毎週金曜日の24:20から放送している「タモリ倶楽部」をみました。

タモリが司会を務めるこの番組、ナント昭和57年から放送しているご長寿番組です。

なんでも「毎回斬新な切り口で、さまざまな社会現象を超バラエティーチックにとり上げている」番組だそうで、おもしろいです。

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今回のタイトルは、「「船の底はなぜ赤いのか?海生生物VS船底塗料2700年戦争」船の底が赤いのには理由があった!戦争の勝敗をも左右したフジツボ等海生生物付着と赤い塗料の戦いの歴史を検証!」です。

船舶の船底が赤いことに、初めて気が付きました。しかも、船底が赤い理由があるとは、なんだか不思議です。

出演者紹介

今回の出演者は、司会のタモリとゲストはお笑いコンビ「バイきんぐ」、専門家として橋本製作所の川崎さんです。

出演者全員、暑さのためソーラー付きの「暑さ対策ヘルメット」を着用しての番組出演です。「バイきんぐ」の西村さんは、小型船舶免許を持っているそうで、意外と海好きな一面をみせています。ゲストとして期待ができそうです。

船底塗料が必要な理由

船に詳しくない一般の方々には、「船底塗料」という特別な存在な塗料があること自体がわからないはずです。なぜ必要とされているのか、なぜ赤い色をしているのか、理由には興味があります。

船は、海で停泊しているとフジツボなどの海洋生物が付着してしまいます。それも、長期間となると大量の海洋生物が船底についてしまい、船の走行に悪影響がでます。

そのフジツボを代表とする海洋生物が船底に付着しないように塗る塗料が、「船底塗料」なのです。船底に海洋生物が大量に付着するのを防ぐための塗料なのです。「海洋生物×船底塗料」というわけです。

船底塗料の歴史は古く、古代ギリシャでも船底にタールやワックスを塗って海洋生物がつかないようにしていました。

近代の船底塗料で初の特許を取得したのは、1625年イギリスで、その船底塗料の成分には、ヒ素や水銀が含まれていました。その後、時代が進み、木船から鉄船になり、ドイツでも船底塗料の特許を取得しています。

1990年代には、ヒ素などは有害物質に指定されており、船底塗料は、その後、改良されています。

また、「船底塗料が赤い」理由についてです。現在の船底塗料の主成分は「亜酸化銅」でできており、船底塗料の赤色は、この亜酸化銅の色なのです。橋本製作所の橋本さん曰く、海洋生物にとっては、毒物にみえるのは、銅系の赤色なのだそうです。海洋生物は、赤色が怖いということになります。おもしろい豆知識です。

クイズ「そうだったのか。船底塗料」

それでは、第一問。「わが国初めての( ? )は船底塗料」。( ? )には、どんな言葉が入るでしょうか?

バイきんぐからは、「輸出」との解答。タモリからは初めての「おつかい」との解答。初めてのお使いで、船底塗料を購入する…はないし、バイきんぐの解答も不正解。正解は、「特許」でした。

イギリスも日本も島国で、船の技術も発達しているからか、日本でも、1885年に船底塗料の特許を取得していたのです。この時に、特許を取得したのは、堀田瑞松(ほったずいしょう)という人で、「堀田錆止塗料及ビ其塗法」で、日本の特許第一号となりました。その特許を取得した船底塗料の主成分は、日本文化らしく「漆」でした。また、海洋生物を寄せ付けないためには、「生姜」成分が利用されていました。

ここで、タモリとバイきんぐからは、「船底塗料は舐められるのか」とのツッコミが入り、お笑いムードになりました。でも、やはり舐めてはいけません。水銀の危険もあるので、昔から「船底はなめないように」と言われているそうです。若い人には初めて聞く標語です。

今度は、第二問。「( ? )の勝因は船底塗料」。( ? )には、どんな言葉が入るのでしょうか?

バイきんぐからは、今度こそ「輸出」との解答がありましたが、不正解です。船底塗料が勝因となるとは、どんなことでしょう。正解は、「日本海海戦」です。

日本海海戦のが正解だなんて、船底塗料を褒めすぎだと思うのですが、1905年の日露戦争末期の日本海海戦で東郷平八郎率いる日本軍が、ロシアのバルチック艦隊に勝利したのは、当時はロシア領だったヨーロッパのリバウ港からやってきたバルチック艦隊は、日本海にくるまでに船に大量の海洋生物が付着してしまったために、船のスピードが出なかったため、負けたしまったとロシアでは言われているそうです。南アフリカなどを周って航海して辿り着いた日本海までの間には、相当量の海洋生物がこびりついていたと推測されます。船底塗料の技術もやはり重要な勝因だったのです。

ここで、バイきんぐの西村さんが小型船舶免許を取得したから、まだ1回も船を操縦していないことが判明。もったいないから、乗ればいいのにとの他のゲストからの声があがりました。その羨ましい小型船舶免許は、是非、活かしてほしいです。

船底塗料の天敵「フジツボ」について知る

まず、船底にこびりつく海洋生物の代表格「フジツボ」はどのように剥がすかを、船舶「つばさⅡ」で実演です。鉄製の柄の長いヘラの「ケルン棒」で剥がしていきます。タモリが、実践してみました。気持ちよく「フジツボ」が剥がれていきます。タモリも気分がよさそうです。

また、「フジツボ」の隠れた生体を紹介。深夜番組なのでエロネタですが、「フジツボのペニスは体長の8倍くらい」とのこと。すごーいと、ゲストは、エロネタ騒ぎでした。フジツボははりついていて身動きが取れないから、ペニスが長いのです。もう、それだけなのです。

船底塗料製品の紹介

船底塗料にも人気商品があります。番組では、次の3タイプが紹介されていました。

プレジャーボート向き船低塗料

人気なのは、海外の専門誌で受賞する実力派「seajet033」(中国製)。価格は、¥14,800.-(2リットル)です。

プレジャーボートは、停泊時間が長いので、「水和分解型」塗料で、海水に船底塗料が触れると化学反応をおこして防汚剤が溶け出し、海洋生物を寄せ付けないようにしています。ただ、塗料を塗った後の表面に少しシワがよっています。

漁師に絶大な信頼を誇るスピード重視型船底塗料

こちらで人気の船底塗料は、日本ペイントマリン「うなぎ塗料一番」。価格は、¥15,000.-(4リットル)です。

こちらは、「加水分解型」で、塗装した表面はツルツルに仕上がり、海水に触れた塗料は、科学反応をおこして、分子レベルで防汚剤が溶け込みます。摩擦抵抗が少ないので、スピードの出る漁船などに最適です。

アメリカ軍御用達 シリコン樹脂タイプの船底塗料

このタイプで人気なのは、「BIO CLEAN」(中国製)。価格は、¥235,840.-です。

シリコン樹脂を使用しているので、表面はなめらかでゴムっぽい仕上がりになり、塗膜は圧倒的ななめらかさに仕上がります。また、その表面のなめらかさにより船の走行中に海洋生物が剥がれやすくなるので、スピードのはやいコンテナや軍艦に向いています。

一口に「船底塗料」といっても、船に合わせて使い分けが必要です。なかなか研究が必要な塗料なのです。

空耳アワー

「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる「空耳アワー」」。楽曲の一部のフレーズを替え唄にしたこのコーナーは、ソラミミストである安齋肇さんとタモリでおおくりしています。

1曲目は、カーペンターズの「愛は夢の中に」の曲です。この曲をバックに、テレビ出演していながら、ギャラを丁寧に断るお婆さんのミニドラマが流れています。このカーペンターズの曲の「No GETTING OVER」の部分のみ「ノーギャラ老婆」の替え歌にして歌い、笑いを誘っています。

2曲目は、ヴェルビィツの「愛しのラナ」です。この曲の流れる中、道行く男性を襲う陸上の砲丸投げ選手の集団のミニドラマが流れて、歌詞の「HAG AND KISS YOU」の部分を「砲丸急襲」との替え歌で歌います。

3曲目は、スパイスガールズの「ワナビー」です。椅子に縛られて、リンチされている男性のミニドラマのバックにこの音楽が流れて、替え歌は、「YOU GITTA SLAM」の部分を「胃から酸」と繰り返し歌います。

言われてみればたしかに聞こえるということでしょうか?でも、このコーナーはタモリの「笑っていいとも!」を思い出すイメージをしていて、いい感じでおすすめです。

最後に

タモリのバラエティ番組だ!と思ってみていたら、少し物知りになって得した気分になることができる、ちょっとお得感のある番組だなと思いました。

この番組を観つづけたら、話の小ネタが貯まっていって、おもしろいかもしれません。

深夜番組だけど、いい番組ですね。