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おんな城主 直虎 第31回のあらすじとネタバレと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「おんな城主 直虎」。

2017年8月6日、第31話「虎松の首」が放送されました。

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今回の「虎松の首」というサブタイトルは、1974年製作のサム・ペキンパー監督の「ガルシアの首」でしょうね。たぶん。ちなみに、Wikipediaによると井筒和幸監督も絶賛のようです。井筒和幸監督と言えば、第25話「材木を抱いて飛べ」の元ネタ「黄金を抱いて翔べ」の監督でもあります。

前回は、以前瀬戸、祝田の百姓から願いが出ていた徳政令を、改めて出すよう今川氏真(尾上松也さん)から下知があり、井伊直虎(柴咲コウさん)は、「百姓たちの暮らしは立ち直ってきており、もう徳政令を望んでいない。」と抵抗します。

下知を伝えに来た関口氏経(矢島健一さん)に、返事を待ってもらう事にしましたが、その晩関口の寝所に百姓たちが座り込んで、「徳政令は望まんに!」と抗議します。

関口の家臣が、百姓たちを打ち付けていく中、直虎と中野直之(矢本悠馬さん)が到着。先に来ていた小野但馬守政次(高橋一生さん)に、直虎は刀を突きつけられたところで前回は終わりました。

政次は誰にも聞こえないよう、小さな声で「俺を信じろ、おとわ。」と言っていましたが、政次に策はあるのか?

前回の第30回「潰されざる者」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第31回「虎松の首」のあらすじと感想です。

目次

直虎が下知通り徳政令を出す

政次は刀を直虎に突きつけたまま、関口の寝所へ直虎を連行します。奥山六左衛門(田中美央さん)と百姓たちは、あまりのことに驚きます。そして直虎を地面に投げつけます。

緊張した空気のなか、百姓たちの座り込みは「殿がはかったことか?」と政次は聞きます。「殿のせいじゃないに!」「俺たちが勝手に!」と百姓たちは口々に言います。「では、ここで成敗される覚悟か?」と政次が聞くと、「そうだ!」と百姓たちは言います。直虎は必死に止めに入ります。

政次はまた、刀を突きつけながら直虎に、「百姓たちの前で、井伊は徳政令を受け入れ、この土地を手放すと言え!」と言うと、百姓たちは「俺たちが勝手にやったことだで、受け入れんでええに!」と止めます。

「俺を信じろ、おとわ」という言葉を聞いていたので、直虎は、「井伊は、徳政令を受け入れるゆえ、この者たちのしたことはお許し下され。」と言います。それを聞いて、百姓たちは泣き出します。六左衛門も涙を浮かべます。

政次は関口に取り次ぐよう、要求します。

政次は、百姓たちの騒ぎの責任を負って、井伊が徳政令を受け入れることにした。と報告します。関口は「明日も待たず、受け入れるのか。」と言い、直虎に誓詞を書かせます。

ここに、井伊家は土地を失い、井伊谷は今川の直轄地となりました。六左衛門と井伊へ戻る直虎。その背中を政次は見つめ、関口に労をねぎらわれます。

関口は、寿桂尼の指示で、政次に徳政令の件を伝えていなかったことを教えました。そして翌朝から、村々に徳政令が出たことを触れ回るよう指示を出しました。

井伊家が潰れ、隠し里に逃れる

翌朝、直虎は井伊家の者を全員集め、井伊家が潰れたことを伝えます。祐椿尼(財前直見さん)、高瀬(高橋ひかるさん)、新野のあやめ(光浦靖子さん)らが、不安を口にします。

そこへ、政次が家臣らとやって来て、城の立ち退きを要求します。

直虎は「すぐに立ち退く故、手荒な真似はよしてくれ。」と言い、直之に、皆を連れて隠し里へ行くよう指示し、自分は六左衛門と一緒に、龍潭寺で手習いをしている虎松(寺田心さん)と直之の弟、直久(山田瑛瑠さん)を迎えに行ってから後を追います。

亥之助(新井雄斗さん)は、自分だけ置いて行かれたことに疑問を感じ、伯父の政次に聞きに行きます。亥之助は皆が伯父の政次を、悪く言っていても信じませんでした。

しかし、目の前で、井伊の皆が追い出されている様を見て、ショックを受けます。

「不服ならば、なつと共に出ていくがよい。かような次第となれば、小野の者として暮らした方が、余程得策だと思うが。」と政次は淡々と言ってのけます。

亥之助は走り出し、屋敷に戻ります。屋敷では母のなつが、落ち着き払って荷物の整理をしていました。

「母上は平気なのですか?伯父上は井伊を裏切ったのですよ!殿を追い出し、虎松様を追い出し、奥山の伯父上も皆、追い出し…」と亥之助はまくし立てます。

「なればこそ、ここに留まらねばならぬと思いませぬか?」となつは聞き返すのでした。

虎松と直久を連れた、直虎と六左衛門は、井伊の隠し里へ。あまり手入れされていない小さな屋敷にたどり着きます。屋敷には他の者たちが先に来ていました。虎松と直久は、異様な雰囲気を察します。

直虎は皆を集めて、話を始めます。「一度しか言わぬ。そして、一度聞いたら忘れて欲しい。約束してくれるか?」と言うと、皆がうなずきます。

「井伊は確かに潰れた。だが、ひと月ふた月のうちには蘇らせようと思う。今年の内には、戦が始まるはず。そして井伊には、徳川が攻め込んでくる。その徳川と井伊は既に通じておる。我らは、その折に徳川に応じて挙兵し、関口の首を上げ、徳川に差し出す。さすれば井伊は、瞬く間に蘇る事が出来る。」と直虎は策を話します。

梅(梅沢昌代さん)が、「小野はどうするのですか?その折に成敗を?」と聞きます。

「但馬は、実は全て知っておる。但馬はもうずっと井伊の敵のふりをする事で、今川に対する盾になってくれておる。此度はあえて井伊を裏切り、今川の城代として城に入る事で井伊を守ろうとしておると思う。」と直虎は返します。

すると、六左衛門を始め、高瀬や祐椿尼も「実はお味方ではないかと思っておりました。」と笑顔で納得の表情です。

しかし、直之が一人、「それも含め、騙されておられる言う事はござりませぬか。殿を籠絡し、我々にもまことのところ、味方だと思わせる。今のこの有様こそ、まさに騙されているというものではござりませんか?」と慎重な意見です。

「それはないと思うが。」と直虎は言います。

それでもまだ政次を疑う直之に、虎松が、政次は碁を打った後、「どうして負けたかを確かめるよう、待ってくれる。」とかばいます。直久も「己で答えにたどり着くまで。井伊のこれからを考えておらねば、そのような教え方しないかと。」と援護します。

直虎は、「もし騙されていても、こちらが蘇る策を成功させればよいだけだ。」と直之に言います。直之は渋々納得します。

そんな張り詰めた空気のなか、突然六左衛門が立ち上がり、大きく手をたたいて、「ほら、話が終わったら、忘れねば!」と皆に言います。その間の悪さに皆が笑い、場が和んだのでした。

話は逸れますが、「第三の女」で高瀬が来た時、武田からの刺客では?という話が出ていましたよね?この話は聞かれてよかったのでしょうか?

特に高瀬の顔を映すことがなかったので、高瀬スパイ説は間違いだったという事でしょうか?ちょっと引っかかったので、書かせていただきました。

虎松、三河の寺へ逃げる

虎松は、隠し里のいきさつを直虎から聞きます。直親(三浦春馬さん)と政次が、今川から隠し通したこと。それだけではなく、今までも何度も井伊が、危機にあっては、隠し里で英気を養い、復活してきたこと。

「では、虎松もここを守らねばなりませぬな。井伊が、末永く生きていくために。」その言葉を聞いて直虎は、「虎松と我で、井伊を守っていかねばならぬな。」と返します。

傑山(市川隼人さん)が、虎松の身を隠す場所を見つけて、隠し里へ迎えに来ます。しかし虎松は、「皆と、ここで戦う。」と言って聞きません。傑山は、矢を虎松のすぐ横にある藁に放ちます。

虎松は体をのけ反って震えます。さらに傑山は、弓をめいっぱい引いて、矢の先を、虎松の眉間に突きつけます。突然のことに虎松は失禁をしてしまいます。六左衛門も驚いて「何を!」と大声を上げます。

傑山は「戦場とは、こういうものです。」と言って弓を元に戻し、「まだお早い。」と笑います。虎松は固まってしまって動けません。

直虎は、直親が一度逃げて戻ってきたことが、井伊にとって光となり、さらに虎松を授けてくれ、皆はさらに大きな光を得たことを話します。

「大将が生き残る事は、皆の生きる力となる。それは他の誰にも出来ぬ。そなたにしか出来ぬ役目じゃ。井伊を守る為に、今そなたがせねばならぬ事は、逃げる事じゃ。」と説得します。虎松が逃げて、直虎が井伊を取り返す。共に井伊を守ると言い聞かせます。

直久も「必ずや、城を取り戻し、お迎えに上がります!ですからどうか、我らの為にお隠れ下さいませ!」と力強く言います。

失禁してしまった自分を恥ずかしく思った虎松は、「こんな大将で良いのか?」と言うと、直之が、「六左殿をご覧くだされ。」と言うと、傑山が「器用なお人じゃ。顔から失禁しておる。」と笑います。六左衛門は涙と鼻水と、顔いっぱいに出していました。また、六左衛門のおかげで場が和みました。

虎松は、傑山と六左衛門に守られ、三河の寺に逃げていきました。

今川が虎松の首を要求

駿府では、関口が、自分の本拠は駿府にあり、忙しいので、井伊を政次に任せるよう、進言します。しかし、氏真は「ならば、断絶せよ。」と冷たく言い放ちます。

関口は「歯向かいもせず、徳政令を受け入れた者を、ですか?」と驚き、「井伊の尼城主は殊の外、領民に慕われておるようですし、要らぬ火種になるかと…」と言いますが、氏真は聞き入れず、関口は承知します。今川は、虎松の首を出せと言うのです。

この時の一瞬の関口の表情が微妙でした。氏真のやり方に、さすがにやりすぎだと思った表情でした。その表情を見て、井伊に味方してくれないのか、と思いましたが、そうではないようです。

関口から下知を聞いた政次は、龍潭寺に虎松を探しに来ます。隠し里から戻っていた直虎は、虎松が見つからなかった時の、身代わりとして捕らえられます。

その晩、政次は暗闇の中、一人の子供の首を切ります。驚く家臣たちに「地獄へは俺が行く。」と血だらけの短刀を持ちながら言うのでした。

朝、閉じ込められていた直虎は、虎松の首を改めるよう、庭に連れ出されます。関口、政次、他皆がいる前に、桶が置かれていました。直虎は見ることが出来ません。

急かされて、直虎は首が入った桶を開け、固まってしまいます。

関口の家臣が「何故このように厚い化粧が施している?これでは分からぬではないか?」と叫びます。

政次は「虎松君は疱瘡を患っておいででしたので、せめてかようにするが礼儀かと。」と言うと、その場にいた者たちが顔を覆います。伝染するからでしょうか?

政次は「化粧をふき取りましょうか?」と関口に尋ねます。しかし、直虎が、子供の首を抱きしめ、読経を始めます。

関口の家臣は「ようも、あのようなことが出来るの。」と引いています。南渓和尚(小林薫さん)が、「親ならば、抱かずにはおられますまい。」と言い、一緒に読経を始めました。

この様子で、切られた首が虎松と、認められたのでした。

井伊が取り潰されて、政次が城に入ったことを聞いていた龍雲丸(柳楽優弥さん)が、龍潭寺の南渓和尚を訪ねます。

南渓和尚から、政次が、虎松の身代わりとして見知らぬ子を殺したこと事を聞いた龍雲丸は、龍潭寺の庭で子供の首を葬る為、穴を掘っていた直虎に、「手伝いやしょう。」と声を掛けます。しかし、直虎は断ります。

それでも近づいてくる龍雲丸に、「頼む、向こうに行ってくれ。」と泣きながら、視線も向けずに言います。

「その子の親は、その子を売ったんだ。もう、長くもねえって。その子は、迷惑ばかりかけた親に、銭を渡せてよかったと、きっとそう思った。あの人は、その子を切ったこと、これっぽっちも悔いちゃいませんよ。」と龍雲丸は、慰めの言葉を掛けますが、直虎は「頭に何が分かる?」と叫びます。

龍雲丸は「あの人は、守りたいから守ったんだ。」それだけ言うと去っていきました。

一方、小野の屋敷では、亥之助が政次に「かけがいのない友をかたじけのう存じます。」と礼を言います。「何の話じゃ。早く休め。」と政次は返します。その顔を、なつはじっと見つめるのでした。

なつは、達観していてすごいですね。指摘することもなく、ただ、側から離れず見守る。なかなか出来る事ではありません。

余談ですが、私は5月の連休中に龍潭寺へ行ってきました。龍潭寺近くのバス停から次のバス停に行くまでの道路沿いに、偶然「小野但馬守政次 屋敷跡地」という看板を見つけました。

龍潭寺と距離はそんなに離れていなかったです。実際行ってみると、近いところで皆暮らしていたんだなと感じました。

井伊家復活をめざして

一つの名もなき命と引き換えに、小野但馬守政次は、井伊谷を手に入れました。井伊直虎は、井伊家復活への新たな闘志を手に入れたのでした。

今回はここで「続く」です!

前回の記事で、小野但馬守政次が虎松の首を狙う、と書きましたが、ドラマでは偽の首を差し出していました。これは恐ろしい展開でした。想像もしてなかったです。

直虎と一緒に泣いてしまいました。自分たちのせいで幼い命を犠牲にしたなんて、抱えきれないです。

次回の予告では、政次が「これより小野は井伊家を再興する!」と叫んでいました。

どこかの屋敷が燃えているのも映りました。計画通り、事は運ぶのでしょうか?

次回、第32回「復活の火」です。

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