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西郷どん 第39回「父、西郷隆盛」のあらすじとネタバレと感想。

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第38回では、新政府軍は反乱を起こした東北諸藩を制圧しようとしますが、兵や資金が底をつき、薩摩が増援を出すことに。

西郷家の次男、吉二郎(渡部豪太さん)は戦働きをしたいと懇願し、弟の信吾(錦戸亮さん)、小兵衛(上川周作さん)と共に越後の戦場に向かいます。

しかし吉二郎は銃弾を受けて戦死。長岡藩との戦いは、双方1500人の死者を出す激戦でした。

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その後も北上し、会津、庄内、函館と旧幕府軍を追い詰め、新政府軍はついに勝利を収めます。

そして吉之助(鈴木亮平さん)は、多くの犠牲者を出した責めを負い、鹿児島に戻ります。

前回の第38回「傷だらけの維新」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第39回「父、西郷隆盛」のあらすじと感想です。

目次

2人の母の思い

明治37年の京都市役所。スーツに身を包んだ青年たちが、新しい市長はどんな人物なのかと噂します。そこに立派な口ひげに蝶ネクタイをした老紳士が登場。その男性こそ、吉之助と愛加那の息子、菊次郎(西田敏行さん)でした。

市長室に移動すると、助役の川村鉚次郎(川口覚さん)が挨拶します。2人は台湾で一緒に仕事をした、旧知の仲でした。川村は、今度こそ西郷隆盛について詳しく聞きたいと粘り、菊次郎は自分の知る範囲の父の話でよければ、と話し始めます。

舞台は明治、オープニングには簡素な和服姿の吉之助と、燕尾服姿の大久保一蔵(瑛太さん)がすれ違うシーンが追加されました。明治2年、吉之助は西郷隆盛と名乗り、鹿児島で暮らします。

糸(黒木華さん)と下男の熊吉(塚地武雅さん)が、奄美大島に菊次郎(城桧吏くん)を迎えにいきます。愛加那(二階堂ふみさん)は「一生懸命育てたつもりでるんば、なんせ島の子。奥様の手で立派な一人前の薩摩の男にしてくりしょり」と頭を下げます。糸は「はい」と丁寧に頭を下げました。糸が、今の吉之助があるのはあなたのおかげだと礼を言うと、「お礼などやめてくりしょり。好いた人の命を守るのは、当たり前のこと」と大きな瞳を見開きます。この2人がどんな思いだったのか、当時の菊次郎にはわかりませんでした。

鹿児島に来た菊次郎

西郷家は借金を返し、竹村という場所に引っ越しました。信吾の嫁・清(上白石萌音さん)も加わり大所帯となったところに、菊次郎と菊草(ことりちゃん)がやってきます。簡素な麻の着物に股引をはいて裾をからげた吉之助が「いまじゃった」と帰宅。父を初めて見た菊次郎は、愛加那から聞いていた立派な侍という印象との違いに戸惑います。

菊次郎は、大島の団子のような髷をやめ、日本風の髷に結い直しました。夕食のとき、次男の席に座り、長男の席を年下の寅太郎(林田悠作くん)に譲ります。嫡男は寅太郎であると、愛加那に言い聞かされていたからです。翌日から、菊次郎は郷中の稚児に混じり、読み書きや剣術を学びます。菊次郎は剣の打ち込みに失敗して、下を向いてしまいました。

そこに海江田(高橋光臣さん)がやってきて、国父・久光(青木崇高さん)が呼んでいると、吉之助に伝えます。この年、版籍奉還がなされ、藩主たちは土地も権力も失いました。磯御殿で吉之助を待ち構えていた久光。薩摩の忠義と底力を天下に示すために兵を出したが、終わってみれば戊辰戦争から帰ってき者たちが薩摩を乗っ取らんばかりという有様に、「ワシはもう、手も足もでん。こん亀のようじゃ。こいが、お前の言うご維新ちゅうこっか」と、嫌味を言います。

命をかけた訴え

東京城の広間に西洋の大テーブルが置かれ、新しい政治が始まります。大久保一蔵は利通に、桂小五郎(玉山鉄二さん)は木戸孝允に名を改めます、岩倉具視(笑福亭鶴瓶さん)も大納言として政治に参加します。藩主・島津忠義が従三位なのに対し、西郷隆盛が正三位と官位が高いのは、いざこざの原因になると木戸が反対。しかし大久保は「成果を上げたものが大きな報酬を得るのは当然のこと」として、武士の世を早く終わらせ、中央政府に力を集めなければならないと、強引に事を進めます。

ほどなく、日本各地で不満が形となって現れました。薩摩では、横山安武(笠松将さん)という若い藩士が「新政府は力を集めるために諸藩から莫大な金を巻き上げちょったげ。それにもかかわらず、大きな屋敷に住み妾を囲い、贅沢三昧じゃ」と不満を訴えます。一緒に東京に行って欲しいと隆盛に頼みますが、大久保の邪魔をしてはならないと断られてしまいました。横山は「先生は正三位を賜られて政府の犬になられたとでごわすな」と言い捨て立ち去ります。

場面は明治2年の京都市役所に戻ります。菊次郎は、山のように動かなかった隆盛のことを「静かな父は、実は桜島でした」と、後に噴火のように爆発を起こすのだと予感させる言い方をしました。

横山は東京集議院の門前で悪政を訴え、腹を切って自害。それを皮切りに、日本中で暴動や一気が多発しました。

隆盛、東京へ

大久保の屋敷を訪れた岩倉は、あの大村益次郎も暴徒に殺されたと怯えます。屋敷には、あの芸妓・ゆう(内田有紀さん)が妾として住んでいました。そこに隆盛の弟・信吾が招かれます。信吾は従道と改名。大久保は従道に、隆盛を中央に戻すよう依頼します。

隆盛は戊辰の戦争で命を落とした者の家々を回り、御霊に手を合わせていました。従道が薩摩に戻ると、妻の清と抱擁します。フランスに留学して鉄道や警察の仕組みなどを学んだ従道は、挨拶も欧米流になっていました。

夜、隆盛と従道は酒を酌み交わします。従道は「オイも戦はもう見たくなか。じゃっどん、そいにはやっぱり戦わずして勝てるほどの強か軍がいる。政府直属の軍じゃ。そいを兄さに作ってもらいたか」と、戊辰の英雄・西郷隆盛が必要なので東京に来て欲しいと説得しました。

隆盛は東京行きを考えますが、糸は菊次郎のために、もう少し薩摩にいて欲しいとお願いします。あくる朝菊次郎は、糸に「母上、どうか父上の東京行きを許してたもんせ、お願いします」と頭を下げました。父には、自分よりも民を大事にする人物でいて欲しいという願いがこめられていました。

東京行きを決意した隆盛。これからの運命を変える決断でした。

次回は、「波乱の新政府」。
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東京に来た隆盛は、大久保と一緒に廃藩置県に取り組みます。

「薩摩と長州だけで取り組めるはずがなか」と言う隆盛には、どんな策があるのでしょうか。

久光は「お前らの指図は死んでもうけん!」と啖呵を切り、だまし討ちと同じだ!と大反対するものも現れます。

大久保は100年先の民の暮らしを考えて様々な政治的決定を行いましたが「オイは何か間違っちょったか?」と漏らします。

隆盛はどのように新しい政治を行っていくのか、次回も楽しみです。

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