前回の第11回「斉彬暗殺」で、薩摩の島津斉彬(渡辺謙さん)、福井の松平慶永(津田寛治さん)、水戸の徳川斉昭(伊武雅刀さん)は、一橋慶喜(松田翔太さん)を将軍にしようと計画しますが、当の本人は拒否。

一方、斉彬は命を狙われ、毒を盛られていることが発覚、犯人はどうやら、次期将軍について対立する井伊直弼(佐野史郎さん)らしく…。

この危うい状態で、篤姫(北川景子さん)の輿入れは一体どうなるのでしょうか?

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前回の第11回「斉彬暗殺」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

それでは、第12回「運の強き姫君」のあらすじと感想です。

輿入れに向けて

毒を盛られ意識不明になった斉彬ですが、なんとか回復。お由羅騒動で処罰された人々の恩赦を行います。安政2年のことです。島流しにされていた大久保正助(瑛太さん)の父は、無事に帰宅しました。

薩摩藩邸では、篤姫の教育係・幾島(南野陽子さん)が、いつ輿入れできるのか、斉彬に問いただします。邪魔をしているのは、井伊直弼。幾島は「ならばこの一件、おなごのご正道より働きかけてみるのはいかがでしょうか」と、大奥に働きかけることを提案。斉彬は「幾島、人も金も惜しまず使え」と、許可しました。

吉之助(鈴木亮平さん)は、幾島と一緒に磯田屋に。幾島は飯盛女たちに酒を注ぎ、伊達藩や前田藩の事情を探ります。吉之助も他藩の上役と酒を飲んで、輿入れに向けて手回しをします。毎晩のように磯田屋で宴会し、事情を知らない部屋の仲間に怪しまれる場面も…。

一方、薩摩では大久保正助が、斉彬の弟・久光(青木崇高さん)の屋敷を訪れます。「先日、宝島事件の記録をご所望されちょりましたで、こん記録も興味がおありかと思い、ご無礼千万ながらお届け致しました」と、いくつかの書物を屋敷の者に渡しました。書物には『ご赦免に力を尽くしてくれた久光に、忠義を尽くしたい』という内容の書状を挟んでありました。正助が久光に接近していきます。

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大奥の主・本寿院

江戸城・大奥で、幾島はかんざし・壺・着物など豪華な贈り物を持参、本寿院(泉ピン子さん)と謁見します。将軍の母・本寿院と乳母・歌橋(猫背椿さん)は「かような豪華な品をもらっては、知らん顔できませんな」と、上機嫌です。幾島は「何卒お力添えを。」「篤姫の最も優れたところは、お体が丈夫なところ。その上、恐ろしく運がお強い」と輿入れへの協力をお願いします。本寿院は「その運とやらに賭けてみようか」と、前向きです。

阿部正弘と井伊直弼の前で、本寿院は「公方様、今日はこの2人の前ではっきりと新しい御台をお選びくださいませ」と、女性が描かれた紙を10枚並べました。当の家定(又吉直樹さん)は、絵には目もくれず、庭の池にざぶざぶと入りアヒルの死体を抱き上げ「死んだ、死んだ。また死んだ。みんな、なぜ余を残して死んでしまう。余は死なない御台所が欲しい。死なない姫はどれじゃ」と言います。

本寿院はすかさず「死なない命はありません。されど身体が丈夫で、運の強い姫はこの方です」と、篤姫の絵を指差します。家定は言われるがまま「おお、これか。ではこれにする」と正室を決めました。

いよいよ輿入れへ

その秋、輿入れが12月に決定したという知らせが届きました。篤姫は「お父上様、ありがたき幸せにございます」と目を細めて喜びます。部屋から出るとき、篤姫は庭に控える吉之助に「西郷、そなたも手を尽くしてくれたのでございましょう、礼を言います」と声を掛けます。薩摩訛はすっかり抜けて、流暢な江戸言葉を身に着けていました。

吉之助は斉彬の「篤姫は不幸になる」という言葉を思い出し、顔が曇ります。斉彬が「西郷、何かもの言いたげな顔をしておるな、なんだ」と聞くと、吉之助は、子が望めぬことも何も知らずに篤姫が輿入れするのが、あまりに気の毒だと言います。斉彬は「お篤には、いずれワシから話す。下がれ」と答えました。

その話を影で聞いていた幾島。庭で男女の営みの絵巻物を焼きながら「公方様はお世継ぎができぬ…」とつぶやきます。明くる日、幾島はいつにもまして激しく薙刀の稽古をつけます。篤姫が倒れても「強う、強うおなり遊ばせ!」と、厳しい対応。篤姫が進む茨の道を思い、強い心を育てるべく指南しているのでしょう…。

斉彬と篤姫がお茶を嗜んでいると、斉彬は将軍のことを「病弱な上に、子は授かれないだろう。夫婦のことも叶わぬ生まれつきだそうだ」「そなたの真の役目は、江戸城大奥になり、次の将軍は一橋候にお決めくださるよう、公方様の心を動かすことだ」と、本当の目的を伝えました。篤姫は「お父上様、篤は不幸になっても構いません。薩摩の姫となったときから、覚悟はできておりました」と、涙ながらに答えました。

どこか遠くへ…

その夜、江戸を大地震が襲います。大変な被害を出した安政の大地震です。吉之助は斉彬の無事を確認すると、篤姫の元に向います。篤姫は「西郷、来てくれたのか」と無事でした。さらなる余震で柱が倒れ、篤姫にかぶさるようにして守ります。吉之助は「逃げてたもせ」と言いますが、「どこへ」と答える篤姫。「西郷、一緒に逃げておくれ。できるだけ遠くへ。公方様も、お父上もいない、遠か国に。このまま私を連れて逃げておくれ」と、顔を近づけてお願いをする篤姫。吉之助は篤姫の心情を察して、手を握って涙しながら「わかりもした。逃げもそ」と答えます。「篤姫様をお守りし、どげな遠かとこまでも、お供つかまつりもす」…まるで駆け落ちです。

篤姫は「ありがとう。そん言葉が聞きたかった」と泣きながら笑顔で答えます。篤姫を抱えて立ち上がろうとする吉之助に「もう、よかとじゃ」と言います。そのとき幾島が「篤姫様!」と駆けつけます。「ここじゃ」と答えた篤姫の目は、もう力強いものでした。「西郷、改めて礼を申す。御台所となるべきこの体を、傷一つ無くよう守ってくれました。もう下がってよいぞ」と、きりりとした顔で言います。その夜のことを、吉之助は生涯忘れることはありませんでした。

次回、第13回「変わらない友」。

西郷どん 第13回「変わらない友」のあらすじとネタバレと感想。

正助に「吉之助さは変わってしもた」と言われてしまう、吉之助。2人が襟をつかみ合って、言い合う姿も…。

幼馴染だった2人ですが、史実では明治維新以降、仲が悪かったと言われています。

その亀裂の始まりなのでしょうか。

そして、いよいよ篤姫が江戸城大奥に入ります。次回も歴史が動く、目が離せない展開です。