムロツヨシさんの飄々としたコミカルな演技も映えて、緊張感があまりない代わりにとても楽しく観ることができました。

周囲の優しさに囲まれて、当主の勉強開始!

ピンチをまたも切り抜けた直虎ですが、彼女は悩んでいました。

今回の「種子島」といい、前回の綿の実栽培の人集めといい、自分はいつも周囲に助けられてばかり。これでは情けない。こんな自分に井伊を守れるのだろうか、と。

そんな胸のうちを南渓和尚(小林薫さん)に話すと、和尚は「当主になる者なら誰もが読んでいるもの。少しは先人たちの考え方を学ぶのもよいだろう」と書物の山を差し出します。どうやら、孫子などの兵法が書かれたもののようです。

政次もこれを読んだと知った直虎は、政次の手の内が分かるかもしれない、と早速読み進めることにします。

個人的に印象的だったのは、直虎の周囲の人々のちょっとした台詞でした。

書物を差し出したシーンで、なぜもっと早くこれを勧めてくれなかったのかと問う直虎に和尚はこう言います。「お前の良さ、諦めの悪さと型に嵌らぬ考え方を殺してしまうかもしれないと思った」と。とても優しくて深いなぁと思いました。

直虎がおとわであり、また次郎法師であった時もそばにいて、彼女の人柄をよく知っている南渓和尚だからこその言葉ですね。また、書物には直虎にはなかなか理解しがたい考え方もあるようで、読み進めるその顔はしかめっ面。これがまた幼き日のおとわのようで可愛いらしいのですが、そんな彼女を見つけた直之が言います。「あまり考えず、気に入った言葉だけ拾うのが頭に入りやすいかと」と。

直虎が当主になると宣言したばかりのころは猛反発していた直之ですが、今では何だかんだと言いながらもそんな助言をできるほど、家臣として直虎を信頼しているのがわかる素敵なシーンだと思いました。

直虎と政次の対峙・・・そして見えた本心

さて、書物に「敵を欺くには、まずは味方から」という言葉を見つけた直虎は、ある考えにたどり着きます。

政次は井伊を守るために、自分を欺いていたのではないだろうか?直親(三浦春馬さん)を裏切ったのも、自分に虎松の後見を降りるよう迫るのも、すべて今川家の脅威などから井伊や自分を守るためで、あえて自分だけ悪者になっているのではないかと。

和尚にこのことを話すと「そうだとしたら、おぬしはどうする?その思いにどう応える?」と問われます。直虎は、政次の思いを無に帰さぬよう勤めるが、彼は一つだけ大きな間違いをしていると答えます。

政次の元を訪ねた直虎は、単刀直入に聞きます。井伊のために作ろうとしていた「種子島」を今川に渡してしまった今、自分はどうすればよいか、政次ならどうするか。敵も味方も欺いてまでも、誰よりも井伊を守ることばかり考えてきた政次の考えを聞きたい、と。そしてこう続けます。「我は直親の写し身として生きることを自分で決めた。だからもし我が女子だから守らねばならぬと思っていたらお門違い。我を上手く使え。我もそなたを上手く使う」。

これに真意を言い当てられたと感じたのか、政次は「自分ならどんな卑怯な方法を使ってでも「戦わない道」を探る。それが大国に囲まれた井伊の生き残る唯一の策」と答え、さらに武田家の嫡男が謀反の罪で幽閉されたことで、縁戚であると共に同盟関係を結んでいた今川家との関係が危うくなっている事態を告げました。いずれ武田家が弱体化した今川家に攻め入るかもしれない、そうすれば井伊も危機は免れない、と。

政次の本心を追及する柴咲コウさんの気迫の演技も去ることながら、高橋一生さんの繊細な表現力が実に光るシーンでした。特に台詞のない「間」のところでは目を少し泳がせたり伏せたりと、冷静でポーカーフェイスの政次が、直虎に考えを当てられて動揺している様子をよく表していてまさに圧巻でした。

確かに自らも距離を置き、直虎も敵視していたのに、彼女が突然歩み寄ったことで、思わず幼馴染だったころの「鶴」が少し表にでたのかなと思います。

しかし政次は、決して自らの胸のうちは明かしません。ただ、自らの策を述べた上で、隣国に関する忠告までしました。これは、バチバチと火花を散らしていた直虎との関係を考えれば十分大きな変化に感じます。それまでは策を練っても決して誰にも継げず、それこそ姑息、卑怯者と言われる立場に、一人耐え忍んでいたのですから。

そう考えると、実は政次も、幼き日の鶴そのままに心の優しい男に成長しているのを感じ、同時にそれを必死にひた隠してまで、井伊を、直虎を守ろうとしていた一途さやけなげさにジーンと来てしまう場面でした。

次回は木が盗まれる!暴かれたあの「男」の正体は?

「おんな城主 直虎」第18回の、あらすじと感想とネタバレ少々をお伝えしました。

次回第19回では、今度は山の木々が盗まれる事件が起きるようです。

そしてその犯人は、なんと柳楽優弥さん演じる、幾度も直虎にアイデアを与えていた若い旅の男!とうとう彼の正体が暴かれる回となりそうです。

新たな展開に、ますます期待が高まります。

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