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西郷どん 第38回「傷だらけの維新」のあらすじとネタバレと感想。

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第37回「江戸城無血開城」では、江戸城無血開城が描かれました。

篤姫(北川景子さん)は吉之助(鈴木亮平さん)に、慶喜(松田翔太さん)の首一つで戦いを終わらせ、徳川家は残すようお願いします。

けれども吉之助の決意は変わりません。

そして江戸城総攻撃の前日、勝海舟(遠藤憲一さん)の「民を苦みによって作られる新政府にどんな望みがあるのか」という説得により、吉之助は攻撃を思いとどまります。

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慶喜の命は助かり、無血開城が実現。しかし新政府をよく思わない者たちが彰義隊を結成、東北では旧幕府側だった藩が蜂起し、新政府は戦わざるをえない状況となってしまうのです。

前回の第37回「江戸城無血開城」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第38回「傷だらけの維新」のあらすじと感想です。

目次

戊辰戦争は、上野から東北へ

長州藩士・大村益次郎(林家正蔵さん)の作戦で、新政府軍は砲撃を開始。彰義隊はおびただしい死傷者を出し、大村の言ったとおり半日で壊滅しました。さらに、反乱を起こした諸藩を鎮圧しようと、新政府軍は北へ兵を出します。しかし新政府軍は兵も資金も底をつき、まだ余力のある薩摩藩に援軍を依頼。吉之助は久しぶりに薩摩に戻ります。

吉之助は弟の信吾(錦戸亮さん)と小兵衛(上川周作さん)を連れて、家族の待つ家に帰ってきました。小兵衛は戦の凄まじさを語りますが、負傷したのは信吾。しかし信吾は名誉の負傷をひけらかすことなく「こげな傷、名誉もクソもなか」と、冷ややかに言い放ちます。それを聞いた次男の吉二郎(渡部豪太さん)は「そげんこつ言うたら、兄さが悪かこつしちょうようじゃなか」と、叱りました。

留守の間、家を守った吉二郎に「吉二郎、オハンが家にいてくれとって、オイたちは何の憂いもなく働ける。ありがとな」と、丁寧に頭を下げて礼を言います。しかし吉二郎は浮かない表情で目を伏せました。

糸(黒木華さん)は、大島にいる愛加奈との子ども・菊次郎に、米や反物、本などを送ります。吉二郎と糸は、今年8つになる菊次郎を気にかけていて、いつか薩摩に呼び寄せようと考えていました。

明くる日、吉之助は国父・久光(青木崇高さん)に、援軍を出すよう依頼。「それはほんのこて、こん薩摩のためになっとっとか?」と渋る久光ですが、吉之助は「薩摩の忠義と底力を、必ずや天下にお見せできるでしょう」と説得。久光は、すべての采配を吉之助に任せることにしました。

吉二郎の秘めた思い

畑仕事に行く吉二郎を、信吾が呼び止めます。吉二郎は鍬の他に、木刀のような棒を持っていました。そんなものは必要ないという信吾に、吉二郎は棒を構えて飛びかかります。信吾は攻撃を木刀で受け流し、吉二郎を倒しました。「ワイにオイの気持ちはわからん!」と叫ぶ吉二郎に、信吾は「兄さも戦に行きたかとか。兄さもこげな傷が欲しかとか!」と首の傷を見せます。呆然とする吉二郎に「戦場なんて好き好んで行くとこじゃなか」と言って、立ち去りました。

妹の琴(桜庭ななみさん)が、西郷家を訪ねてきました。身内をもっと労るように、と意見しにきたのです。「みんな我慢しとっとじゃ。そんなかで一番我慢しとっとは、吉二郎じゃ」と琴が言うと、吉二郎は「オイは袴も鎌も鍬もいらん」「オイも戦働きがしたか!」と、胸に秘めていた思いを吐き出しました。

吉之助は「よう聞け吉二郎。こん戦はオハンの思っちょるような侍の合戦とはまるでちごう。西洋の銃や大砲は、あっちゅうまに大勢の命を奪う。それでもいっとな」と聞くと、吉二郎は「はい、覚悟はできちょります」と答えました。

北越戦争

それからまもなく、吉二郎、信吾、小兵衛の3人は越後に旅立ちました。数日後、ガトリング砲という新兵器に苦戦しているという報告が入り、吉之助はすぐに出発します。越後に着くと、吉之助の元に援軍の依頼が殺到。東北各地の戦は、どこも苦戦していました。そんな軍議の場に信吾が入ってきて、吉二郎が撃たれたと知らせます。しかし吉之助は「兵の命はみな同じじゃ」と、その場を動きません。

長岡藩との北越戦争は、双方で1500人の死者を出す激しい戦いを制して、辛くも勝利。戦いが終わり、吉之助は負傷者の見舞いにやってきました。たくさんの負傷者を励ましたあと、意識が朦朧とする吉二郎に声をかけます。吉二郎は吉之助の顔に手を当て「侍働きができて、嬉しかった。ありがとさげもした」「兄さ、体を大事にしてくれ、どうか体だけは」と言葉を残して、息を引き取りました。

会津、庄内、函館と戊辰戦争は続きます。一方、政府は「明治」と元号を改め、江戸城を東京城に改名。大久保一蔵(瑛太さん)は天皇の住居と政治の中心を東京に移します。それは口うるさい公家の干渉から逃れるためでした。

薩摩に戻った吉之助

戦が終わり、吉之助は東京で一蔵と会います。そして「オイは薩摩に帰らせてもらう」と頭を下げました。多くの犠牲者を出した責めを負わねばならないと考えていたのです。一蔵は「勝手なこつを言うな!」と語気を荒げます。しかし吉之助は「世界に負けん日本国を作ってくれ」と、小さな巾着を机において部屋を立ち去ります。

一蔵が巾着袋を開けると、子どもの時に斉彬からもらった『Cangoxima』…鹿児島と書かれたカステラの包み紙が入っていました。吉之助は、斉彬に託された新しい国作りを諦め、一蔵に託したということでしょうか。昔から吉之助の理想に寄り添ってきた一蔵。裏切られたという気持ちが沸き起こったのか、「ははは…」と乾いた笑いのあと、どん!と机を叩き怒りを滲ませます。

吉之助は薩摩に帰ります。吉二郎の妻・園(柏木由紀さん)が、吉二郎の姿がないことを不思議がると、吉之助は無言で吉二郎の遺髪を差し出します。園は「吉二郎さ、おやっとさあでございもした」と、涙を流しました。

家の中は暗く静まり返ります。糸は「ちょう、よかですか」と吉之助を呼びました。そして床下からお金の入った壺と帳面を取り出します。それは吉之助のために、吉二郎がコツコツためたお金でした。吉之助は声を上げて泣きます。その夜、何かを決意した吉之助は、自ら短刀を握って髷を落としたのです。

次回「父、西郷隆盛」。鹿児島に戻った吉之助ですが、やはり新政府に必要な人材として、東京に呼び戻されるようです。

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一方、愛加那(二階堂ふみさん)が産んだ菊次郎は、薩摩に引き取られることに。そして「父は桜島でした」と語る老人(西田敏行さん)、ホームページの相関図を見ると彼は菊次郎です。

次回から、彼の思い出という形で物語が進むということでしょうか?いよいよ「西郷どん」の最終章に突入、クライマックスに向けて物語が加速していきます。

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