毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「おんな城主 直虎」。

2017年9月10日、第36話「井伊家最後の日」が放送されました。

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今回の「井伊家最後の日」というサブタイトルの元ネタが、さてなんでしょう?「最後の日 映画」でググってみたところ、「地球最後の日」と「合衆国最後の日」の2つがヒットしました。すみません。どちらも未見です。アマゾンやWikipediaの情報を確認してみたところ、なんとなく「地球最後の日」が正解な気がします。たぶん。

前回、井伊直虎(柴咲コウさん)らは、徳川家康(阿部サダヲさん)の兵に攻められた堀川城から、瀕死の龍雲丸(柳楽優弥さん)を救い出し、懸命の看病により一命を取り留めました。

井伊谷三人衆の、鈴木重時(菅原大吉さん)は戦死。近藤康用(橋本じゅんさん)は、大怪我をして、昊天(小松和重さん)の看病を受けていました。

一方、家康は、今川氏真(尾上松也さん)と和睦。掛川城に入り、遠江全域を手に入れる事に成功…というところで前回は終わりました。

戦は一旦落ち着き、直虎は、井伊家再興について考える事になります。

前回の第35回「蘇えりし者たち」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

おんな城主 直虎 第35回のあらすじとネタバレと感想。

それでは、第36回「井伊家最後の日」のあらすじと感想です。

井伊家再興するか?

龍雲丸は、怪我がまだ治っておらず、龍潭寺で仲間を待ちつつ、療養を続けることになりました。南渓和尚(小林薫さん)と直虎は、ホッと一息つきます。

また、近藤の怪我は、まだ目の離せない容態で、昊天が引き続き診ていました。直虎は、井伊家の為に、近藤を上手く付き合っていこうと、看病をする昊天に付いていき、一緒に看病することにしました。

直虎は、父直盛(杉本哲太さん)から引き継いだ井伊を、どうしていくか。家の為に死んでいった直親(三浦春馬さん)たちの顔を浮かべながら、井戸の前で小野但馬守政次(高橋一生さん)から渡された碁石を見つめ、考えるのでした。

同じ頃、家康の妻、瀬名(菜々緒さん)は、井伊家再興を約束していた家康が、井伊を見捨てた事情を聞いていました。しかし、答える事が出来ない家康は、はぐらかします。

そこへ、たまたま岡崎城に来ていた家康の生母、於大の方(栗原小巻さん)がやって来て、引き下がります。気の強い瀬名でも、このお姑さんには弱いようです。

この嫁姑の関係もこの先のみどころとなるのでしょうか。

話は井伊に戻って、昊天と直虎の看病の甲斐があってか、近藤は寝たきり状態から、立って、歩ける状態にまで回復してきました。

近藤自身は、寝たきりを覚悟していたので喜びます。一緒にいた直虎も心から喜びます。

そんな直虎に近藤は、井伊の家臣である、中野、奥山、新野を、召し抱えてもいいとの提案をしてくれました。傑山(市川隼人さん)は、「提案に乗って出ていったところを斬られるかも。」と考えます。しかし直虎は、「近藤は井伊谷の他に、高梨、野辺、気賀も安堵されたそうで、これを機に戻ってくるのも一案かと。」と言います。

「戻るという事は、後々井伊を再興する為なのか。まことのところ、その辺りの事はどう考えておるのですか。」昊天は核心を突いて聞いてくるのでした。

虎松を松下の養子へ

松下常慶(和田正人さん)が訪ねてきて、直虎に一連の成り行きを詫びました。それに対して「戦というのは、思うよりはるかに様々な思惑が絡み合うもの。我が未熟であったという事じゃ。己のせいじゃと言うなら、そなたもな。」と直虎は返します。常慶は、松下に嫁いだ、しの(貫地谷しほりさん)からの文を直虎に渡します。

文は、虎松(寺田心さん)を松下の養子に欲しいとの内容で、直虎は怒りを露にします。しかし常慶は「せめてもの償い。虎松君に松下を差し上げたいとの話にございます。」と説明します。松下には子がなく、願ってもない話と喜んでいて、しのは言うまでもありません。

常慶は考えて欲しいと直虎に頭を下げます。直虎は即答できないと、答えを保留しました。

養子の話を聞いた龍雲丸は「そりゃ願ってもねえような話なんじゃねえですか。虎松様にとっては。母上と暮らせて、継ぐ家も出来るってなぁ。」と言いますが、直虎は、「虎松を松下に渡すことは、井伊の再興を諦める事になる。」と渋ります。当然です。

しかし話を断り、井伊再興を目指すなら、今後も戦い続けなければなりません。せっかく落ち着いたところにまた皆を引き戻すことが、皆の為になるのか?直虎は、葛藤する気持ちを龍雲丸に素直に吐き出します。

「んじゃ、もうやめちまってもいいんじゃねえですか?ここいらが潮時じゃねえですかね。」と龍雲丸が言うと、直虎は「井伊の為に死んでいった者たちが何のために死んだのか。」と反発します。

「どっちだっていいってことじゃねえですか。尼小僧様がやりたいならやる。やりたくねえならやらねえ。」と龍雲丸はアドバイスします。直虎は困って黙り込みました。

南渓和尚は、「やりたいようにやると言うのは直虎にとって難しいこと。」と龍雲丸に言います。幼い時から直虎は、竜宮小僧になると言って、人の役に立つ事を、己の信条として生きてきていて、それこそが直虎のやりたい事なのです。

ずっと人の為に生きなくてはいけないのか、龍雲丸は疑問に思います。龍雲丸の話を聞いて南渓和尚は、一人考え込んでいる直虎のもとへ行き、話します。

「もうやめじゃ。次郎。井伊はここで終わらせよう。そなたは、もう疲れ切っておろう。さよう疲れた心持ちでは、お家の再興など土台無理じゃ。そなたを次郎にしたのはわしじゃ。ならば次郎から下ろすのもわしじゃ。これはわしが決めたことじゃ。政次にも直親にも亡くなった皆にはわしから謝っておくゆえ。もう十分じゃ。そなたはようやった。」

直虎はわぁと声を上げて泣き「まこと役立たずで、ご期待に添えず申し訳ございませんでした!」と謝ります。南渓和尚は、直虎の肩をポンポンと優しく叩きながら、笑顔で直虎を抱きしめるのでした。

このシーンは泣きましたね。役立たずなんて、そんなことを言っているわけではないのに、もういいって、解放してあげたいっていうことなのに。直虎は小さい時からずっと、人の為に生きた人生なので、全部背負いこんでしまうのでしょうか。切ないですね。

直虎の決断

直虎と南渓和尚らは、隠し里へ行きました。新しい仕官先の話をする為です。

近藤へ仕官するか、桔梗(吉倉あおいさん)の輿入れ先を頼って北条に行くか、このまま隠し里にいるか、または虎松と共に松下に行くか。

直虎は、虎松を養子に欲しいという申し出がある事を、初めて皆に伝えました。「それは、井伊のご再興を諦めるという事にございますか?」中野直之(矢本悠馬さん)は、松下と聞いて驚き、直虎に聞きます。

直虎は「もう井伊を再興するつもりはない。もう、無理じゃと思う。」と答えると、祐椿尼(財前直見さん)、なつ(山口紗弥加さん)、あやめ(光浦靖子さん)、高瀬(高橋ひかるさん)は、黙ってその答えを受け入れます。

「それでは伯父は何の為に死んだのですか!」亥之助(荒井雄斗さん)は反発します。「先代も川名のご隠居様も、我が父も。」直久(山田瑛瑠さん)も反発します。

それを遮って直虎は「家があったからこそ、井伊があったからこそ、皆して守らねば守らねばと、散っていったという見方もあろう。もう我は、さような悲しみを繰り返したくないのじゃ。そなたらが井伊の家の為にと散っていくのなど見とうないし、井伊家再興の為に大事な若い時を尽くせとも言いとうない。

正直に言えば、尽くされてもそれに応える自信もない。」と本音を漏らします。それを聞いて一番怒ったのは直之でした。

「自信がのうても石にかじり付いても成し遂げる!それが殿というものではないのか!所詮、女子じゃな。俺は、その女子に一生付いていくつもりだったんだ!」直之は、涙を抑えて怒りをぶつけます。

直之は、直虎が領主になった時と同じ、「女子」という言葉を出しました。領主になった時の直虎は、この言葉に奮起して頑張ってきましたから、直之はその時と同じことを期待して、わざと同じ言葉を使ったのでしょう。

しかし、今の直虎は、返す言葉もなく黙り込み、ただ「不甲斐ない主で、すまなかった。」と皆に頭を下げるのでした。直之は一度上を見上げ、その場を立ち去りました。

次に直虎と南渓和尚は、虎松がいる、三河鳳来寺に向かいました。虎松の守り役の奥山六左衛門(田中美央さん)が迎えました。

「噂はまことにございましたか。」六左衛門は本当に残念そうです。このような結果になったことを直虎は謝ります。「それがしこそ、何のお役にも立てず。」と涙を隠さず六左衛門も謝ります。

そこへ虎松が入ってきました。虎松は、直虎との再会を喜んで元気に挨拶をし、「殿。虎松を迎えに来て下さったという事は、井伊のお家再興が、成ったのでございますね!」と聞きます。直虎は答えられません。

「虎松様。ゆえあって、お家のご再興は叶わなくなりましてございます。」と代わりに六左衛門が伝えます。理由を尋ねる虎松。

「一言でいえば、我の見通しが甘くての。しくじってしもうたのじゃ。」直虎は答えにならない言葉で言います。虎松は、他の皆は無事かを尋ね、隠し里にいると知ると、「皆と共に、井伊の再興に力を合わせよという事にございますね!」と言います。「もう井伊を再興するつもりはない。」と今度ははっきりと直虎の口から伝えます。

「そなたには、松下の母上のもとで暮らさぬかという話が来ておる。そなたを松下の跡取りとして迎えてくれるそうじゃ。そこへ行くも良し。このままここで僧ととなるも…。」と直虎が言うのを遮って「どちらも嫌でございまする!」虎松は拒否します。

「虎松は井伊の虎松でございます!」そう言って眉間にしわを寄せる虎松は、幼いながらも立派に当主の顔をしていました。寺田心くんはこんな強い男の顔も出来るんですね。

「それはもうない。松下の子か、僧侶か。もちろん百姓、商人、何になっても構わぬが、井伊の虎松だけはもうない。」直虎はもう一度言います。

次に六左衛門に話をしようとする直虎に、「殿は昔、仰せられました。諦めねば負ける事はない。諦めぬ事が何よりも大事じゃと!その殿が諦めるのですか!あの言葉は嘘だったのですか!」虎松は言います。たまらず直虎は「嘘じゃ!諦めてこそ、得られるものもある。」と返し、六左衛門に身の振り方を考えるよう伝え、その場を立ち去ります。虎松はショックを受けて何も言う事が出来ませんでした。

こういうことありますよね。前に自分が言った言葉で、今の自分が責められること。自分は納得して諦めて、もう変わってしまったのに、前を知っている人が先に進むことを許してくれないこと。家が終わるという大事な問題なら尚更です。

直虎が去った後、虎松は「何故、井伊が滅びねばならぬのじゃ!何故、虎松の家だけが滅びねばならぬのじゃ!」六左衛門に泣きながら訴えます。六左衛門は黙って受けとめます。

直虎は、南渓和尚に虎松を任せ、先に帰りました。「あれはのう、もう殿ではない。ならば、従わなければならぬ道理もないという事じゃ。」南渓がそう虎松に言うと、虎松は泣き止みました。

一方、隠し里では、女性たちが話していました。「この辺りが潮時なのでしょうね。」なつが言うと、「よい話が出た折に乗らねば、立ち消えになる事もございますしね。」とあやめが言います。「よう、さようにすぐ納得できますの。」直之はイライラしています。「女子はあまり昔を振り返らぬよう出来ておるように存じます。」なつは吹っ切れたように話します。

そこへ高瀬が入り、「家は潰れてしまったと言われても、もし私がどの家の者かと言われたら、私は井伊の者だと答えましょう。私にとって井伊のお家というのは、母上やばば様や皆様のおる所で、城やお屋敷はのうなってもここにこうしてあるわけで。」そう言うと、言葉に詰まります。「高瀬は大事なものは失っておらぬと言いたいのですね。」と祐椿尼が言います。「家名がなくなった今、これからは、一人一人がしっかりと生きていく事こそ、井伊を繋いでいく事になるのではないかと。」高瀬が締めくくると、直之は何か感じる事があった様子で、空を見上げるのでした。

同じく、龍潭寺で空を見上げていた龍雲丸は、直虎と傑山が戻ってくるのを迎えます。瀬戸方久(ムロツヨシさん)と辰(山本圭祐さん)も一緒です。直虎は龍雲丸を見て笑顔になり、「やめると言うて来た。」と言います。龍雲丸も笑顔で返しました。

それぞれの道を歩む井伊の人々

直之は、近藤に仕える事にしました。井伊と小野の郎党の一部を中野で引き取り、引き続き井伊領でなくなっても、井伊谷で暮らし、守っていきたいという思いからでした。高瀬も井伊谷に残る事になりました。井伊の姫としてではなく、弥吉(蔵本康文さん)の孫という形で暮らすことになりました。

あやめは嫁ぎたいと考えていて、直虎は嫁ぎ先を探すことになりました。なつは、松下に行く虎松と一緒に、しのを頼って松下に行くことを希望し、六左衛門もこのまま守り役として虎松に付いていく事になりました。亥之助も一緒です。

皆の行き先がほぼ決まると、直虎は寂しさがこみ上げてきて泣いてしまうのでした。

松下源太郎(古館寛治さん)のもとへ行った虎松は、早速松下を「父上」と呼び、松下を喜ばせます。しのも、立派に成長している我が子に喜びを噛み締めました。これからの虎松が楽しみです!今回の虎松は、他の者を気遣ったり、井伊家の成り行きに怒りを爆発させたり、なかなかの男前でした。

龍雲丸のプロポーズ

直虎は井戸に行き、主としての務めが終わったことを報告します。そこへ龍雲丸が現れ、直虎は、龍雲丸はどうしたいのか尋ねます。龍雲丸は「俺ぁ、一緒になりてえ女がいるんですが。どうしたもんですかね。」にやにやしながら、からかうような目で言います。直虎は目を見開いて驚き、「その手の事は、頭の方が詳しいのではないか。」と逃げようとします。

「俺、初めてなんですよ。誰かの側にいてえと思うの。」龍雲丸は言います。直虎はその女の名前を聞きますが、龍雲丸は知らない、教えて欲しいと言いますが、直虎は鈍いのか、分かっていて戸惑っているのか、調べると言います。
「かわされているんですかね?」龍雲丸は迫りますが、直虎は要領の得ない言葉を繰り返します。しびれを切らした龍雲丸は言います。「俺ぁ、あんたの側にいてえんですから。いいって言ってくれりゃそれでいいんですよ。」驚く直虎。うつむいてしまいます。

「我の側におるとろくな事にならぬかもしれんぞ。我は縁起の悪い女子であると思う。」と直虎が言うと、「死にそびれんのは、俺の得意の手なんで、あんたより先には死にませんよ。あんたを置いてったりはしませんでさぁ。」龍雲丸は答えます。

次々に男の人に先立たれた直虎にとって、一番のプロポーズの言葉です!最高に嬉しい言葉だと思います。昔、アニメ「めぞん一刻」で響子さんが五代さんに「一日でいいから私より長生きして。」と言っていましたが、先立たれた人がいる人は皆、気持ちが分かるんじゃないでしょうか。

「とわじゃ。我はとわという。」直虎は名前を教えました。龍雲丸は、とわが被っていた頭巾を取ると、キスをするのでした。

その後、直虎は還俗し、一農婦となり土と共に生きる道を選んだのでした。

もう、随分前から両思いでしたからね、この二人は。第22回「虎と龍」で、先に直虎が酔って告白をしていました。時間はかかりましたが、よかったです。

武田の進撃

今川氏真は、春(西原亜希さん)の実家、北条氏康(鶴田忍さん)のもとに身を寄せていました。氏真は、今川に協力し、駿府にいた武田信玄(松平健さん)のことも追い払ってくれた氏康に心から感謝していました。

しかし元亀2年(1571)、氏康が死去しました。信玄は喜び、その頃の家康は、居城を岡崎から引間に移し、名前を浜松と改めていました。

氏康の死をきっかけに、武田と和睦したい北条は、氏真夫婦を追い出しました。行くところのない氏真は、家康を頼り浜松に来ましたが、家康も大慌てです。

氏真夫婦を武田に引き渡して、関係を結びなおそうと家康は画策しますが、酒井忠次(みのすけさん)に先に織田だと言われ、あたふたするのでした。

元亀3年、信玄による西への進撃が始まりました。

次回、第37回「武田が来たりて火を放つ」です。

おんな城主 直虎 第37回「武田が来たりて火を放つ」のあらすじとネタバレと感想。

今回の最後に、武田の赤備えが映り、武田と同じ赤い着物を着た高瀬が映りました。一度なくなったと思われた、高瀬スパイ説が再燃するんでしょうか?

新たな展開が楽しみです。