前回の第34回で、将軍となった慶喜(松田翔太さん)。

公武合体派だった孝明天皇(中村児太郎さん)が崩御し、吉之助(鈴木亮平さん)は倒幕に向けて朝廷、雄藩への工作を活発化させます。

慶喜は再び幕府の力を強めるべく、雄藩への根回しを行いつつ、フランスから武器などの援助を受け、代わりに薩摩を与えるという話を裏で進めていました。

さらに大政奉還を行い、薩長からの矛先をかわそうとします。

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国を私物化し、切り売りするようなやり方をする慶喜を、吉之助は許せず、討つことを決意。

対して坂本龍馬(小栗旬さん)は、戦をせずとも幕府を倒す道はあると言って、吉之助と対立します。

前回の第34回「将軍 徳川慶喜」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

西郷どん 第34回「将軍 徳川慶喜」のあらすじとネタバレと感想。

それでは、第35回「戦の鬼」のあらすじと感想です。

龍馬との決別

大政奉還を決行した慶喜。慌てた幕臣たちは、今すぐ大政奉還の願いを取り下げるよう進言します。しかし慶喜は「大政奉還をされて困るのはどちらだ。久しく政治から離れていた、のん気な公家たちだ」「いずれ助けを求めにやってくる」と、徳川が実権を握り続けることができると踏んでいたのです。

吉之助のことを坂本龍馬が訪ねてきました。吉之助は慶喜の考えを予測し、武力をもって徳川を潰す他、日本を救う道は無いと断言。しかし龍馬は「西郷さん、らしゅうないぜよ」と言って、カステラを半分に割って差し出しました。カステラは斉彬を思い出しますね…。吉之助はカステラを受け取らず「慶喜は日本を自分のもんじゃち思い込んどっとじゃ。それは人の上に立つ将として一番相応しくなか了見じゃ」と、意思を曲げません。

龍馬は「それは残念じゃ。おまんとこれからの国の形について語り明かそうと思ってきたに」「おまんとは、乗る船が違うようじゃ」と言って、立ち去ります。それ以降、龍馬と吉之助が会うことはありませんでした。

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龍馬、死す

吉之助は薩摩に戻り、藩主・茂久(長田成哉さん)と国父・久光(青木崇高さん)に出兵を仰ぎます。「討幕?」と藩主と久光は驚きますが、岩倉具視(笑福亭鶴瓶さん)が偽造した勅書で、薩摩は兵を動かします。

久々に家に帰った吉之助は、糸が生んだ寅太郎を笑顔で抱いてあやします。眠る寅太郎に、早う大きくなれ、そして糸(黒木華さん)を守ってくれと語りかけました。

一方、京の河原町にある近江屋にいた龍馬と中岡慎太郎(山口翔悟さん)を、何者かが襲撃。「まだ死ねん、今じゃないぜよ…」とうめきながら、龍馬は絶命しました。慶応3年11月15日のことでした。

それから数日後、3千の兵と共に京にやってきた吉之助は、龍馬の死を知ります。そして京の薩摩屋敷に、龍馬の妻・おりょう(水川あさみさん)が乗り込んできました。おりょうは「アンタや、アンタがウチの人を殺したんやろ」と吉之助に詰め寄ります。龍馬の手紙に吉之助と仲違いしたことが書いてあったため、吉之助を犯人だと思いこんでいるのです。

おりょうは「あん人はこの窮屈な世の中を変えて、ただ商いがしたかっただけなんや」と泣き叫びます。吉之助は「あん人は新しか日本になくてはならんお人じゃった。じゃっとん、守れんかった。すまん」と頭を下げます。おりょうは「何が新しい時代や!こんなことなるなら、そんなもんこんでもええ!」と言って吉之助をにらみ、屋敷を立ち去りました。

通りに出たおりょうは『ええじゃないか騒動』に巻き込まれます。「よいじゃないか、ええじゃないか…」と力なく歌い踊り、雑踏に消えていきました。

徳川幕府の終焉

吉之助は夜半、見慣れぬ男たちを部屋に呼び入れました。そして「まずは江戸に下って、浪士を500人ほど集めろ」「ほいで市中の商家を襲って火をかけろ」と命じます。今で言うテロ行為でしょうか。庭にいる信吾(錦戸亮さん)は、その話を聞いて苦悩の表情を浮かべます。

大政奉還をきっかけに、岩倉は京に戻ることを許されました。5年ぶりの京に、喜ぶ岩倉。吉之助と一蔵は、御所に近づけるよう工作を行った上で、幕府の廃絶を天皇に働きかけるよう、岩倉に依頼します。慶応3年12月9日、薩摩は御所を占拠しました。味方となった越前、土佐、芸州、尾張の兵が、門を固めます。岩倉は御所に参内し「やっと帰ってきた。長かったなあ」と感慨深くつぶやきました。

占拠された朝廷から『王政復古の大号令』が発せられ、徳川幕府は終わりを迎えました。そして公家や雄藩代表が集まり、徳川家の処分について話し合いが行われます。雄藩諸侯からは徳川に寛大な処分を望む声が多く、薩摩は劣勢です。会議は紛糾、特に土佐の山内容堂(大鷹明良さん)は、慶喜を新政権に戻せとの一点張り。越前の松平春嶽(津田寛治さん)ら、殆どの雄藩代表が公家装束を身に着けているに対し、山内容堂だけは武家の裃姿であるのが、それぞれの主張を表しているようです。

報告を受けた吉之助は、一蔵(瑛太さん)に短刀を渡します。そして廊下を通りかかった山内容堂に聞こえるように、「岩倉様にこいを渡してくれ。そげなこつ、短刀一本あればこと足りちょう」と冷酷に言い放ちました。つまり、従わぬなら殺してしまえばいいと…。

そのあと、それまで息巻いていた山内容堂は一言も発せず、薩摩が有利に進みます。慶喜は新政府から排除されました。吉之助は久々に笑顔を見せます。

戊辰戦争、開戦

暗闇から現れた吉之助に襲われるという悪夢にうなされ、慶喜は京から大阪城に居を移します。そこに、江戸城二の丸から火の手が上がったという知らせが届きました。手を引いたのは薩摩だと知り、慶喜は「全ては薩摩の手の内だ。今誘いに乗って兵を出そうものなら、それは薩摩に戦の大義名分を与えると同じ!」と、兵を挙げようとする家臣を制します。

しかし江戸では、業を煮やした庄内藩が薩摩藩邸に砲撃を開始。多数の死者が出ました。戦火は飛び火し、庶民にも犠牲が出ます。

年が明けた1月2日、旧幕府軍は1万5千の兵で大阪から京に攻め上りました。しかし、京に向かう幕府軍の中に、慶喜の姿はありませんでした。吉之助を恐れているのです。

今にも戦いが始まろうとするなか、信吾は吉之助に「あれだけ戦を嫌っちょった兄さが、大戦さを前に喜んでおるように見えもす」と話しかけました。吉之助は「信吾、慶喜公は日本を異国に売り払おうとしちょう。生かしておいたら、民が苦しむこつになる」と、断固たる決意です。信吾は「兄さは鬼になってしもうた。戦の鬼じゃ」と、変わってしまった兄を見て静かに涙を流します。

次回「慶喜の首」。

西郷どん 第36回「慶喜の首」のあらすじとネタバレと感想。

慶喜の首を狙う吉之助。新政府軍は鳥羽伏見の戦いで優勢となり、旧幕府軍を追い詰めます。

しかし、信吾が銃弾に倒れ…。朝敵になることを恐れた慶喜は、江戸に逃亡してしまうのです。

そして先々代将軍の正室である篤姫(北川景子さん)、篤姫の指南役だった幾島(南野陽子さん)が久々の登場。

幕末編はいよいよクライマックス、次回も楽しみです。