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怒らないで叱る育児。「怒る」と「叱る」の違い。

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ママは、毎日子供に対していろんなことを言います。

一生懸命に育児をするほど、我が子を大切に思うからこその言葉ばかりです。

「褒める」「認める」「おだてる」「諭す」「促す」「怒る」「叱る」。

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でも、これらの中で「怒る」だけは、育児には要りません。

でも実際の生活の中では、つい怒ってしまう時があると思います。カッとなって怒鳴って、後から寝顔に「ごめんね。」と言ったり。

そこでまずは「怒る」と「叱る」の違いを確認し、怒らないようにするコツと叱り方のポイントをまとめたいと思います。

目次

「怒る」と「叱る」の違い

このふたつには大きな違いがあります。

自分の感情で怒っているのか、怒る必要があって怒っているのかを見極める必要があります。

怒るということ

ママの怒りの感情を相手にぶつける行為で、そこにはママのネガティブな感情があります。

感情の赴くままに自分の不満を爆発させることですから、子供に対してだけでなく目上の人や世間の風潮に対しても行います。

  • 子供が自分の思い通りに片付けをしないから怒る。「はやく片付けなさい!」
  • 何度も飲み物をこぼすから怒る。「こぼさないで飲みなさい!」

叱るということ

子供により良い方向へ導く行為で、そこにはママのポジティブな感情があります。

怒る必要があり指導するという教育的な意味があるので、子供など目下の人に対して行います。

  • お友達にぶつかってしまったのに黙っているから叱る。「謝りなさい。」
  • 病院で大声で笑うから叱る。「静かにしなさい。」

「怒る」と「叱る」

このように、怒るという行為はNGで、叱るという行為はOKです。

では怒らないようにするにはどうしたらいいのかを見ていきましょう。

怒らないようにするには

ママも人間ですから時には感情的になってしまうこともあります。

その怒りの感情と上手に付き合う術を身に付ける必要があります。

最近怒ったのはどんなシチュエーションだったか、思い返してみてください。

ママがカッとなって子供に怒った時、子供の悪事はきっと些細なことだったと思います。なのになぜカッとなってしまうのか。ふたつのケースで見ていきます。

心のコップがいっぱいになっている

カッとなったのは、自分の心のコップにネガティブな感情がいっぱい入っている状況だったからです。

時間がない。疲れている。嫌なことがあった。心配事がある。などなど、ひとつひとつはさほど大きい事柄ではなくても、積み重なって心のコップが満タンに近づいていると、ある時ほんの少し怒りの気持ちが湧いただけでも、水が溢れて怒りをぶちまけてしまうのます。

ですから心のコップの水をなるべく減らしておいて、新しい水が入る余裕を作っておく必要があります。

そのためには自分が心地よく過ごせる時間や場所を持ち、ストレスを溜めないことです。ストレスは見えないものなので知らないうちに溜まってしまっていることもありますから、いつも家族に笑顔を向けているかどうか、自分の顔を振り返ってみましょう。

心のコップが小さい

もうひとつの原因は、自分の許容範囲を超えてしまう状況だったからです。

「~はこうあるべき。」という自分の価値観や理想と違う言動を子供がすると怒れてしまいます。

この許容できる範囲というのは以下の3つになります。

  1. 自分の価値観と同じ。
  2. 同じではないけれど許せる。
  3. 大きく違う。

この2の許せる範囲を広く持つようにすることが大切です。子供にも価値観があり個性があります。自分のそれとは違うことを認めてあげましょう。

それはその子が大人になった時に、他人の価値観を認めたり柔軟な考えを持つことができるようになることにつながります。

上手に叱るポイント

では次に、必要があって怒る時の叱り方についてです。

悪い叱り方

  • 過去を叱る。
    「どうしていつも同じことをするの。」「何度も間違えないで。」
  • 原因を責める。
    「どうしてそうするの?」「なんでできないのよ。」
  • 決めつける。
    「だからあなたは悪い子だっていうのよ。」「何度やってもできないね。」

というように、子供の人格を否定や非難する言葉はその子の自尊心を傷つけます。

悪いことをしたけれど、だからといって悪い子ではありません。

良い叱り方

  • 今の目の前の事だけを叱る。
    「そこに乗るのは危ないから降りなさい。」「お友達が悲しい気持ちになるから、その言い方は良くないよ。」

というように子供の言動の悪い部分だけを叱りましょう。何について叱られているのか、なぜ悪いのかという理由も合わせて伝えます。そしてどうすればいいのか、今後はどう気を付ければいいのかを教えます。

幼い頃は悪いことの理由が全て理解できないこともあります。でもちゃんと理由がある、ということを知ることが大切です。

悪い叱り方、論外

  • 大声で叱ったり叩いたりする。
    親の言動は子供のお手本ですから親がこのような叱り方をすると、子供がお友達に自分の怒りの感情を伝える時に大声で怒鳴ったり手を上げたりすることになります。

叩かれたくないから我慢するのではなく、理由があって我慢するのだということを説明してあげましょう。

悪い叱り方をしてしまった時

ママもわかってはいても、ついカッとなってしまうこともあります。そんな時は子供に感情的になってしまった、言いすぎてしまった、間違えていたことを謝ります。「ごめんね。」と素直に伝えます。

そのうえで、本当はこう言いたかったんだ。ということを伝えて、同時に子供ができていた部分をみつけて褒めてあげましょう。「落としちゃったけど、ちゃんと自分で拾えてえらいね。」というふうにフォローします。

そうすることで子供は、間違えた時は謝って言い直せば良いことを知り、ママも間違えることがあることを知ります。人間は完璧ではないのです。それでいいのです。

最後に

叱る時はその子の目を見て叱りましょう。そしてその後にフォローをしてください。フォローにはスキンシップが一番いいです。愛情をしっかりと感じられるようにハグしてあげましょう。

また褒められることより叱られることが多くなってしまうと子供は自信を無くしてしまうので、叱った分以上に褒めて認めてあげましょう。

また子供は成長途中ですから、頭で理解しても行動に移せない時期があります。ステップはたくさん、ハードルは低く設けてあげてください。そうすることで子供は自分らしく自立して、生きていく力を身に付けることができます。

ママの笑顔と誉め言葉は子供にとってなにより嬉しいものです。いつも笑顔でたくさん褒めてあげてください。

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