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西郷どん 第30回「怪人 岩倉具視」のあらすじとネタバレと感想。

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前回の第29回、薩摩に戻った吉之助(鈴木亮平さん)は、今の幕府では日本を守れないと、長州と手を組んで幕府を倒そうと考えます。

そして西郷家では、弟の吉二郎(渡部豪太さん)や妹の琴(桜庭ななみさん)から嫁を取るよう迫られます。

幼なじみの糸(黒木華さん)と再婚話が持ち上がりますが、糸は子が出来ずに離縁された出戻りであることを気にして拒否。

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しかし吉之助があらためて求婚すると、糸は自分の気持に素直になり、2人はめでたく結婚することになりました。

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それでは、第30回「怪人 岩倉具視」のあらすじと感想です。

目次

ヤモリと呼ばれる男

吉之助は結婚生活を味わう暇もなく、京へと向かいます。京に着くと早速、近衛家に向かい、慶喜と朝廷の切り離しへ協力をお願いします。しかし近衛忠煕、(国広富之さん)と近衛忠房(大窪仁衛さん)の親子は、吉之助から金を貰いつつも、手を貸すのには躊躇している様子。そこにちょうど文書が届き「所払いされたヤモリからや」とバカにします。そのヤモリこそ岩倉具視(笑福亭鶴瓶さん)でした。

藩邸に戻った吉之助は、岩倉の文書を読みます。幕府を必要としない世の中を訴える岩倉の思想に、吉之助は感動。「こんヤモリ様に会わせてくれんじゃろか」と一蔵(瑛太さん)に仲介を頼みます。

岩倉具視は、天子様…すなわち孝明天皇の元、公武合体の象徴とされる和宮の降嫁を成し遂げた人物です。孝明天皇から厚い信頼を得ていましたが、尊王攘夷派が力を持つと都から追放されてしまいます。夜中に活動して金づるを探す不気味さから、ヤモリと呼ばれていました。

岩倉の屋敷

吉之助と一蔵は、洛外にある岩倉の家を訪れます。吉之助が庭に入ると、縄に足が引っかかって罠が発動、2人は網に包まれて宙吊りになってしまいました。現れた岩倉が「薩摩のお芋さんか。見事に引っ掛かりおったな!」とニヤニヤと笑いました。

岩倉は2人を家に上げました。公家の住む所とは思えないような、貧しい屋敷です。岩倉は、吉之助が島送りにされたことや、軍賦役に出世したことなどを調べあげていました。吉之助は「岩倉様、お力を貸してたもんせ。おいは幕府は潰さんにゃならんち思っちょいもす」と、協力を依頼。岩倉は「何やそんな話で来たんかいな」と言いながら、何かよこせというように手を突き出してきました。吉之助の出した金を素早く受け取ると「よっしゃ、まろが力になったろ」とニヤリ。

岩倉が昼寝を始めると、一蔵は「天子様のもとで薩摩の進むべき道を相談するために何度も通ったが、金を巻き上げられるだけで得をした事は何にもなかど」と吉之助に忠告します。

夕方になると岩倉は起き出し、なんと賭場の支度を始めます。あれよという間に客が集まり、サイコロ賭博が始まりました。部屋の隅で見ている2人に、岩倉は「昔から貧乏な公家はな、屋敷貸して賭場開いてテラ銭稼いでんのやがな」と説明。吉之助も博打に挑戦しますが、立て続けに負けてしまいます。一蔵は「もしやと思いますがイカサマをされているという事ではないでしょうな?」と疑いますが、岩倉は大勝ちしている男を指差し「イカサマすんのやったら、あない続けて勝たせへんやろ」と言います。大勝ちしている男は、ほっかむりで顔を隠していましたが、長州の桂小五郎(玉山鉄二さん)でした。

薩摩と長州

桂が賭場を出たところで吉之助が声をかけ、岩倉家に招き入れました。吉之助は「おいは、長州と手を組みたいと思っております」と、討幕のために協力を求めます。しかし、禁門の変で多くの同士が犠牲になったことに恨みを抱く桂は「薩賊なんぞ死んでも手を組めるか」と言い放ちます。一蔵は長州を嫌っており「長州の天子様への思いはまるで…つれない女子に男が思いを寄せるようなもんじゃ」と強烈な皮肉を言います。桂は激怒し「ゆるせん」と、刀を抜きました。一蔵も刀を抜き、示現流の「蜻蛉」という独特の構えで対応。一触即発の2人を、岩倉が「はいはい、お開き!もう帰って!」と仲裁します。桂はそのスキに立ち去りました。

岩倉は博打で負けた吉之助を残し、一蔵を帰します。そして吉之助に「お庭方を命じる!」と勝手に命令しました。

一方、京都で好き勝手に行動する慶喜(松田翔太さん)を江戸に戻そうと、2人の老中がやってきました。しかし慶喜は「公方様の御命令だろうが聞けねえな。俺が京にいるのは天子様のお望みである」と言って追い返してしまいます。慶喜は側室のおよし(高梨臨さん)にサボンを贈りますが、およしは浮かない顔…。慶喜は「お前を見てると西郷を思い出していけねえ。その恨みがましい目だ」とキツく当たります。およしは「恨んでなどおりませぬ」と、寂しい顔で答えました。

天子様への思い

岩倉の家に残った吉之助は、掃除や薪拾いをさせられていました。奥の戸を開けると、そこには美しい公家装束が飾られ、有力者の宛名が入った大量の書状がありました。書状には、日本が力を1つにしなければならない、それがかなわない場合は幕府を倒すこともやむなしと、岩倉の考えが記されています。吉之助は「天子様は岩倉様を無二の友とお慕いしていらっしゃる。ならばこの文をお見せすれば…」と説得しますが、岩倉は「天子様がまろを友や思うてはんのやったら、何で都からこんな離れた村にいつまで住ませとんねん!」と荒れ狂い、書状を蹴散らします。涙をにじませながら「帰ってくれ!」と吉之助を追い返しました。

明くる日、一蔵は岩倉の家に行き「吉之助さぁが博打で負けた分は、それで足りますな」と手切れ金を渡します。そこに吉之助が、弟の信吾(錦戸亮さん)や中村半次郎(大野拓朗さん)ら薩摩藩の若者たちを連れてやってきました。半次郎は「こげなすごかもん、生まれて初めて読みもした!」と目を輝かせて岩倉に教えを請います。しかし岩倉は「そこに書いてあんのはみんな嘘や!」と怒鳴って追い返そうとします。

吉之助は、岩倉の息子・周丸(かねまる)(福山康平さん)も呼んでいました。周丸は「やっと天子様より、お許しを賜れたのでございます」と伝えに来たのです。さらに『岩倉は達者であるか。朕は決してそなたを忘れてはおらぬぞ』という天皇からの言葉も伝えました。

岩倉は「うわあー」と叫ぶと「今すぐ天子様にお目にかかりとう存じます!」と御所の方角に向かって頭を下げました。そして薩摩の若者たちに向かって「まろはこのままでは終わらへんで!お前さんら、まろについてまいれ!」と意気揚々と呼びかけ、彼らも「おう!」と応じます。こうして、吉之助と岩倉の出会いが、討幕の動きを加速させていくのでした。

次回は、第31回「龍馬との約束」。

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討幕運動を進める吉之助を、幼なじみの海江田(高橋光臣さん)は「間違っちょっとは吉之助さぁじゃ!」と責めます。

吉之助と敵対する慶喜は「西郷の毒が回ってきたな」と憎々しげです。吉之助と坂本龍馬(小栗旬さん)は再会を果たします。

薩摩の西郷、長州の桂、幕府の一橋がそれぞれの思惑を持って動くなか、勝海舟の教え子である坂本龍馬はどう関わってくるのでしょうか?

次回も楽しみです。

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