毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「おんな城主 直虎」。

2017年7月2日、第26話「誰がために城はある」が放送されました。

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今回の「誰がために城はある」というサブタイトルは、「誰がために鐘は鳴る」が元ネタなのでしょうか?「誰がために鐘は鳴る」は、ノーベル文学賞作家のアーネスト・ヘミングウェイが1940年に発表したスペイン内戦を中の長編小説です。

その後、「誰がために鐘は鳴る」はゲイリー・クーパーとイングリッド・バーグマン主演で映画化されました。ただし、映画の邦題は「誰が為に鐘は鳴る」で、「ため」が感じになっているので、今回のサブタイトルは、小説からが正解でしょうね。さらに、「誰がために鐘は鳴る」は、浜田省吾さんのアルバムタイトルや高橋優さんの曲名などに引用されています。

前回は、井伊が売った材木が商人を通じて三河に流れて、井伊が徳川と内通していると疑いが今川からかけられました。

今川氏真(尾上松也さん)から駿河まで来て申し開きをするよう、関口氏経(矢島健一さん)から言われた井伊直虎(柴咲コウさん)は、中野直之(矢本悠馬さん)と駿河へ向かいました。

一方で直虎は、奥山六左衛門(田中美央さん)と瀬戸方久(ムロツヨシさん)に材木を全て取り戻すよう指示を出し、二人は龍雲丸(柳楽優弥さん)率いる龍雲党に協力を依頼し、三河へ向かっていた材木を船ごと奪還し、駿河へ送り届けたところで終わりました。

前回見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

おんな城主 直虎 第25回のあらすじとネタバレと感想。

今川は井伊を許すのでしょうか?そして、取り返した材木の行方はいかに?

それでは、2017年7月2日放送の「おんな城主 直虎」の第26回「誰がために城はある」のあらすじと感想とネタバレです。

井伊の材木が思わぬところに

駿府に三河へ送るはずだった材木を全て送り届けたことで、井伊はお咎めなしということになりました。材木はそのまま駿府へ留め置くということになりました。

一番心配していた奥山六左衛門はその場に泣き崩れて喜びます。瀬戸方久はすましたままです。二人に直虎は礼を言います。

龍雲丸も無事でよかったと声をかけ、方久が龍雲丸にも協力してもらったことを直虎に説明すると、龍雲丸は面白そうだったからと言うと、報酬の請求もきっちりと行うのでした。

うまくことが運んだことを不思議に思った小野但馬守政次(高橋一生さん)は関口氏経に、取り戻した材木の使い道を尋ねます。

井伊の材木は気賀に作る城の築城に使われるとのことでした。そんなことになっているとも知らない直虎と、直之、六左衛門、方久は材木を置いて井伊への帰路につくのでした。

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寿桂尼が久々に登場

もうひとつ、大事な人との対面を書き漏らすところでした。

直虎は久しぶりに寿桂尼(浅丘ルリ子さん)と対面します。虎松の後継を認めてもらった時以来です。元気な様子で直虎も安心します。寿桂尼は、「尼城主の噂は聞いておる」と優しく声を掛けます。直虎は、まだまだ井伊を潤して今川を潤すという約束が果たせそうにないと、成果が出ていないことを詫びます。寿桂尼は何かあれば言ってくるように。力を貸す。と言うのでした。

久しぶりの寿桂尼です。一度は危ない状況になっての復活です。寿桂尼役の浅丘ルリ子さんを「おんな城主 直虎」で知った若い人も多く、「あさイチ」に浅丘さんが出演された時、10代の方から番組にメッセージが寄せられて、浅丘さんの威厳に満ちた演技に魅せられ、ファンになったと聞き、浅丘さんはとても喜んでいらっしゃいました。実際は小柄でいらっしゃいますが、寿桂尼の浅丘さんは大きく見えます。

気賀の城には大沢氏が入ることに

今川から気賀を任された国衆の大沢基胤(嶋田久作さん)の家臣たちが、気賀の中村屋(本田博太郎さん)を訪ねてきます。

その場には気賀の有力な町衆である、伊勢屋(松尾貴史さん)、熊野屋(小倉一郎さん)、鈴木屋(前田淳さん)も一緒に呼ばれていました。

大沢基胤とは、浜名湖東岸の堀江城を拠点とする、有力かつ忠実な今川の国衆でした。南北朝の時代に遠江に移り住み、のちに今川に仕えました。現在の「浜名湖パルパル」の観覧車付近に堀江城があったそうです。

大沢の家臣、中安兵部(吉見一豊さん)は、気賀の町衆たちに今川からの命令で気賀に城を築き、大沢家が治めることになったと告げます。急なことに町衆は反発します。

駿府にお金を納めて気賀の町を商人が治めることが許されているのです。難色を示す町衆に、大沢の家臣、尾藤主膳(朝倉伸二さん)は「町衆が治めていたことで、「塩留」に逆らう者の巣窟になってしまったから、気賀は今川に見限られたのだ。」と言います。

抵抗する町衆たちの言い分を聞かず、大沢の家臣、山村修理(相島一之さん)は、城の普請とお金を用意するよう町衆たちに言い渡すのでした。

龍雲丸が井伊に怒鳴り込みに来る

駿府にあった井伊の材木は気賀に運ばれ、築城に使われることを聞きつけた龍雲丸は井伊へきて「恩を仇で返すのが井伊のやり方か!」と怒鳴り込んできました。

井伊の材木が、気賀の築城に使われることなど、直虎も直之も六左衛門も知りませんでした。

そこへ政次が現れ「その件は、本当に井伊は知らなかったこと。前から今川では築城の話が進んでいて、そこにたまたま、井伊の材木が転がり込んできただけの話。井伊が勧めた話でも何でもない。」と止めに入ります。

龍雲丸は「材木を買い戻して、気賀に城を建てるなら材木は引き上げると駿府に言え!木を切ったのも、三河から取り戻したのも自分たちだ」と怒り心頭です。しかし政次は「そのたびにお金は払っているはずだ」と聞きません。文句があるなら井伊にではなく駿府に言うように言います。

龍雲丸は、直虎に政次と同じ考えかと聞きます。直虎も今川に抵抗する力はないと言います。

激高した龍雲丸は直虎に食って掛かろうとします。六左衛門らが止めに入り、直虎の近くまで迫ると次は、直之が剣の先を龍雲丸に向けます。「切りたくはない。出て行ってくれ。」と静かに直之が言うと、「何が世を変える、だ。己を守ることばかりではないか。」と捨て台詞を吐き、龍雲丸は井伊から出て行ったのでした。

龍雲丸はショックですよね。散々協力した自分たちを、追い込むようなことを井伊がしてきたと思ったわけですから。味方だと思っていた直虎なのでなおさらです。

政次、気賀に介入しようとする直虎を止める

直虎はいつもの井戸の前で、政次から気賀の築城の件について詳しく聞きます。今川が「塩留」を完全なものにするために気賀に武家を置くことにし、大沢氏が入ることを教えます。

直虎は「気賀が大沢氏の支配になれば、港を使うのも面倒になるし、龍雲党の者たちのなかには罪人もいるので、住めなくなるものもいるかもしれない。何か力になってやれないか」と言うと、政次は「お前は一体どこの当主なのだ!最後にあの者たちが助けてくれたのは確かだが、しかしそれは奥山も中野も方久も皆駆けずり回った上でのこと。その首はそうやってやっとつながっているのだ!」と一喝します。「分かっている」という直虎に「どうだか」と呆れながら政次は言います。「これ以上龍雲党のために、井伊を危機にさらすのはやめてください。」と最後に釘を刺すのでした。

直虎は分かっていませんよね。龍雲党への肩入れは半端じゃありません。六左衛門なんて震えながら、嘘までついて材木を取り戻しに行きました。方久は、商人のつてをフル稼働させて材木をかき集められるか、手を尽くしました。

直之はいつも、無茶をして突っ走る直虎のために常に気を張って守ってくれています。

政次は今川側について情報を集め、井伊にもたらしてくれています。なんて幸せな当主なのでしょうか。自分の身が自分のものだけでないと自覚して欲しいですよね。

築城反対派と龍雲党が、築城の邪魔をする

気賀の町衆たちは初め、築城反対でまとまっていたのですが、次第に賛成派と反対派に分かれていきます。

龍雲党は反対派で、大沢に気賀は面倒だと思わせるため、道具を盗んだり、馬や牛を穴に落としたり、嫌がらせをします。

大沢も治めることを考えて手荒なことをしたくないと思ってきましたが、武力で抑え込もうと考え始めていました。

大沢の家臣たちは、反対派に材木を焼かれたので井伊に用立てるよう頼みに来ました。

嫌がらせの件を聞いた直虎たちは龍雲党の仕業だと気づいていました。直之は「何があってもあの者たちならうまく切り抜けられるでしょう。」と直虎に言います。

しかし直虎は、気賀へ向かおうと駆け出します。ちょうど訪ねてきた政次が「また、お下知に背かれるのか。」と言って止めるのも聞きません。慌てて六左衛門に後を頼み、直之が付いて行くのでした。

築城をめぐり二つに分かれる気賀

活気に満ち溢れていた気賀の町は荒れ果てていました。町の者同士で、築城の賛成派と反対派に分かれて、石を投げ合っていました。

直虎自身も大沢の者だと思われ石を投げられます。

築城に反対する者は、大沢の家来には物の売り買いをせず、一方でこれはもうけどころと大沢に媚びを売る者が現れ、町の者同士で仲たがいが始まり、町は次第に荒れていきました。

町衆も二つに割れていて、中村屋はどちらにも属さず、城を建ててからこちらの言い分を聞いてもらおうという中立派で、どちらからもつまはじきにされていました。

その中村屋を通じて、反対派の町衆である伊勢屋と鈴木屋、賛成派の町衆の熊野屋と舞坂屋(春海四方さん)にそれぞれ、直虎は「井伊が、築城のための材木を都合するかどうかは、そちらの出方次第。」という曖昧な手紙を出します。

味方をするという意味なのか、意図を測りかねた両者は直虎に言われるまま中村屋まで来ました。対立する相手がいることに両者は驚きます。

直虎は、賛成派と反対派を話し合いの場に呼び出すことに成功しました。反対派と一緒に龍雲丸もついてきました。

直虎、気賀の町衆をまとめる

直虎は、まず材木を都合するという話は嘘であることを謝り、両者での話し合いを提案します。そして大沢がもう武力で騒ぎを鎮めようとしていることを伝えます。

「味方に見せかけて大沢の手先か!」と反対派は怒りを露にします。「このままでは罰せられ、何一つ利益を得ないまま終わってしまう。それはうまくないと言っている。」と直虎はなだめます。

しかし反対派は聞き入れず、三河の国衆に味方してもらうつもりだと言いますが、その言葉に賛成派も中村屋も驚き、「今そんなことをしたら、それこそ今川を怒らせ、自分達は皆首を打たれて終わる。」と言います。事の重大さに気づいた反対派の鈴木屋は「まだ声をかけてはいない。」と少し怯えながら言うのでした。

直虎は、何故武家が入るのが嫌なのか尋ねます。反対派の話を聞いて直虎は「城を築くことは飲んでも良いのではないか?気賀にとって目障りなのは、城があることではなく、武家の目が入り、商いがやりにくくなることだろう。ならば城を築くことと引き換えに、気賀での商いを縛らぬよう大沢に願えばよいのではないか。大沢殿も気賀がもうかった方がいいはずだから、話し合い余地はあると思う。」と言います。

直虎の話を聞いて、反対派の態度が軟化し始めます。賛成派の舞坂屋は、反対派に向かって、「やりすぎなのだ。武家に向かって力で抵抗してどうする?」と言います。

武家が得意の武力を、商人の町衆が使っても勝ち目などありません。

反対派の伊勢屋は「いっそ立派な城を作ってやったら、こちらの話に乗ってくるかも。」と言うと両者は一緒に笑います。

ようやく城を築くことで話がまとまったかにみえましたが、龍雲丸が話に割って入ります。

「城があることの方がよほど災難ではないか。戦は城をめがけて攻めてくるもの。城を築けばここが戦場になってしまう。」と訴えます。城を築くことで一致した町衆たちは、龍雲丸の話を聞きません。

「とにかく城を築くなんてまっぴらごめんだ。」と言うと龍雲丸はその場を去ります。

直虎は龍雲丸を追いかけ、何故そこまで頑ななのか、理由を尋ねました。

直虎と龍雲丸が城について話す

龍雲丸の親は城を守るため、命を落としていたのです。「城は人を守るためにあるのに、城を守るために人が死ぬなんておかしい。そんなものは要らない。」という龍雲丸に、直虎は、「それは全く違う。田畑や野で狩られる者もいれば、城へ逃げて命拾いした者もいるだろう。城さえなければ助かるという話ではない。」と言います。

「その城を的に敵が攻めてくるか否か、不幸にも的になった時、守り切れるか否かも城主の采配次第。城があるのが悪いとは言い切れない。」と言う直虎に、龍雲丸は、直虎自身が城主となるのか。なったとして能書き通り出来るのか?出来もしないことを言うな、と撥ねつけました。龍雲党は気賀を出て行くことにするのでした。

史実では、気賀の城はのちに徳川に攻められ落城します。それがこの城かどうかは、今は分かりませんが、龍雲丸が危惧していた通り、気賀は戦場になってしまうのです。そして多くの民衆がこの戦いの犠牲になります。この龍雲丸との本気の会話はのちの話へつながっていくと思われます。

直虎が気賀の城主に?

直虎は井伊に戻ります。龍雲党が気賀を離れることを聞いた六左衛門は、彼らを惜しみます。気賀の安泰を考えれば仕方ないと直之は言います。思い通りにいかなければ逃げ出すという考えなのだと直虎は呆れ、これ以上関わらないと言います。

しかし、方久だけが銭の犬が吠えるのを聞きます。「むしろ、もっともっと関わって、大沢様に代わり、井伊が気賀に入るように持っていくことは出来ませんか。」と言い出します。

「同じ武家の下に入るなら、大沢より井伊が入った方が気賀の者は、言い分も通りやすくなると分かっているはず。」と方久は言いますが、気賀が望んでも駿府が認めない、と難色を示す直虎に、方久は「難しいのはそこのみ。もし駿府が認めるなら、気賀の城主になる話を受けますか?」と迫るのでした。

次回も、気賀をめぐる話になるようです。

井伊がどうやって関わっていくのでしょうか?

次回、第27回「気賀を我が手に」です。目が離せませんね。