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西郷どん 第32回「薩長同盟」のあらすじとネタバレと感想。

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前回の第31回、海軍操練所が取り潰されて行き場を失った坂本龍馬(小栗旬さん)が、吉之助(鈴木亮平さん)を訪ねてきました。

龍馬は薩摩藩に己を売り込み、援助を取り付けます。

一方、2度目の長州征伐の動きが加速しますが、薩摩と長州の同盟は一向に進みません。

龍馬の橋渡しで会談が設定されますが、吉之助は京での活動を優先し、下関には行きませんでした。

裏切られたと感じた桂小五郎(玉山鉄二さん)は、態度を硬化させます。

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うなだれる吉之助に、一蔵(瑛太さん)が「チェストー!」と気合を入れ、吉之助は再び動き出したのです。

前回の第31回「龍馬との約束」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第32回「薩長同盟」のあらすじと感想です。

目次

『非義の勅命は勅命にあらず』

一橋慶喜(松田翔太さん)は、フランス公使ロッシに、軍艦で兵庫に乗り入れてほしいと要請。そしてイギリス、オランダ、フランスの連合艦隊が兵庫沖に現れると、京の街は大騒動に。慶喜は混乱する朝廷を脅して、勅命を手に入れたのです。

吉之助と一蔵は倒幕派の公家・岩倉具視(笑福亭鶴瓶さん)の家を訪れます。岩倉は「西郷、お前のしくじりじゃ!いつまでたっても長州と手を結ばんからじゃ!」激怒。そのとき一蔵が腹を押さえてしゃがみ込みます。岩倉は「持病の胃痛や。早く愛しいお妾さんのところに連れてったれ」と、一蔵の秘密を暴露しながら、金をむしり取っていきました。

吉之助が一蔵を支えながら、ある民家に入ります。一蔵が「今戻った」と声をかけると、「おかえりやす」と美しい女性が出てきました。女性は、繁の家のおゆう(内田有紀さん)です。京で妻を持っていた一蔵に驚く吉之助。

薬を飲んで落ち着いた一蔵は『非義の勅命は勅命にあらず』という書き付けを見せます。吉之助は「つまり、2度目の長州征伐の勅命は、勅命ではないと」と驚き、天皇が間違っているなどといえば命を狙われると、たじろぎます。決意の固い一蔵は「それしか幕府に勝つ方法はない」と言うと、吉之助は「恐ろしか男じゃ」とニヤリとして、自分の名も書き込みました。

この書き付けの写しは、諸藩の藩主や公家の間にまたたく間に広まり、諸藩は長州征伐に慎重な姿勢を見せるようになりました。

薩摩と長州の商談

坂本龍馬は薩摩の支援で、長崎に亀山社中という組織を立ち上げました。吉之助は龍馬を訪ねますが、そっけない態度。吉之助は「商いの話でごわす」と、薩摩の名で銃や軍艦を購入して長州に引き渡し、代わりに米を貰いたい…「その取り引きを、坂本さあに取り持って欲しかです」という商談を持ちかけます。坂本はすぐに立ち上がって「シェイクハンド言うがぜよ」と、手を差し出しました。何のことか分からない吉之助に、欧米では商談成立時にこうするのだと説明して、手を握ります。

龍馬と中岡慎太郎(山口翔悟さん)は長州に行き、最新銃の実演を行います。旧式のゲベール銃は鎧の胴に穴を開ける程度ですが、ミニエー銃は胴を貫通後、後ろの水釜を破壊する凄い威力です。龍馬は「つまらん意地を張ったら、まっこと長州は幕府に滅ぼされるぜよ」と説得しますが、桂は「長州のものはすでに死を覚悟している。もう余計なことはするな」と、頑なに拒否。

ミニエー銃の威力を目の当たりにした若者たちは「これで死なんでええっちゅうことか」と喜びますが「薩賊の力を借りんと、手に入らんと聞いた」と言われると、銃を放り投げて「誇りをかけて戦う!」と決意します。それを影で見ていた桂は、心を気持ちが揺れた様子…。

桂の決意

年明け、桂は変装して京を訪れ、吉之助たちと密談を行います。「薩摩は決して長州を裏切らず、朝敵という汚名を雪ぐべく惜しまず尽力すること…」など、長州に有利な誓約を持ち出してきました。一蔵たちは怒りますが、桂は長州と薩摩では立場が違うと言って譲りません。吉之助が「桂殿のいうとおりじゃ」と割って入り、返答は明日ということになりました。

家老の小松帯刀(町田啓太さん)と桂久武(井戸田潤さん)も加わった話し合いは紛糾しますが、吉之助は「桂殿が恥も悔しさも捨てて、歯を食いしばって書かれたもんに違いなか」「我らも腹をくくりもそ」と説得。小松は「明日、長州から薩摩に頭を下げるまでは、こちらからは何も申してはなりません」と、薩摩の面子だけは譲れないと言います。一蔵もその意見に賛成し、吉之助も納得しました。

その夜、鍵屋に逗留する吉之助の部屋に、桂の付き人の伊藤俊輔(浜野謙太さん)が訪ねてきました。イギリスで撮影された写真と文書を見せて、金を渡そうとします。しかし吉之助は受け取らず、明日の話し合いの席に持ってきてほしいと言って、伊藤を帰しました。一体この写真と金は、どういうものなのでしょうか…。

薩長同盟

小松帯刀の京屋敷「御花畑」に、長州、薩摩、そして龍馬の一堂が会します。小雪のちらつく日でした。両者は意地を張り合い、一言も喋らぬまま時が過ぎます。

そこに大山格之助(北村有起哉さん)や海江田俊斎(高橋光臣さん)ら、数人の薩摩藩士が乱入。「そいつらみんな朝敵じゃ、ワイたちまで朝敵にするつもりか!」と騒ぎ立てます。桂は「やはり我らが手を組み合う日は、まだ遠いのでは」と諦めますが、吉之助が「そげんことなか、オイたちにもできもす。そうじゃのう伊藤殿」と言うと、伊藤は例の写真を出しました。

その写真に写るのは、薩摩の中山、長州の山口と村川という若者たちでした。イギリスに渡った留学生たちは反目しあっていましたが、次第に打ち解け日本の行末について話し合います。そして村川の持ち金が尽きたとき、中山が1ポンド貸してくれたのです。その後、中山は肺炎を患って亡くなりました。

吉之助は「オイたちはとっくに助けおうちょった」「オイたちは、長州人でも薩摩人でもなか、日本ちゅう1つの国の民なのじゃ」と、語ります。そして一蔵たちが止めるのも聞かず、長州側に向かって手をついて頭を下げました。一蔵も腹を決め、吉之助に並んで頭を下げました。小松と桂久武も続き、押しかけてきた薩摩の藩士たちも無言で頭を下げます。

桂は「これはワシらの負けじゃな」と笑いました。坂本は部屋の隅で「侍いうのは、面倒なもんじゃの」とつぶやきます。桂は「西郷くん、よろしゅう頼む!」と手を差し出し、吉之助も「こちらこそお願いいたす」と、手を握り、薩長が手を組むことになったのです。日を改めた慶応2年1月22日、薩長同盟が正式に成立しました。

次回、第33回「糸の誓い」。

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薩長同盟成立後、龍馬は寺田屋で命を狙われ、龍馬と妻のおりょう(水川あさみさん)を、薩摩の自分の家に匿う吉之助。

それまでの夫婦像とは違う、奔放な2人の姿に糸(黒木華さん)は驚きます。

そして西郷家に吉之助がイギリスの船に捕まったという一報が届きます。

イギリス公使・パークスとの外交で、吉之助が手腕を発揮するようです。

糸は、自分と吉之助の関係をどう感じ、何を決意するのでしょうか…次回も楽しみですね。

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